自分では判断しかねる場合や、自分としてはどの選択肢でも構わない場合には、同伴者に判断をお任せしてしまうのも手です。
「任せるよ」「あなた次第で動くよ」のように伝える英語表現は、いくつか言い方の種類があり、場面・状況や相手との関係などによって表現を選べます。
不慣れな旅先で現地の友人にリードしてもらったり、案内役として相手の好みを訊ねたり。行動を共にする場面では何かと役立つフレーズです。
カジュアルな表現
友達や彼氏との外出時に「どこに食事に行く?」と聞かれたときなどに使う表現です。
「It’s up to you.」あなた次第だよ。
「It’s up to you.」 といった場合、「どれを選ぶかはあなたの自由だよ」というような意味が含まれます。
自分で決められない時というよりは、特に希望があるわけではないので相手がどれを選んでも構わない、という時に使う表現です。
ちなみに、「It’s down to you.」の場合、「あなただけの責任だ」という意味となります。
私達がどんなワインを飲むかはあなたが決めて
どこに行くかはあなたが決めて
「It’s your call.」あなたが決めていいよ。
名詞の“call”には、「判定、決定、決断」という意味があります。 自分が決めてもいいが、相手に決定権を譲りわたしても一向に構わない、という時に使います。
「It depends on you.」あなたの判断で(私が)決める。
“depend”は「頼る、当てにする、~次第」という意味の動詞です。
相手の決断次第で事態がいかようにも動く、という意味をもっています。でも、最終的に決めるのは「自分」というニュアンスもあります。
Tell me your schedule. Our travel depends on you.
あなたのスケジュールを教えて、私達の旅行はあなた次第なんだから
Whether I’m going to the prom party depends on whether she is coming.
プロム(ダンス)パーティーに行くかどうかは、彼女次第ですね
「Do what you like.」好きにしたら。
直訳すると「あなたの好きなことをしなさい」です。何かを決めるときに、「好きにしていいよ」と言いたいときに使います。誰かの歌の題名にもなっているフレーズです。
「You decide.」あなたが決めて。
小さな選択をする時に使うような軽い表現です。命令形なので少しぶっきらぼうな印象になりますが、親しい間柄ではよく使われます。
「Anything is fine.」なんでも大丈夫。
「自分は何でも構わない」「どれでも大丈夫だよ」と言いたい時に使います。「It’s up to you.」や「You decide.」の前後に付け加えると、相手も選びやすくなるでしょう。
「Whatever is fine.」と言い換えることもできます。
夕食に何を食べたい?
B: Anything is fine. You decide.
何でも良いよ。あなたが決めて
選択肢が2つのときに、「自分はどちらでも構わない」と言いたいのであれば、「Either is fine.」と言いましょう。「Either is OK.」だと「どちらも悪くはないね」という消極的なニュアンスが含まれてしまうので、前者を使うと良いでしょう。
丁寧な表現
仕事上の決断を促すときや、目上の人に判断を委ねるときに使う表現です。
「The decision is yours.」あなたのご決断をお願いします。
やや大きな決断を必要とするときに使う表現です。例え好ましくない選択となるとしても決定権は相手に委ねる、といったニュアンスを含みます。
「That’s at your discretion」あなたの裁量に委ねます。
自分では責任のもてない難しい判断をせねばならない時などに使われる表現です。仕事で人員の効率的な配置を考えるときなど、上司の考えに従うという意思を示すことができます。
同じ「あなた次第だ」という意味の表現でも、場面によって言い方は大きく変わってきます。話し相手、時と場合を考えて使えるようになりましょう。
「I respect your decision.」あなたの決断を支持します。
「あなたの決断を支持します」という意思表明になります。「あなた次第です」という文章にこれを加えることで、決断を委ねられた人も安心して決められるのではないでしょうか。
「I appreciate your decision.」と言い換えることもできます。