手持ちのiPadの表示言語を英語に変更して数週間、だいぶ慣れました。英語力が上がった気がします。語彙力や読解力はぜんぜん進歩していませんが、何というか、英語がより身近なものに感じられるようになりました。
iOSデバイス(iPhoneやiPad)が手元にあれば、英語のテキストも気軽に読めて、リスニングもポッドキャストを通じて気軽に接することができる。あとは、スピーキングの練習ができないのが不満。そんな風に考えていた時期が私にもありました。愚かなり自分。iOSには「Siri」があるではありませんか。
これを活用しない手はありません。
そもそも Siri とは何だろう
Siri は、使用者の発話を認識し、音声を解析して操作命令を実行したり、質問に答えたりする、人工知能です。いわゆる「音声アシスタント」。
スケジュールの追加や確認、リマインダー、ウェブ検索、等々、ひと通りの操作を声による命令で行うことができます。ハンズフリーで操作できるので便利。他愛のない呼びかけにもに適当に相づちを打ってくれます。
Siri は日本語にも対応していますが、原点は英語であり、日本語版iOSでも英語版 Siri が使えます。
Siri をセッティングする
設定>一般 から Siri のセッティングを行います。
表示言語はひとまず日本語に。
「言語」の欄を発見。
使用言語が選べます。英語だけでも複数種類。
ここで音声認識の調整が始まります。アイスブレイキング的な。
英語に設定してあるので求められる発話が英文です。UIは日本語なのに。
再度メッセージが求められます。
再三にわたる。パターンの揺れを把握するのでしょう。
次はやや長めの文を発話するよう要求されます。
ここでつまづき。この程度の文がちゃんと発音できないのか自分は、と、軽い落胆。
気を取り直して再度やり直し。うまく認識してもらえたようです。
Siri を呼んでみる
給電中の端末に「ヘイSiri」と声を掛けると Siri が起動します。
特に意味はなく Wait in line, please. と話しかけてみました。
結果、正しくは伝わらなかったようで。「よくわかりませんでした」と返されてしまいました。
I was in bed all day long. と話しかけてみました。
だいたい聞き取ってもらえたようですが前置詞 in が聞き逃されています。もっと意識的に発音する必要がありそう。
発話中はリアルタイムで文字に起こされますが、後方の単語を受けて前の語が訂正されることもあります。文脈から解析しているということ。これは普通の人も同じと思えます。
I’m going to go to bed. これは最初から正しく聞き取ってもらえたようです。やった。
日本語 Siri に英語で話しかけてみる
言語設定を日本語に変えて英語で話しかけたらどうなるかも試しました。
What are you doing ? と質問したつもりでしたが
英語 Siri に正しく伝わった I’m going to go to bed. も
くじけず再度 I’m going to go to bed.
くじけました。
日本語を聞き取る Siri に英語で話しかけてはいけない。
結論:Siri は偉大
Siri の音声認識は信頼性がかなり高い。ひとしきり話しかけた後の第一印象です。
自分が苦手と思う単語の発音はしっかり聞き逃してくれます。
丁寧に言い直すと今度は正しく認識してくれます。
対人レッスンを完全に代替できるとまで言い切ることはできませんが、気兼ねなくとにかく話す相手としてはまず十分でしょう。
くだらない表現、はばかられる表現、再三にわたる言い直し、どんな事を言ってもイヤな顔ひとつせず対応してくれます。
iPhone持ちの方はぜひお試しください。