資格試験のため、留学のため、いろんな人と話したいから……英語学習の目的は、ひとそれぞれですね。
ただそんなときに立ちはだかるのが、「モチベーションの低下」「やる気を失ってしまった」「スランプ」といった現象です。特に、普段の仕事が忙しい社会人や、サークルに授業に忙しい学生は、こういった現象にぶつかり、勉強を投げ出してしまうことも多いかもしれません。
しかし、継続は力なり。英語だって、コツコツと続けていくことが大切です。 ここでは、私が約1年半で、TOEIC200点代から900点代後半までアップした際に気をつけた、モチベーションを保つ方法を紹介したいと思います。
英語学習のモチベーションを保つ秘訣
1、一緒に勉強する仲間をつくる
■仲間を作ることで、切磋琢磨しながら英会話力を伸ばせる!
英語の勉強に限らず、資格の勉強やダイエットであっても、自分一人で最終的なゴールまでたどり着くのはなかなか辛いものです。一人だと問題にぶつかったとき、スランプに陥ったとき、諦めてしまいたくなるもの。そんなときのために、相談しあえる誰かを作っておくのがおすすめです。
仲間を作る利点としては、下記があります。
・切磋琢磨しあうことができる
まず、情報共有をしあったり、相談をしたりすることによって、「どうしたらいいか分からない」と一人で行き詰まってしまうことが少なくなります。
特に、独学でやっているときは、スキルの伸び悩みが発生し、次に何をしたらいいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。けれど同じ目標を持っている人同士、自分が問題にぶつかったときにどうやって対応したかなどを話し合えれば、助けになる部分も少なからずあるでしょう。
そして、相手を良きライバルとして意識して近況報告などをしあうことによって、「ついついサボる」「勉強自体やめてしまう」ことが起こりにくくなるでしょう。
個人の経験としては、「良い競争相手」として仲間を意識して、「さぼったら負けてしまう!」という適度な危機感を持っていたことで、多少気分がだれているときも勉強を続ける力にしていました。
■英語勉強仲間を見つける方法
とはいえ、「英語の勉強をしている知り合い」がすぐには思い当たらないかもしれません。
そんなときは、勉強に特化したSNSや、勉強をすることを目的にしたカフェなどを利用して勉強仲間を探すのも良いかもしれません。
▼勉強SNS
▼勉強がしたい人が集まるカフェ
ただし、「同じ空間で勉強する」ことは、場合によっては注意が必要かもしれません。相手のことを気にしすぎてしまう人の場合、相手が休憩しているから自分もあわせておこう、話しかけられたから会話をしなければ……そんな風に考えてしまって、勉強が進まなくなってしまうこともありえます。自分の性格や仲間のタイプにあわせて、適切な距離感で同じ目標に向かって前進していきましょう。
2、目標設定→現状の確認→努力を短いスパンで行う
■まずは、自分のゴールをしっかりイメージする
勉強や仕事、どんなときにだって大切なのが目標設定と、現状認識、それにあった努力です。
目標をクリアにイメージして、自分が目標とどれだけ離れているかの確認、そして何が足りないのかを把握して、それに適した努力を、数ヶ月単位、数週間単位といった短いスパンで行っていきましょう。
「まわりがやってるし、やっておくかな」「なんとなく、英語を話せるようになったら格好良いかも」、そんな気持ちではじめたのはいいものの、なかなか何をやったら良いのかわからず勉強を投げ出してしまった、という経験はありませんか?
