英語力を上達させるには、できるだけ英語に接する機会を増やす努力が欠かせません。言い換えれば、わざわざ机に向かわなくても英語に接して英語学習につなげることが可能です。
普段の生活の中でも、ちょっとした工夫で英語に接する機会を増やすことができます。毎日の暮らしで英語を見聞きする機会を増やしていき、英語に親しみ語彙を増やしてしまいましょう。
目次
1. PCやスマートフォンの表示言語を英語に設定する
パソコンやスマートフォンの多くは、OSの設定で言語設定を英語に切り替えられるようになっています。操作に必要な画面を英語で表示させることで、端末の操作を通じて常に英語に接することができます。
PCやスマホを英語モードにする利点は、(メニューに表示された英単語の意味をカンペキに理解できなくても)たいていの操作ができるという点です。英語の正しい意味の理解はいったん後回しにしてしまって、まずは特定の表現とその使われ方を頻繁に目にする。その上で意味を理解した表現は、しっかりと記憶に定着します。
FacebookをはじめとするSNSなども、言語設定を変えて英語で表示させることができるものがあります。
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2. テレビやラジオを英語に切り替えて聞き流す
テレビの各放送局では、一部のニュース番組や洋画、海外ドラマなどの2か国語放送を行っています。日本のニュースを英語の吹き替えで聞く、洋画や海外ドラマを原語で視聴するといった習慣をつけることで、英語を耳にする機会ができます。
最近ではインターネットテレビやネットラジオも充実しています。DVDを借りることも視野にいれれば選択肢はかなり広がります。
リスニング教材として聞き取りに専念すれば学習効率は上がりますが、まずは炊事・掃除のかたわらで流しっぱなしにしたり、趣味に打ち込むひとときのBGMとして流してもよいでしょう。テレビは映像や字幕が英語の理解を助けてくれるので特に効果的です。
通勤やお出かけの際の移動中に、イヤホンなどで英語のラジオ番組(ポッドキャスト)などを聴くのもオススメです。発音をしっかりと聞くことができ、机に向かっての勉強とはまた違った集中力を維持できます。
3. メモ、予定、ToDoリストを英語で書く
スケジュール表やメモ書きといった個人向けの文章を、できるだけ英語でつけるようにしてみましょう。
はじめのうちは、
・ birthday (誕生日)
・ deadline (締め切り)
・ lunch (昼食)
・ meeting (会議)
・ party (宴会)
のような単語で分かるように記すだけでも十分です。何よりも「英語でアウトプットする」機会を日常に取り入れることに意義があります。
英語でのアウトプットに慣れてくると、さまざまな表現について「これは英語で何と言うのか」と考える機会が増え、語彙力に対する意欲や文章の形式・構成に関する意識が育ちます。「これは何という?」の疑問を調べて解消していく習慣がつくと、さらに飛躍的な学習効果につながるでしょう。
4. 英語で日記、ブログ、SNSを書く
英語をアウトプットする手段として「英語で日記をつける」習慣はとても有効です。つけると、表現の幅がいっそう広がります。自由に気楽に書きながら、英作文のセンスをはぐくみましょう。
非公開を前提とする日記は、文章の誤りや内容の不適切さなどを気にする必要がないため、気軽にアウトプットの訓練ができます。
もし「Dear Diary, today I have nothing to write about.」(今日は何も書くことがありません)と書くだけで終わっても、英語を使う立派な機会と感じることができるでしょう。
慣れてきたら思い切ってウェブ上で英文を綴ってみましょう。ブログで英語つれづれ日記を綴れば日記の気楽さを維持できますし、ソーシャルメディアを利用すると人の目に触れる機会が増えてモチベーションの向上につながります(ある程度の自信がついてからの方がよいでしょう)。