「小顔マッサージ」を英語で表現するなら face massage あるいは facial massage が無難なところでしょう。「小顔」要素を明示したいなら a massage to slim the face のように言い足す形が手頃です。
あるいは beauty facial massage のように述べて「美容のための顔マッサージ」と表現する手もあります。
小顔マッサージを英語で無難に表現する言い方
「小顔マッサージ」に一意に対応する表現が英語には特にありません。こういう場合、できるだけ語弊の少ない上位概念や類似の概念で代替的に表現するか、あるいは、説明的な叙述によって表現するかしなくてはなりません。
face massage (顔のマッサージ)と言うに留める妥協案
英語で「小顔マッサージ」について述べる場合、ひとまず face massage と表現してしまうという判断が無難でしょう。
face massage は顔に対して施すマッサージ全般を含む言葉といえます。いわば上位概念の趣。
face は主に名詞または動詞として用いられる単語です。face massage の face は名詞の形容詞用法と捉えればすんなり腑に落ちます。
facial massage も同義
face の形容詞としての語形は facial という形になります。主に「顔の」あるいは「顔用の」「美顔のための」といった意味をとります。
face massage と facial massage との間に意味・ニュアンスの違いは特にありません。あえて比較するなら、もしかすると face massage の方が少し略式のニュアンスを伴うかもしれません。
フェイシャルマッサージそのものは西欧でもポピュラーというか、よく行われています。肌ケアの一環として洗顔後に行う習慣があるという人も珍しくないようです。
とはいえ、西欧におけるフェイシャルマッサージの主要な目的は肌質の改善あるいは安眠・リラクゼーション等であり、《小顔を目指す》という部分に焦点を当てているという趣旨は facial massage だけではいまひとつ伝わりにくそうでもあります。
「小顔のための顔マッサージ」と説明的に補足する
西欧では、骨格上やむを得ない種類の顔のデカさが気に病まれる風潮はあまり(アジア圏ほどは)ありません。顔周りの余計な肉・たるみ・むくみ等を美的によしとしない価値観はありますが。
小顔マッサージについて述べる場合には、「小顔が美徳」という価値観を前提とすべきか否か、前提として通じるかどうかも心に留める必要があるでしょう。端的に「小顔(のための)マッサージ」と表現する言い方があっても相手の理解を得られないかもしれません。
slim the face (顔を小さくする)と表現する
小顔マッサージというと大体「マッサージ」に重点をおいた表現を探してしまいがちですが、「小顔(のための)」要素に焦点を当ててみるのも検討の余地があります。
ここでいう「小顔」を英語で表すには(small とかでなく) slim の語が適切でしょう。slim は英語でも「痩せた」「ほっそりした」という意味で用いられます。
slim には動詞の用法もあり、 slim the face のように表現することもできます。形容詞として用いて get a slimmer face のように表現する言い方もできます。この slim the face は「顔を痩せさせる」という意味で英語圏でもよく用いられる言い回しです。
小顔マッサージを「小顔を作るためのマッサージ」という説明的記述に置き換えて、これを英語で表現すると、a massage to make a face smaller のような英語表現にできます。これも「小顔マッサージ」を英語で表現する回答の有力候補でしょう。
reshapes the face
いわゆる「小顔マッサージ」にもいろいろなやり方があります。むくみやたるみを除いて輪郭を引き締めるためのマッサージから、骨格の微調整を目的とする(場合によっては結構ハードな)マッサージなどもあります。
「小顔矯正」と呼ばれる種類の本格的にマジな小顔マッサージは reshape (作り変える)くらいの表現を使ってもよいでしょう。a massage that reshapes the face とでも述べれば「顔の形を変えるマッサージ」ということで小顔マッサージの趣旨はより具体的に示せます。
ちなみに顔のパーツのバランスを整えるようなマッサージは「全体的な顔の構成を改善する」という意味で a massage that improves the overall facial structure のように表現できます。
beauty massage(美容マッサージ)と表現する
「小顔を目指す」というのは「美容目的」「より美しくなるための」という事である、という意味で beauty massage と表現してしまう手もあるでしょう。
beauty massage と表現すればひとまずは安眠・リラックスを得るためのマッサージとは区別できます。
ただ、単に beauty massage とだけ述べると、多分に、顔よりも体に施すマッサージを想起させます。「顔の」という部分を誤解なく伝えるには beauty facial massage のように言葉を重ねて表現した方がよさそうです。
男性なら defined face (顔立ちをクッキリさせる)も中々
slim face と同様の言い方で defined face のような表現も使えます。これは顔立ちがハッキリくっきりしている端正な顔立ちを形容する言い方です。
defined face はどちらかというと男性的な、男性に人気の、男性が目指すような顔立ちを指す言い方です。
face lift ・・・は小顔マッサージとは異なるので注意
日本では小顔マッサージの話題の中で「リフトアップ」のような言い方もよく登場します。となると face lift とかも使えるんじゃ? と思えてくるところですが、英語では face lift は「シワの除去」を指す言い方として定着しているため、「小顔マッサージ」の意味するところとは乖離が生じてしまいます。
「小顔」を美と捉える考え方は、ある程度は万国共通の価値観といえるでしょうけれど、顔のサイズをどのくらい気に掛けて小顔を目指すかという程度は国・地域・文化・個人によって大分違います。現代日本の風潮を標準と捉えるわけにもいきません。
文化や価値観の違いがありそうな物事は、ぴったり対応する対訳はないものと考え、ちょっと長々しく説明する。あるいは、完全には伝わらないことを覚悟の上で近似値を捉える、といった割り切りも大事です。