英語で I’m sorry. と言われる機会があったら、言われたまま無返答にするよりも、状況に応じて適切な言葉を返してあげましょう。
英語の I’m sorry. は、日本語の「すみません」以上に謝罪のニュアンスが色濃い、とはよく言われます。つまり、I’m sorry. の一言が出てくる場面は、相手がはっきりとお詫びの気持ちを伝えているということです。
でも難しく考える必要はありません。「ごめん」と言われた場合に返す一言を英語で表現できさえすればよいのです。
I’m sorry. への返しとして使える表現はいくつかあり、状況やニュアンスによって使い分けられます。
「気にしてないよ」と伝える一言
気にしたり気に病んだりする必要は全然ないよ、と伝える一言は、相手の肩の荷を下ろす最善の言葉でしょう。
Never mind.
大丈夫。気にしないで。
安心してねというメッセージをダイレクトに伝えることができる、簡素かつ気の利いた一言です。
Don’t worry.
心配しないで。
気にしなくていいよ、という意味で、Never mind. と同じように使えます。フォーマルな場面でも、Please don’t worry about it. (どうぞご心配なさらず)のように使える表現です。
It doesn’t matter.
全然かまわないよ。
問題視するような大したことじゃあないさ、気にすんなよ、というニュアンスを伝えられる言い方です。
It’s not important.
大したことじゃないさ。
It doesn’t matter. と同じく、深刻に扱うような事柄じゃない(から気にしなくていいよ)というニュアンス。
No problem.
問題ないよ。
何の問題もない、と簡潔に伝えるフレーズです。
「ひとまず大丈夫」と伝える一言
全く気にしていないわけじゃないけれど、気に病むことはないよ。という感じで、わずかに含みを残しつつ「大丈夫」と言ってあげる言い方もあります。
Forget about it.
いいよ、忘れて。
「そんなことは忘れて」と述べることで「気にしないで」という気持ちを伝えるフレーズです。
Let’s forget about it. (このことはもう忘れることにしましょう)のように表現すると、むしろ、やや深刻な事態が発生した場面でも使える表現になります。
That’s OK.
まあいいさ。
OK( okay )は肯定や承認を示す表現ですが、お詫びへの返しで使うと、「しょうがない事だよ」という少々ネガティブなニュアンスを含んだりそっけない雰囲気を醸したりすることがあります。
It’s OK.
まあ、、いいさ。
That’s OK. と It’s OK. は、指し示された話題と自分との間の距離感に違いがあります。お詫びに対する返しとしては、that は遠い(過ぎた)事を指し、it は近い(今ある)事を指すというニュアンスが出てきます。It’s OK. は、現在でも少し気にしている(わだかまりが残っている)という意味を含みやすく、いくらか突き放した言い方になります。
It’s all right.
大丈夫。
これ自体は特にネガティブな表現というわけではありませんが、声のトーンを暗い調子にして Oh, all right then. (ああ、別に、大丈夫)のような言い方をすると、だいぶネガティブな雰囲気が出ます。
率直な気持ちを返す一言ふた言
You should be, but I forgive you.
君が謝るのは当然だ、しかし、許そう
「You should be」は「You should be sorry」(当然謝るべきだ)の意味で言われています。つとめて不愛想に返答する場合に使われる表現です。険悪になるつもりがなければ避けた方が無難でしょう。
Thank you for apologizing.
謝ってくれてありがとう
謝ってくれた事への感謝を伝え返す、その意味では気の利いたフレーズです。
普通の返しに「私の寛大な心で赦そう」というような態度を感じてしまう人にとっては、むしろ言いやすい表現なのではないでしょうか。
言葉を重ねて費やす方法も有効
面と向かって謝られて口頭で返答するような場面では、簡素で簡潔な定型フレーズは素っ気なく響きがちでもあります。That’s OK. Never mind. のように重ねて述べた方が、気持ちが伝わりやすく、自然に響く、といった部分もあります。
相手の行動(発話)に返すと言い回しは、とっさの機転が求められるため、実際に場面に出くわすと中々表現を使い分ける余裕がないものです。しかしながら、自分の気持ちを伝える心があればきっと気持ちは伝わります。