情報を一言つけ足して「参考までに」と述べる場合、英語では for your information 、略して FYI が基本的といえます。ビジネスシーンでも日常会話でも使えます。
for your information をはじめ、この手の表現は、みだりに使うと相手の不興を買いがちです。言い方次第では上から目線の忠告のような言い草にも聞こえます。使用場面をよく見極めて使いましょう。
「ご参考まで」を表現する基本的な言い方
for your information
for your information は日本語の「ご参考まで」の意味・ニュアンスにも近く、日常で用いられる頻度も高い、かなり使い出のあるフレーズです。
for your Information は、基本的には文末に置いて軽く言い添える形で用いられますが、文頭に置いて前置きするような形でも、文中に差し挟む形でも使えます。文頭あるいは文中に置く場合はカンマを打って文意を半ば隔てる必要があります。
電子メールやテキストチャット等の文字ベースのやりとりでは FYI と省略表記される場合が多々あります。
参考までに、その美術館は明日休館です
ご参考までに添付したファイルは私のプレゼン原稿の写しです
just for your information
for your information は形容詞や副詞で微妙なニュアンスを加える言い方もよくされます。
たとえば just for your information(略して JFYI)、あるいは、for your information and guidance (略して FYIG) といった言い方もしばしば用いられます。
ちなみに、Thank you for your Information. というと「情報を(教えてくれて)ありがとう」という意味合いであり、自分が情報を受け取る側です。
for my information
for your information は、自分が相手に情報を提供する際の言い方です。
「参考までに教えていただけますか」と尋ねる場合、 for my information と表現します。企業や組織であれば for our information と言うべきでしょう。
for my information も FMI と略して用いられることがあります。
参考までに理由をうかがってもよろしいでしょうか
for your reference
for your reference も for your information と同様、一般的に用いられる表現といえます。意味も使い方もほぼ同様です。日本語に訳するとすれば、やはり「ご参考まで」が無難でしょう。
reference の語はそれ自体「参照する」「参考にする」というニュアンスを含みます。そのため、for your information に比べると汎用性はやや低くなりますが、「参考にする」という動作の積極性は強まります。
for future reference
for future reference は「今後の参考のために」という意味で用いられる表現で、「今後(の自分)のために情報を控えておこう」というニュアンスで使えます。