訪問客へのねぎらいをこめたあいさつ表現「ご足労いただきありがとうございます」は、感謝表現の定番 Thank you for ~ を使って表現できます。
少し丁寧なニュアンスを加えるなら appreciate のような語で表現してもよいでしょう。
「ありがとう」を英語でどう言う?場面別ニュアンス別のお礼と感謝の上手な言い方
基本的な言い方
英語は敬語表現について日本語ほど多彩で微妙なニュアンス調整を行いません。「本日はお越しいただきましてありがとうございます」も、「今日は来てくれてありがとう」も、同じフレーズで問題なく表現できたりします。
気持ちカジュアルな言い方
それほど畏まった場面というわけでもなければ、thank you for ~ -ing という定番の感謝フレーズで表現してよいでしょう。for に続く動詞は「訪ねる」「来る」といった意味合いの語を当てはめましょう。
今日は来て頂いてありがとうございます
気持ちフォーマルな言い方
動詞 thank と appreciate に置き換えると、少しフォーマルな響きになります。appreciate は「感謝を述べる」という意味合いの表現です。
本日のご来訪に感謝申し上げます
I sincerely appreciate you ~(心から感謝申し上げます)のように付け加える言い方もよいでしょう。
場合に応じて表現を加える言い方
「遠方からはるばる」と言い添える表現
近所でなく遠方からわざわざ来てくれたことへのねぎらいを表現したい場合、all the way という副詞表現がうまく使えます、
all the way は「はるばる」「わざわざ」といった意味で用いられる言い方です。「(遠方から)はるばるお越しいただき~」「わざわざご来訪くださって~」というニュアンスが出ます。
わざわざお越しいただきありがとうございます
海外からはるばるお越しいただきありがとう存じます
「時間を割いていただき」と言い添える表現
来訪の都合がつけにくい中で融通を利かせてくれたことへの感謝を述べる場合、visiting や coming といった動詞を taking time(時間を割く)という動詞表現に代えて表現する手があります。
take time そのものには来訪に言及する意味はありません。take time to ~ の形で「~のために時間を割く」と述べると、来訪のために都合をつけて~という趣旨が明示できます。
お時間を割いてお越しいただき感謝申し上げます
わざわざお越しいただき心から感謝申し上げます
単に「時間を取って頂きましてありがとうございます」と述べるなら、Thank you for your time. と表現してしまえます。
「ご多忙のところ」と言い添える表現
相手が常に多忙の身であることを念頭において「忙しい中ありがとうございます」という意味合いを表現する場合、busy の語を使って「忙しいにもかかわらず」「多忙のさなかに」のように表現するとうまく伝わる言い方にできます。
お忙しいにもかかわらずこちらをお訪ね頂きありがとうございます
ご多忙の中わざわざお越し頂きありがとうございます
ご多用のスケジュールの中お時間を作っていただきありがとうございます