英語で「年齢」や「年代」を表現する上手な言い方

ここがポイント

  • 基本的な表現は 「~ years old
  • 他にも ~ years of age をはじめ色々な表現があります
  • たいていは数字だけ( I’m nineteen. )でも通じます
  • だいたいの年齢を表現するなら「around 20」
  • 「20代」は「 in one’s 20‘s 」のように表現します
  • 生まれ年を「90年代」のように言う場合は「born in the 09‘s
  • 相手に年齢を尋ねる表現は「How old are you ?」が基本
    だけど「May I ask your age ?」の方がより丁寧、でも
    そもそも年齢を尋ねること自体が失礼に当たることも多い

年齢を表現する言い方は「~ years old」が基本です。「19歳」なら nineteen years old、 「32歳」なら thirty-two years old (※ハイフンはあってもなくてもOKです)。この他にも色々な言い方があります。

文脈にもよりますが、「I am nineteen.(私は19です)」だけで通じることも多々あります。特に相手から年齢を尋ねられた場合。なんなら Nineteen. だけでも十分。

年齢は個人的な情報の一部であり、公表がはばかられる雰囲気あります。しかるべき理由があって尋ねるのはもちろんOKですが、時と場所、そして質問の仕方には気を配りましょう。

質問するにしても「いくつ?」のような直接的な尋ね方よりは「年齢を伺っても?」くらいの婉曲的な言い方の方が好まれます。こうした表現の工夫は英語的なマナーとして覚えましょう。

ちなみに西欧では基本的に満年齢で歳を数えます。数え年は使いません。

年齢の表現方法

基本的な年齢表現「~歳(の)」 5パターン

「私は~歳です」という年齢の表現方法は、I am ~ years old とが基本。学校で習う言い方ですが、これで十分に通じます。

ただし他にもいろいろな表現方法があります。

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(1)~ years old

~ years old は「~歳」という年齢の表現の基本のキ。この表現さえ使えれば、ひとまず「年齢を英語で表現できる」といえます。

自分の年齢はもちろん、他人の年齢も、過去のある時点(「~歳のとき」)を指し示す場合にも、亡くなった人の年齢について述べる場合にも、~ years old という言い方が使えます。

I am 20 years old.
私は20歳です
My grandfather died when he was 90 years old.
祖父は90歳で亡くなった

(2)a ~ -year-old

a ~ -year-old も日本語の「~歳」に相当する表現です。もともとは「I am a 17-year-old girl」といった叙述なのですが、名詞が省略されて「 ~year-old .」までで正しい表現となっています。

もともと名詞を修飾する表現であるため、冠詞「a」が必要です。冠詞があることで名詞が省略されていることが分かるわけです。

もし名詞部分を省略しないとすれば、 boy / girl / man /woman などの語を選ぶことになりますが、省略できるので選ぶ必要がありません。

また、この表現は「名詞の形容詞用法」を土台としているため、「21-year-old」部分はハイフンでつないで表記します。3単語がひとつの形容詞というわけです。「year」が複数形ではなく単数形になるのも「名詞の形容詞用法」の特徴です。

I am a 20-year-old.
私は20歳です
I am just a 15-year-old boy.
まだ15歳の男の子です

(3)~ years of age

 ~ years of age も「~歳」と訳せる表現です。~ years old の場合と異なり、生きている人の年齢に対してのみ使います。亡くなった人の年齢を表す際には使われません。

I am 20 years of age.
私は20歳です

(4)a man/woman of ~

a man/woman of ~ は、「~歳の男/女」と訳せます。この表現は、自分の年齢について言及する際にはあまり使われません。

He is a man of 30.
彼は30歳の男性である

(5)a man/woman aged ~

a man/woman aged ~ は、「~歳の男/女」と訳せます。この表現も、自分の年齢について言及する歳にはあまり使われません。

He is a man aged 30.
彼は30歳の男性である

未来の年齢表現「(これから)~歳になります」

現在の年齢ではなく、未来のある時点について「~歳になります」と述べる場合には、 will be もしくは be turning などの表現を使います。

動詞 turn には色々な語義がありますが、「状態が変わる」「節目を迎える」「機」という意味合いもあります。

I am turning 21 next year.
来年、21歳になる
I will be 21 next month.
来月、21歳になる

おおまかな年齢「~歳前後」を表現する言い方

日常会話レベルでは細かい年齢ではなく「40歳くらい」程度のザックリした伝え方が便利な場面も多々あります。いわゆる「アラサー(30歳前後)」「アラフォー(40歳前後)」のような表現です。

