「制服」「制帽」は英語でどう言う?

「制服」は英語では uniform の1語で表現できます。学校の制服を指す文脈なら school uniform (学校制服)と表現すると万全です。

school (学校)には、名詞を修飾して「学校の」という意味を加える形容詞的な用法があります。たとえば school cap といえば「学生帽」すなわち「制帽」の意味が表現できます。

ただし、学校制服をはじめとする「校則」がらみの話題は、結構かなり濃厚に、日本と海外とで文化的乖離のある部分です。日本の常識を普遍的なモノと捉えてしまうと話が齟齬しっぱなしになるかもしれません。その辺は重々注意しましょう。

制服(学生服)は英語では school uniform と表現できる

「制服」に対応する英語表現は uniform (ユニフォーム)です。ほぼ互いに1対1に対応する(対訳関係にある)語彙といえます。

ただし、英語の uniform は、学生服に限らず、日本語で言うところの「ユニフォーム」も含め、場に応じて揃って着用される同一規格の服装全般を指す語です。

軍服、警察官の制服、ファミレスやコンビニの店員の制服、スポーツ選手のユニフォーム、あるいは獄衣(囚人服)なんかも uniform に該当します。

school uniform(学校の制服)と明示的に表現する

日本語で「制服」というと、おおよその場合は学生服を指しますが、英語では学生服は school uniform と表現した方がバッチリ通じます。「学校制服」と明示する感覚です。

もちろん、単に uniform とだけ述べても誤りというわけではありません。

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体操服(体操着)は、あえて言うなら gym uniform

school uniform だと「学校指定の服」ということになり、詰襟やブレザーのような制服に限らず体操着も該当してしまうのでは?という疑問も出てきますが、そのような語弊はまず生じません。

欧米文化では基本的に、学校の体育の授業におけるユニフォーム的な服装が特に指定されていません。体育の授業で体を動かす場合には、めいめい動きやすい格好をする、という具合です。

体操着に直接対応する単語をあえて挙げるとすれば、gym uniform でしょう。ただし、これは覚えなくても問題ないレベルの知識です。

gym uniform の語が登場する文脈の大半は、おそらく、ジム仲間との連帯感を高めるために揃いの運動着を作った!というような脈絡か、あるいは日本の学校文化(運動会や体育の授業)に言及する脈絡でしょう。

制服に対する「私服」は out of uniform と表現できる

《制服 ≓ uniform 》という考え方は、《私服 ≓ 制服でない服装 ≓ out of uniform 》という考え方に応用できます。制服じゃなくて私服で、という脈絡で「私服」に言及する場合には便利に使える表現です。

制服に対する「私服」を指す英語表現としては plain clothes のような言い方も挙げられます。ただし plain clothes は文字通り「平服」に対応する語であり、盛装に対する普段着とか、あるいは「私服警官」の私服を指したりする意味合いが濃厚な表現です。

私服を「普段着」と言い換えて差し支えない文脈なら ordinary clothes とも表現できます。

英語の school は「学校の」という意味で幅広く使える便利表現

「制服」のような《学校指定アイテム》を指す語彙としては、「制帽」「制靴」あるいは「制鞄」なども挙げられます。これらを英語で表現する場合には、school uniform (制服)の「school  -」という表現が真価を発揮します。

school (学校)は基本的には名詞ですが、名詞を修飾して「学校の」という意味を加える形容詞的な用法があります。

school cap といえば「学生帽」すなわち「制帽」。school shoes といえば「制靴」すなわち学校指定の靴。いわゆるスクールバッグ(制鞄)は school bag と表現できます。

school uniform bag のように表現する言い方もあります。ただ、この場合の uniform は、school uniform (学校制服)における「制服」という名詞の意味合いとはちょっと違って、「同型の」「揃いの」という形容詞的な用法・意味合いと解釈するべきでしょう。まあ特に違いを意識する必要はないかも知れませんが。

ただし絶対に通じるという過信は禁物

school uniform は「学生服」を指す、という認識は欧米文化圏でも普遍的といえる程度に浸透しているといえますが、体操着とか制靴などの話題になると、的確に英訳すれば通じるのかどうか?という部分が怪しくなってきます。

学校において、何を目標とし、どういう過程・課程で、何を学ぶか、そういった点は津々浦々千差万別です。まあ何事においてもそうではありますが、ことに教育においては尚更、《日本の常識が世界の常識とは必ずしも一致しない》ということを念頭に置いておきましょう。




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