オンライン英会話の「不安」を取り除くコツと必須フレーズ

Skypeを利用して英語ネイティブスピーカーの先生に英会話レッスンを受ける格安オンライン英会話サービスは、低コストで気軽に利用できる便利な英語学習ツールです。すでに利用している方も、利用を本格的に検討している方も多くいることでしょう。

オンライン英会話を利用してみたいけれど思いとどまってしまっている方の多くは、「英語をほとんど話したことが無いのにいきなり英語を話すなんて」「言葉につまった時のことを考えると手が出せない」といった不安を抱えています。これはオンライン英会話に限らず直面する心理的なカベでもあります。

根本を言えば「案ずるより産むが易し」というもので、沈黙しそうな場面があれば先生がうまく会話を導いてくれます。やってみたい意欲があるなら勇気を出して利用してみてはいかがでしょうか。

そうは言っても心の準備が……という思いが残るなら、まずはオンライン英会話レッスンで困った時に使える最小限のフレーズを、最初に把握してしまいましょう。いざというときの備えがあると気が楽になります。気が楽になれば肩の力を抜いてレッスンに取り組めます。

汎用的な英語フレーズを《お得意のフレーズ》としてモノにしておく

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英語・英会話の中でどん詰まりに詰まってしまう場面は、実際のところ、だいたいパターンが決まっています。

  • 相手の言ったことがうまく聞き取れない(リスニングできない)
  • 相手の発言の内容がよく理解できない(言葉の意味を知らない)
  • 自分の言いたいことが言葉にできない(うまくまとまらない)

まずは場面それぞれに応じたフレーズを1つずつ覚えてしまいましょう。目に付くところにメモ書きしておくだけでも十分に有効です。

What does it mean?
それってどういう意味ですか
What did you say?
なんとおっしゃいましたか
Let me see
えーと、、、

会話中の沈黙が恐ろしく感じられる要因は、相手が何を考えているか分からない恐怖感です。逆に言えば、互いの状況を率直に伝え合い、理解しあうことができれば、沈黙など恐れるに足らず、また沈黙に陥る状況も避けられます。

相手の発言が聞き取れないなら「聞き取れませんでした」と、内容が理解できなかったなら「よく分かりません」と、正直に伝えましょう。それだけで会話は次のステージへ進みます。

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先生の発言が「聞き取れない」場合

ネイティブスピーカーの先生の発音に、耳が追いつかないという状況。聞き流してうやむやにしてしまわず、聞き取れなかったことを伝えて、もう一度繰り返してもらいましょう。

ちょっと早口だなと感じたり、声小さめと感じたりする場合は、その点をしっかり伝えられれば理想的です。

What did you say?
なんて言いましたか
Could you say that again, please?
もう一度言っていただけますか
Could you speak more slowly, please?
もう少しゆっくりと話してください
Could you speak up, please?
もう少し大きな声で話してください
I didn’t get it.
聞き取れませんでした

言い直してもらってもやっぱり聞き取れないという場合はよくあります。そのときはこりずに何度でも聞き直しましょう。ただ、質問表現を変えたり、英文をこちらで反復して理解が合っているかどうかを問うなどして、話が少しずつでも前進するように取り組む意識は大切です。

音声の調子が悪いと感じられる場合

先生の話がうまく聞き取れない場合、要因として、先生の話し方そのものよりもPC、Skype、ヘッドセット(マイク)の設定などに調整が必要な場合もよくあります。

Can you hear me?
聞こえますか
I can’t hear you.
聞こえません
This line is noisy.
雑音がします
Can I call you back?
かけ直していいですか

話し始めるまで待ってもらう場合

ぱっと英文が思い浮かばない、英文を頭の中で組み立てる間に「間」があいてしまって気まずい、という状況が起こりがちな場合、とりあえず的な声を発して時間的な間を埋めると効果的です(いわゆる「つなぎ言葉」)。