日本語でいうラサー・アラフォー・アラフィフ等の表現は、英語の around thirties や around forties に由来する表現といえますが、英語でも、この around が「~歳前後」のような大まかな年齢を指す表現として使えます。

「~歳前後」

「~歳前後」は、aroundaboutroughly など「おおよそ」「大体」を意味する単語を添えて表現します。

My father is around fifty.
お父さんは50歳前後だよ

また、-ish を使って表すこともできます。-sh は「およそ~」を意味します。around や about と同じ意味で使えます。こちらは、少しカジュアルな表現です。

My grandfather is 80-ish.
おじいちゃんは80歳前後だ

「~歳手前」

「~歳手前」は、almostnearly など「もう少しで~」を意味する単語を添えて表現します。

I am almost 30, but not 30 yet.
もう少しで30歳だけれど、まだ30歳じゃない

「~歳代」

「~歳代」は、数字に s をつけて表現します。10歳代だけ、他の年代と異なる言い方をするので注意しましょう。

  • 10歳代:10’sthe teens
    teenage(10代の)、teenager(10代の若者)
  • 20歳代:20’stwenties
  • 30歳代:30’sthirties
  • 40歳代:40’sforties
  • 50歳代:50’sfifties

「前半」「中盤」「後半」

~歳代の「前半」「中盤」「後半」と言いたいとき、年代の前に「前半」「中盤」「後半」に当たる単語を付け加えます。

  • 前半:early
  • 中盤:midmiddle
  • 後半:late
My sister is in her late twenties.
姉は20代後半だ
Our new teacher was young—somewhere in the late twenties or early thirties.
私達の新しい先生は若かった、20代後半か30代前半だ

特別な年齢・期間の表現方法

生後~ヶ月

英語には、「生後」に該当する単語がありません。「生後3ヶ月の赤ちゃん」と言いたい時には、a  three months old baby もしくは a three-month-old baby となります。

My five-month old daughter is teething.
生後5ヶ月の娘に歯が生え始めた

妊娠~ヶ月

「妊娠~ヶ月です」は、be ~ months pregnant もしくは be in one’s ~ months という答え方が一般的です。

I am hour months pregnant.
妊娠4ヶ月目です
I am in my fifth months.
妊娠5ヶ月目です

「妊娠何ヶ月なの?」と聞く

赤ちゃんを授かってから出産までの妊娠期間は約10ヶ月。「妊娠してどれくらい?」と聞きたいときには、how many months?(何ヶ月経ったの?) だけでも伝わります。もしくは、how many months pregnant are you? とも聞けます。

もし妊娠してから日が浅いと分かっているのであれば、month の代わりに week も使えます。

100歳を超えたら centenarian

100歳は、hundred years old です。しかしながら、その他の言い方として centenarian もあります。これは、100歳、もしくは100歳以上の人を指します。

Most centenarians are women.
ほとんどの100歳以上は女性だ

年齢の尋ね方

相手に年齢を聞く表現は、基本は「 How old are you ? 」ですが、これだと少し直接的すぎます。「May I ask your age ? 」くらいの婉曲的な言い方の方が無難なことが多いでしょう。

人に年齢を尋ねることは、状況や相手によっては「失礼」なことと思われる可能性があります。たとえば初対面の相手にいきなり年齢を聞くのは避けるべきでしょう。

年齢を聞いても相手から「Sorry, that is too personal.」(すみませんが個人的な質問には答えられません)のように言われて回答を拒否される場合があり得る、ということは念頭に置いておきましょう。もし断られたなら、謝りましょう。

年齢の尋ね方

唐突に年齢を聞くのは無粋だとしても、「会話の流れで年齢に関係する話題が出てきた」といった展開があれば、あえて聞いてみてもよいでしょう。

How old are you ?
何歳ですか?
How old will you be? / How old are you going to be?
何歳になりますか?

上記の表現は直接的です。あまり親しくない人、自分より年配の人に対して聞くときには、もう少し婉曲的な表現が好まれます。そして、年齢の話が出たときに、さりげなく聞くことがポイントです。

May I ask your age?
年齢を聞いても良いですか?

