夏場に就業時間などを1時間ばかり前倒しに設定する「サマータイム」は、アメリカ英語では Daylight Saving Time 、略して DST と表現するのが普通です。
とはいえ「サマータイム」も別に和製英語というわけではなく、イギリス英語ではサマータイム=DST を summer time といいます。
サマータイムはアメリカ英語では DST が一般的
英語にはアメリカ英語とイギリス英語という区分があり、一部の単語や綴りや発音などに違いが見られます。
サマータイム(夏時間)は、イギリス英語では summer time と表現されます。
欧州各国でも summer time という呼称が一般的です。つまりヨーロッパ圏では、サマータイムは summer time とそのまま述べれば通じる英語です。
他方、アメリカ英語においてはサマータイムは一般的には Daylight Saving Time (DST)と呼ばれます。
Robert Garland, […] is known as the “father” of daylight saving time.
ロバート・ガーランドは(中略)サマータイム制度の父として知られている
― ”Daylight Saving Time: When, Where, and Why?”
ロバート・ガーランドは(中略)サマータイム制度の父として知られている
― ”Daylight Saving Time: When, Where, and Why?”
サマータイム(summertime)は「夏」を指す語として解釈される可能性がある
アメリカ英語では「サマータイム」というと summertime (=夏季)と解釈される可能性があります。その限りにおいてチョットだけ語弊の余地があります。
まあ両方アリと捉えましょう
「サマータイム」に対応する英語表現は summer time と DST(daylight saving time)のどちらも正解です。
英語話者との会話なら(英語初心者同士の会話でもない限りは)どちらの表現を使っても理解はしてもらえるでしょう。
でも余裕があれば DST or summer time とでもいう風に叙述を厚くして誤解の余地を防ぎたいところではあります。