「予定」そのまま英語に訳すと plan です。「プラン」は日本語としてももはや定着していると言えるでしょう。
しかし、予定を表したい時 plan 以外にも schedule など違った表現方法もいろいろあります。話の内容によっては plan を使うと不自然に感じることもあるので、いろいろな表現方法を駆使してネイティブの英語に少しでも近づきましょう。
目次
plan
plan は名詞として「予定」、動詞として「~を予定する」と訳されます。「予定」という言葉をそのまま英訳する時には plan はとても適切な単語と言えるでしょう。
・名詞
今週は予定がある
※個人的な予定を表す意味合いで plan を使う際の多くは複数形で使われる傾向にあります。「料金プラン」のように使われる時は、文脈次第で単数形、複数形にもなります。
退職後のことを考えると、年金は払っておいたほうがよいだろう
・動詞
この冬ニューヨークに行くことを予定しています
schedule
schedule も plan と同じような意味合いで使うことができます。日本語で使う時も似ていますが、広い意味での「予定」を表す plan と比べ、 schedule は時間や場所などがより正確な「予定」を表します。 plan が予定の大枠であり、 schedule が予定の詳細とイメージするとわかりやすいかもしれません。
とても疲れていたけれども、締め切りを考えスケジュール通りに行動した
schedule は動詞として用いられることもあり、その際は物を主語にとって「~が予定されている」、もしくは人を主語にとって「~の予定の詳細を決める」のように訳されます。
次のレクチャーは今週木曜日に予定されている
彼女はまだそのミーティングの詳細を決めていない
人 + be 動詞 + scheduled + to do
また 人 + be 動詞 + scheduled + to do で「○○(人)が~をすることが予定されている」という用法でも用いられます。
そのミーティングに出席するためにドバイに行くことになっています
be going to を使った予定の伝え方
未来形を使って予定を表すこともできます。日本語でも敢えて「予定」と口にしなくとも、例えば「今週土曜日にコンサートに行くんだ」と言えばこれは自然と予定を伝えたことになります。
未来形はどんな事柄を表すかで4種類の使い分けが必要です。予定を表すときは4種類のうち be going to を使います。
今週土曜日はコンサートに行くんだ!
plan 、 schedule と be going to の使い分け方
自分から何かの予定の話題を切り出す時、日本語でも「~する予定がある」とは言わずにただ「~する」と言い切ってしまうことが多々あります。英語でも場面に応じて plan 、schedule と be going to を使い分けることで自然な受け答えが可能になります。
自分発信の会話
上記したように、自分から予定を伝える時は「予定」という言葉をわざわざ付け加える必要はありません。
しかし、「~する予定を立てている」という時は、その旨をしっかり伝える必要があるでしょう。
友達と一緒に来週末に宴会を開くことを計画中なんだ
また、予定の内容を伏せたい時などは plan を使うことで、内容をぼかすことができます。しかし、自分発信の会話で内容をぼかすと少し不自然です。前後の文脈で補う必要があるでしょう。
ねえ、聞いてくれよ!金曜日にすごい予定があるんだ
B “What?”
なにがあるの?
A “I’m going to go on a date with June!”
ジュンとデートするんだよ
相手への返答
相手から質問された時はそれに適した返答方法があります。基本的には be going to で質問されたら be going to で、現在形で質問されたら現在形で受け答えすると違和感がないでしょう。
be going to
今週末何するの?
B
△ “I have plans to go to Chiba.”
○ “I am going to go to Chiba.”
千葉に行く予定なんだ
no plans 「予定がない」を用いる時は例外と考えてよいでしょう。 be going to と使ってしまうと「何もしない」という意味になってしまいます。
“I have no plans.”
何の予定もないよ
“I am not going to do anything.”
何もしないよ
現在形
週末は予定ある?
B “Yes, I do. I’m gonna watch a baseball game in Tokyo Dome.”
うん、あるよ。東京ドームで野球観戦するんだ
予定の内容をぼかしたい時には現在形を使うとうまく相手の質問をかわすことができます。
それで、日曜日にそのイベントには来れそう?
B “I’m sorry, but I have some plans this Sunday.”
ごめんなさい、その日は予定があるの
いつ予定が空いているか尋ねる方法
予定が空いている日を尋ねたい時に plan を使おうとすると When do you have no plans? 「いつ予定がありませんか」このようになってしまい、とても違和感のある聞き方になってしまいます。
そこで、違和感の無い自然な聞き方をするためには違う単語を用いましょう。
カジュアル → free
free を使って相手の都合の良いときを尋ねることができます。
暇な日ある?なんかキャンプ行きたいんだよね
いつ暇?今度のみに行こうよ
フォーマル → convenient
convenient を使うと、口語で多用される free に比べてフォーマルな印象を与えることができます。
いつご都合がよろしいでしょうか
なお、 convenient は人を主語にすることはできません。そのため、 Are you convenient? と言えないので注意が必要です。
自分の空いている日を伝える方法
一方、自分の予定が空いている日を伝えるときに便利な単語が free 、 available です。
今週末は暇だよ
すみませんが、その日は予定が空いておりません
ビジネスシーンでの応用
英語フォーマルな印象にするためにはいつくか方法があります。
英語の「カジュアルな表現」と「フォーマルな表現」の違いと使い方のコツ
口語でよく使われる単語にカジュアルな印象を抱く人もいます。この点においては、 free の代わりに、 available などを使うことで少しフォーマルな語感を与えることができるでしょう。
また、人物に言及しないこともフォーマルさを出したい時によく用いられます。文章内容にもよりますが、批判的な内容の場合はその人物を直接批判することになってしまうからです。
ジェームスが資料を置く場所を間違えてしまって申し訳ありません
資料は適切に配置されておらず申し訳ありませんでした
convenient は物が主語に来るので、人物に言及せずに済みます。
その他にも、質問する時は do you の代わりに would you や could you を使うなどの方法もあります。これらを組み合わせるとより丁寧に伝わるでしょう。
いつご都合がよろしいか教えていただけないでしょうか
これらの方法は予定を尋ねる時でなくとも、フォーマルなシチュエーションで役立つ表現です。時と場合に合わせて英語を使い分けましょう。
ビジネスシーンではフォーマルな表現を使うように心がける必要があります。すらすらと話せるとは言えカジュアルな表現ばかりを使っていては、英語が話せるマナーがなっていない人なってしまいます。たとえ流暢に話せなくとも、しっかりとフォーマルな表現を使うよう心がけていれば、正しい英語を使おうと努力していることが相手にも伝わるでしょう。