部屋の「模様替え」を英語で表現する言い方は色々あります。主な表現としては makeover 、do ~ over、redo といった英語表現が挙げられます。
机やベッド等の家具類の配置を変更するような模様替えなら rearrange (再編成)、壁紙やカーテンの張り替えも行うような大がかりな模様替えは redecorate (改装)といった表現でも上手く表現できます。ニュアンスに応じて英語表現を選びましょう。
「部屋の模様替え」の意味で使える主な英語表現
makeover
英語の makeover は、日本語的「模様替え」に近い意味合いで用いられている例の多く見つかる語です。
Two roommates at @txst gave their dorm room a mind-blowing makeover — see the before-and-after pics https://t.co/GcggPmsSsO pic.twitter.com/cKzGHFqi5E
— INSIDER (@thisisinsider) 2018年4月28日
makeover は「作り変え」とか「改造」のように訳されることが多く、使用場面も多岐にわたります。共通する意味合いは「外観を大きく変更して」「こしらえ直す」という点。文脈によっては「変身」あるいは「イメチェン」とも訳せます。
makeover はもっぱら名詞として用いられます。他動詞+副詞で make over (+ something) と述べる言い方はありますが、それを「部屋の模様替え」の意味で用いられている例はなかなか見られません。
do over
副詞 over を使って「部屋の模様替え」を指す英語表現としては do over も挙げられます。主に「改装」「改造」のような意味合いで用いられます。
この do は助動詞や代動詞ではなく普通の動詞、というより、do over で一個の成句と捉えられる表現です。
ただし、この do over という英語表現を実際に用いている事例はなかなか見つかりません。少なくともウェブ上のメディアで端的な事例を探すのは困難です。
まあ do も over も極端に抽象的で意味の幅広い語彙ですし、文脈に依拠せず「模様替え」の意味を表現する言い方としては使いにくいのかもしれません。
over の語はニュアンスが難しい
makeover や do over に限らず、「改修」「改装」の意味合いで使える英語表現には《over》の語を含んだ言い方がまま見られます。この over は前置詞でなく副詞の用法です。
over の語の意味やニュアンスは非常に幅広く、日本語の訳語ひとつふたつ対応づける程度では到底、使いこなせません。いろいろな表現例に接して感覚的に掴んでいく他ありません。
redo
カンタンな語彙で「部屋の模様替え」を表現する別の言い方としては redo も中々です。
redo 自体は「やり直す」「もう一度やる」といった意味合いが主ですが、redo one’s room という風に《部屋を redo する》と述べる場合は「部屋の中を作り直す」すなわち「模様替えする」という意味が出てきます。
レスリング部屋を模様替えすることにした、ポケモンのぬいぐるみを加えて、それ以外も全部整理し直した
Decided to redo my wrestling room. Added my Pokemon stuff and rearranged everything else! I ❤️ it! #WomensWrestling pic.twitter.com/KaVTElDEzF
— Miguel ?✌??️?? (@LegitChamp92) 2016年8月1日
姉妹でいっしょにリビングの模様替え、ついにカウチをお迎えして(もう1脚はまだ到着待ち)すごくイイ感じ
My sister and I are redoing our living room and our couch finally came (still waiting for one more piece) and I’m so excited. My inner queer eye is coming out ? pic.twitter.com/pNUpKtXYDX
— Jill ? (@broadwaymix) 2018年4月14日
rearrange(再編)
接頭辞 re- のつく表現は「再度行う」という意味合いになるので、動詞によっては「模様替え」に通じる意味で使えます。
たとえば rearrange は、「再編成」「再配列」といった意味合いで、家具の位置を大きく変更するような模様替え(家具の配置換え)を表現するにはぴったりの表現といえます。
日本語で「アレンジ」というと、編曲・脚色といった《付加》的ニュアンスで捉えてしまいがちですが、英語の arrange は「整頓」「配置」「取り計らい」といった《調整》のニュアンスが主です。つまり rearrange は「整理し直す」くらいの意味合いで捉えた方が英語としては的確だったりします。
redecorate(改装)
re- のつく表現としては redecorate も「模様替え」に対応する英語表現として選択肢に入ってきます。
redecorate の意味・ニュアンスは「デコり直し」と捉えても差し支えなさそうです。模様替えは模様替えでも、壁の塗り替え・壁紙の貼り替えといった《改装》レベルの変更を指す意味合いが強めです。
個人の部屋の模様替え、という文脈よりは、お店の改装・新装開店、あるいは賃貸住宅の内装の新調(原状回復)といった文脈で用いられる機会の方が多そうです。
remodel(改造)
remodel も「模様替え」に通じる意味で使える語です。ただし、ちょっと雰囲気を変える程度の変更ではなく、家屋の《改装》あるいは《改造》、場合によっては《改築》とも訳すべき大がかりな作り変えを指すことになります。
renovate(改修)
ついでに renovate も参照しておきましょう。もう模様替えのレベルではありませんが。
renovate は日本語で「リノベーション」と呼ばれるアレの動詞形です。意味は日本語的リノベーションと同様で、修繕・修復しつつ刷新して生まれ変わらせる、といった意味合いです。「改修」「再生」あるいは「一新」「刷新」といった訳語が合います。