初対面の人に対するあいさつ文句として最も基本的なフレーズといえば「Nice to meet you.」でしょう。実際に日常的に用いられている英会話表現です。
「Nice to meet you.」とよく似た表現に「Nice meeting you.」という言い方もあります。動詞が形を変えているだけ程度の違いしかありませんが、この2フレーズにはニュアンスの違いがあり、使用場面も異なります。
一言でいえば「Nice to meet you.」は出会いの挨拶であり、「Nice meeting you.」は別れの挨拶として用いられます。
to meet はこれから / meeting は今まで
「Nice to meet you.」は出会ったとき、「Nice meeting you.」は別れ際に使う表現です。
「Nice to meet you.」は、一般的には初対面の相手と出会ったときの挨拶として使われ、日本語では「初めまして」と訳されます。
一方、「Nice meeting you.」は「It was nice meeting you.」(お会いできてよかった)の略として使われることが多く、初対面の相手と別れる際の挨拶として言われます。
▼ 「meeting」は「すでに一緒に時間を過ごした」という親しみを表す
「meeting」は、「すでに会っている」というニュアンスを持つため、「Nice meeting you.」と言うと、出会ってから時間が経っているという印象になります。
そのため、「Nice meeting you.」を使うと「すでに一緒に時間を過ごした仲」という親しみを感じさせることができます。
顔見知りではなく、出会ったばかりの相手に「初めまして」と言いたいときは、「Nice meeting you.」ではなく「Nice to meet you.」を使う方がよいと言えます。
挨拶フレーズのニュアンスの違いを感じられるようになれば、初対面の相手との会話の経験を積むことで、自然と使い分けができるようになります。