単に「あ~…」のように言ってもひとまず役割を果たしますが、余裕があれば英語として意味の通る言葉を伝えましょう。

Let me see…
えーと、、、
I think…
私が思うには、、、
Just a second.
ちょっと待って

質問に対する答えが思い浮かばない場合

文章化に時間がかかる場合の他に、文章化できない(言うべきことが思い浮かばない)場合だってあります。実際これが多くの人にとって恐ろしい沈黙要因となり得ます。

しかし怖がる必要はありません。思いつきません、と、ハッキリ伝えてしまいましょう。

自信がなくてもひとまず発言し、内容が理解してもらえたかどうか尋ねる方法はより良い策です。まずは失敗を恐れないことが何よりも大切です。

I have no idea.
何も思いつきません
How can I answer it?
どのように答えればいいですか
Am I right?
合っていますか

何と言ったか文字で確認したいと願い出る場合

先生の発言の中に耳慣れない語が混ざっている場合、その言葉の意味を尋ねる姿勢が重要です。単語のスペルや意味をその場で教えてもらえば、その単語はもう忘れることはありません。

Skypeのテキストチャット機能がありますので、単語をテキスト入力してもらえますかとお願いしてもよいでしょう。意外と複数の単語が繋がって聞こえていただけ、なんて場合もあります。

How do you spell it?
それはどんな綴りですか
Could you write it in the chat box, please?
チャットボックスに書いてもらえますか

発言・文章の意味が分からなかった場合

単語レベルではスペルや意味を教えてもらう形の質問が効果的ですが、文章全体の意味がつかめずに困る場合もあります。もちろん、そんあ場合もその旨を率直に伝えましょう。

分かりません、どういう意味でしょうか、のように聞き返せば、よりシンプルな単語や文章で言い直してもらえます。

What does it mean?
それはどういう意味ですか
I don’t understand it.
理解できません
Could you explain it, please?
それを説明していただけますか

慣れてきたら少しずつ柔軟に表現してみる

表現は具体的にすればするほど的確に相手に伝わります。最小限のフレーズがパッと言えるようになったら、同じフレーズをより具体的に言えるように少し工夫してみましょう。

たとえば、 I didn’t get it. の it の部分を what you said に変えて、I didn’t get what you said. と言ってみましょう。「ソレがわかりません」から  「仰ったことがわかりません」と具体的になり、コミュニケーションがぐっと充実します。

あるいは、 How do you spell it. の it の代わりに具体的な単語を挙げれば、さらに十分に「フィロソフィーはどういった綴りですか」のように明確に質問できるようになります。

また、フレーズを組み合わせるともう少し自然に聞こえるようになる場合もあるので、積極的に使っていきましょう。

What did you say? I didn’t get what you said.
なんて言いました?聞き取れなかったです

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表現の幅・豊かさを敢えて目指さないのがコツ

同種の質問・聞き直しのフレーズは豊富なバリエーションがありjます。しかしながら、最初のうちは表現に幅を持たせようとはせず、あえて最低限の表現に絞って使うよう意識しましょう。

まず各場面ごとに1つのフレーズを使う、そのフレーズが記憶に定着したら表現に幅を持たせてみる、あるいはニュアンスの異なるフレーズを新たに身につける、というように、段階的に徐々に表現の幅を広げていきましょう。

まずは各状況において「このフレーズは絶対に考えずに、噛まずに言える!」という自分のお得意のフレーズを持つことが先決です。

先生も話せば生徒のレベルはある程度把握できます。下手に多様なフレーズを使おうとして毎回そこでレッスンが止まってしまうよりも、決まったフレーズを使っている方がレッスンもスムーズに進むでしょう。

どんな言語でも一番大切なのはハート

対面でももちろんそうですが、オンライン英会話の先生も人間ですので、受ける側の生徒の態度があまり良くない、例えば先生に対して興味を持っていない、勉強以外の質問には答えない、このような対応をすれば嫌な気持ちになってしまうのは当然です。

お金を払っているんだから、のようなお客様精神ではなく、お互いが楽しめるようなレッスンになるように努めると、結局は先生がきちんと英語を教えてくださることにつながり勉強効率も上がるでしょう。




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