【英語】イギリス限定、英国式英語に特有の英語スラング6選

英語には「アメリカ英語」と「イギリス英語」という大きな区分があり、大部分は同じ英語とはいえ一部の単語の意味や発音、言い回しなどに微妙な違いが見られます。

スラングの中にもアメリカ英語とイギリス英語の違いが見られます。一方でしか使われていないスラングもあります。

スラング自体、英語学習の中で触れる機会は多くありません。加えて英語学習で接する英語表現は、どちらかといえばアメリカ英語寄りだったりするので、イギリス英語に特有のスラングというとかなりの手練れでも耳慣れない表現だったりします。

bollocks

bollocks は、うまく事が運ばなかったり思い通りにいかなかったりする際に発する言葉です。あえて日本語にするなら「くそっ」といったところでしょう。

bollocks は bollock の複数形で、bollock は「睾丸」(キン○マ)という意味の単語です。いずれにしても下品な表現、卑語です。

Bollocks, I left my passport at home!
クソッたれ。パスポートを家に置いてきちまった

ちなみに bollocks  の発音は /bɒləks/ で、大体「ぼろくそ」と言っているようにも聞こえます。


muppet

muppet はスラングでは「無能で愚かなやつ」という意味があります。muppet はマリオネット(marionettes)とパペット(puppets)を組み合わせた合成語(かばん語)で、「セサミストリート」の生みの親であるジム・ヘンソン(Jim Henson)が編み出した語とされます。

I don’t wanna work with these muppets.
こんな愚物らと一緒に働きたかない

ジム・ヘンソンはミシシッピ州生まれの生粋のアメリカ人ですが、むしろアメリカではこのスラングのような意味合い・使われ方が見られません。

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naff

naff は、「時代遅れで趣味が悪い」、あるいは「信じがたいほどイケてない」という意味のスラングです。

語源・由来を Oxford Dictionary  に求めると、どうも naff は1950年代に f**k を代用する婉曲表現として使われるようになったようです。naff も f**k と同様に、形容詞的用法で「このクソ○○!」というような使われ方をすることがあります。

She always wears naff clothes. I can’t believe it!
あの子いつも古クサい服だよよね信じらんない
It doesn’t work! This naffing coffee maker!
コーヒーメーカーが動かん、このぽんこつが

bird

bird は「鳥」を意味する、お馴染みの単語ですが、ブリティッシュスラングとしては「若い女性」あるいは「ガールフレンド」を指すことがあります。もっぱら男性が使うスラングです。

Look, he is walking with his bird.
おい、あいつ女つれて歩いてるぞ

minger

minger は「魅力のない」「好ましくない」人や事を指すスラングです。または、「汚い」「不潔だ」という意味をとることもあります。

minger は名詞であり、形容詞形は minging となります。

I never come to this hotel anymore. What a minging room!
二度と来るか!こんなホテル。なんつう汚い部屋だよ

pissed

pissed は「激怒している」という意味で英米ともに使われるスラングですが、イギリス英語では特に酔っ払っているという意味でも使われます。pissed up とも言います。

A : How about going a pub near the university?
大学の近くのパブに行ってみない?
B : Well…I prefer others. I guess it’s full of pissed guys.
うーん、別のパブがいいなあ。たぶんへべれけのアホばっかりいるよ

ちなみに pissed は piss の過去分詞形で、piss は「小便する」という意味。ただし「piss off」だと「ウンザリする」という意味をとります。




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