憧れは大切ですが、まずはその憧れを、より詳細なイメージや言葉に落とし込みましょう。
例えば、「英語を話せるようになる」という目標から、その状態を想像してみてください。あなたにとってそれは、「海外旅行をしたときに道を聞くことができる」ですか? または、「留学中をして、クラスで積極的に発言をする」「ビジネスで海外に行き、商談をする」ことでしょうか? 抱くイメージによって、目指す場所は変わってきます。まずは、目指す自分はどんな状態の自分か、クリアにイメージしてみましょう。
■目標の数値化で、たどり着くべき場所を明確にする
そして次にすることは、クリアにした目標を数値に落とし込むことです。
留学を目的にするのであれば、TOEFLやIETLSといった資格の取得が必要かもしれませんし、授業でのディスカッションで使われる英会話のフレーズを覚えておく必要もあるでしょう。海外旅行を目的とするのであれば、資格は必要なく、特定のフレーズを個数を決めて覚えたほうが、目標への近道かもしれません。
■現状と目標の乖離を確認する
目標が定まったら、現状把握をして、現状と目標がどれだけ離れているのかをきちんと確認しましょう。
例えばTOEIC800点を目指しているのであれば、そもそも今は何点なのか? 一見当たり前のことではありますが、「今の英語力だと恥ずかしいから少し勉強してからテストを受けるようにしよう」と行動を遅らせてしまうこともあるかもしれません。
けれど、これからの勉強を効率的にするために、今を1秒でもはやく認識しましょう。
そして、現状が確認できたら、いよいよ勉強に移りましょう。 TOEIC満点まであと少し、であれば、とにかく知らない単語や表現をなくすことが重要かもしれません。海外旅行が一週間後に迫っているのであれば、フレーズ集を買って使いそうなフレーズをピックアップ、それを覚えていくのが良いかもしれません。
自分の現状と目的にあわせて勉強方法を決め、実行しましょう。
■短いスパンで英語勉強のサイクルを回す
そして、忘れてはいけないのが、これらをなるべく短いスパンで繰り返すこと。
私の場合、4ヶ月に1回、つまり1年に3回程度はTOEICやIELTSといった試験を受講することを心がけていました。試験を受けると確かにお金はかかってしまうし、どうせなら点数があがったと自信を持てるタイミングで受けたいという気持ちはありましたが、「1年先に受けるテスト」が目標だと、「もう少しあとで勉強しようかな」「今週はさぼっても平気かな」という気持ちがどうしても出てきてしまいます。
「ついついさぼって数ヶ月……」をなくすためにも、自分が楽しく感じられる程度のプレッシャーを与えてあげましょう。
3、勉強のバリエーションを増やす
■勉強を続けられる方法を見つける
例えばTOEICの点数をあげたいのであれば、ひたすら公式問題集を解いたり、TOEICに役立ちそうな英単語を覚える。ビジネス英語を学びたければ、とにかく多くのビジネスニュースを読んでみる。
「最短距離で目標に近づきたい」思いがあればあるほど、他のことに時間をさくのがもったいなく感じられてしまって、ついつい極端な勉強方法に走りがちです。
ただしここで注意してほしいのが、「その方法で本当に続けられるのか?」ということ。同じ問題集を何度も解いたり、同じ文章を何度も読んだり、もし続けられるのであればいいのですが、繰り返しの行動ばかりしていると、飽きてしまう人が大多数なのも事実です。
そして、一度飽きてしまうと、なかなか勉強に戻りにくいもの。
だからこそ、飽きのこない方法を見つけることが大切です。
■勉強のバリエーションを増やせば、飽きにくい
前述した通り、繰り返しの行動ばかりだと最初は好きだったはずの勉強も、飽々してきてしまうのが人間です。
私もその一人で、だからこそ飽きないように、10個以上の勉強方法のバリエーションを用意していました。
・参考書をつかって文法を学ぶ
・長文読解用のテキストを使って、普段は触れられないような文章を読む
・単語集を使って、1日○個ずつ単語を覚える
・英字幕をつけて映画をみる ・自分が読めそうな英語の本を読む
・英語を話せる人と話す時間をつくる
・英語で新聞を読む
・英語で日記を書く
・SNSに英語で投稿する
日記を書く、だとか映画を見る、だとか、一見すると直接的に目的(TOEIC)に繋がらなさそうで、「これって遊んでるだけじゃない?」と思えるものも存在します。けれど、この「がっつり勉強しすぎない」「英語をやっているが同時に息抜きもできる」方法を用意しておくのが大切。
これなら、「飽きたときは違う方法でやればいいや」と気持ち的にも楽なので、「できない自分」にイライラして勉強が止まってしまう、ということもなくなり、結果的に投げ出さずに英語の勉強を続けることができます。
1日に100進めてあとの6日は休んで1週間を過ごすより、1日に20をコツコツと進めるほうが身につく英語力も多い上、定着もしやすいものです。バリエーションを増やし、自分が楽しめる勉強方法を見つけることで、ストレスフリーで英語学習を続けられるようにしましょう。
忙しい人でも「英語漬け生活で英語力アップ」ができる、毎日の生活のちょっとした工夫
まとめ
英語の勉強であっても、「継続は力なり」。どんなに効率的な勉強方法を見つけたとしても、続けられなければ力は身につきません。
一見すると当たり前な方法に見えるかもしれませんが、ぜひしっかりと意識して、モチベーションを保って英会話力を磨いて行きましょう!