または、age の部分をあえて言わずに May I ask your …? のようにぼかす言い方もあります。

学年の尋ね方

学年の尋ね方は、小学生から高校生までと、大学生とで異なります。

小学生から高校生までは「grade」

小学生から高校生まで、学年は grade を使って表します。学年の数字は、基数(one、two など)ではなく序数(first、second など)です。

  • 1年生:the first grade
  • 2年生:the second grade
  • 3年生:the third grade
What grade are you in? ― I am in the third grade.
あなたは何年生ですか?―3年生です

大学生は「year」

大学生の学年は、year を使って表します。1年生(1回生)であれば、「I am in the first year of ~ University」(私は~大学の1年生です)と言います。

一方、1年生から4年生まで、学年を表す特別な表現もあります。自分の学年を答えるときには、こちらの特別な表現を使うことが一般的です。

  • 1年生:a freshman
  • 2年生:a sophomore
  • 3年生:a  junior
  • 4年生:a senior
What year are you in now?
今、何年生(何回生)ですか?

年齢にまつわる西洋文化

英語に「満年齢」と「数え年」の区別はない

日本を含め、いくつかのアジア諸国では「数え年」が使われていました。「数え年」とは、生まれた年を「1年」として、その後元日を迎える度に1歳ずつ追加していく年齢の数え方です。

しかしながら、徐々に「数え年」の代わりに欧米基準の「満年齢」を使うようになります。日本も、明治時代に「満年齢」を取り入れました。

「満年齢」とは、生まれた年を「0年」として、その後1年間が過ぎるごとに1歳ずつ追加していく年齢の数え方です。現在、日本の法律では、1年間の完了は、誕生日の前日午後12時をもって完了したとされます。

欧米では元々「満年齢」しか使っていないので、海外で履歴書や公文書に年齢を記載する歳には、「満年齢」に基づいて書きましょう。

海外でも「60歳」のお誕生日は重要

西洋に「還暦」「米寿」はない

日本では、年齢の節目節目に長寿を祝う文化があります。例えば、60歳のお誕生日は「還暦」、88歳のお誕生日は「米寿」と呼んで、お祝いします。英語に「還暦」や「米寿」に当たる言葉はないので、前者は 60th birthday、後者は 88th birthday と記されます。

「60歳」のお誕生日は盛大に祝う

一方、海外でも長寿をお祝いする文化はあります。西洋では、60歳のお誕生日をひとつの節目と考えて盛大にお祝いします。以前、60歳は定年退職する年でもあったので、新しい人生の始まりとしてみなされていました。

結婚60周年も一つの節目

また、結婚60周年も一つの節目としてお祝いする文化があります。結婚60周年は Diamond Jubilee と呼ばれ、愛の象徴でもあるダイアモンドをプレゼントする習慣があるそうです。

Diamond Jubilee は、結婚60周年だけでなく、重要な出来事の60周年記念を意味します。この言葉は、英国のエリザベス女王が在位60周年を祝ったことから使われ始めました。

何歳からが「高齢者」なのか

日本の法律の中では、公的年金の受給資格は65歳以上ですが、道路交通法では70歳以上に「高齢運転者標識」をつけることを義務付けています。

何歳からが「高齢者」なのかについては様々な議論があります。海外では何歳からが「高齢者」に当たるのでしょうか。

国連は60歳以上

国連(UN)では60歳以上を高齢者とみなしています。高齢化社会についてのレポートでは、60 years or over(60歳以上)が older persons(高齢者)であると記しています。

According to data from World Population Prospects: the 2015 Revision (United Nations, 2015), the number of older persons—those aged 60 years or over—has increased substantially in
recent years in most countries and regions, and that growth is projected to accelerate in the coming decades.
2015年に改定された世界人口予想のデータによると、近年、多くの国や地域において、60歳以上の高齢者の数が大いに増えており、その勢いはこれからの数十年でさらに強くなると研究されている
United Nations「World Population Aging」(2015)

世界保健機構は65歳以上

一方、世界保健機構(WHO)では 65 years (65歳から)を elderly or older person(高齢者)としています。そして、65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者とみなします。

Most developed world countries have accepted the chronological age of 65 years as a definition of ‘elderly’ or older person, but like many westernized concepts, this does not adapt well to the situation in Africa. While this definition is somewhat arbitrary, it is many times associated with the age at which one can begin to receive pension benefits.
多くの先進諸国は、65歳を「高齢者」又は年配の方として定義することを受け入れている。しかしながら、多くの西洋化された概念と同じように、この定義はアフリカの現状には当てはまらない。この定義はいささか独断的でもある一方で、高齢者を定義する年齢は、年金給付を受け取ることができる年齢と関連してきた。
WHO「Proposed working definition of an older person in Africa for the MDS Project」

国際的な観点からでも「高齢者」を定義する年齢は異なるようです。だいたい60歳から65歳からということで、「高齢者」の感覚は日本とさほど変わらないとも言えます。


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