日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう。
今回の和製英語は「ハンデ」。
「ハンデ 」は日本で勝手に略された語
日本語で言うハンデは、英語の handicap (ハンディキャップ)を略した言い方ですが、英語ではこのように略することはありません。handi といっても hande といっても通じません。
ちなみに英語の handicap には「 hand-in-cap 」が略されて1語になったという語源があります。
「ハンデ」に限らず、日本語に導入された外来語は、日本語(カタカナ語)化する段階で適当に省略される傾向が濃厚です。リストラ(restructuring)や セクハラ(sexual harassment)なども、元々は正しい英語なのに適当に略されたため通用しない表現となったタイプの和製英語です。
英語にもデモンストレーション(demonstration)を略してデモ(demo)と言うような例はありますが、こうした略し方はむしろまれです。
他方で日本語はこうした「言葉を省略する」傾向は強烈です(特に若者言葉は「とりま」から「パリピ」まで省略の嵐)。「ハンデ」という言い方も、生まれるべくして生まれた語と言うべきかもしれません。
「ハンデ 」は英語でこう言おう!
「彼は致命的なハンデを負っている。 」
He is suffering a fatal handicap.