英会話コラム良からぬ悪巧みをしている人、意地が悪い人のことを「腹黒い」と言います。英語で「腹黒い」は何と言うでしょうか。「この人、腹黒い！」と思わせる理由によって使われる英単語は変わってきます。
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目次
「deep」は何を考えているのか分からない腹黒さ
「濃い」「深い」という意味の deep は、人に対しては「秘密主義の」「打ち解けない」という意味で使われます。何を考えているのかよく分からないことから、「抜け目のない」「腹黒い」というネガティブな意味で使われるようになりました。
He is a pretty deep person, you should keep him at a distance.
彼はとても腹黒い人だから、彼とは距離をとったほうがいいよ
There was an ugly rumor that I was a deep person.
私が腹黒いという嫌な噂があった
「designing」は計画された腹黒さ
動詞形は「設計する」「企てる」という意味の design です。名詞として「設計」「図案」「陰謀」という意味で使われますが、形容詞としては「たくらみのある」「腹黒い」という意味で使われます。
I did not know that she was such a designing woman.
こんなに腹黒い女だなんて知らなかった
He is clever and a scheming businessman.
彼は賢く、そして腹黒いビジネスマンである
「scheming」は賢い腹黒さ
scheming は秘密の索を練って相手を騙す人を指します。「策略的な」「ずるい」という意味があります。designing と似ていますが、scheming は、ただ腹黒いだけでなく、その人が賢いときに使われます。同じような意味の単語に crafty があります。こちらも悪賢い人に対して使われる単語です。
He was betrayed by his scheming brother.
彼は策略的な息子によって裏切られた
She was depicted as a woman who was an scheming politician.
彼女はずるい女性政治家として描かれた
The crafty woman was clever enough not to give me the phone.
女性は悪賢く、私に電話を貸してはくれなかった
I advise you to leave him, he is as crafty as a fox.
彼とは別れた方がいいよ、彼は本当に腹黒い奴だから
「wily」は目的のためなら何でもする腹黒さ
wily は、頭が良く、目的のために相手を騙し欺く人を指します。「狡猾な」という意味です。
I do not know why but wily business techniques are still permitted in this world.
なぜだか分からないが、この世界では、いまだに狡猾なビジネステクニックが許されている
I know a wilypolitician who did an unlawful action.
不正な行いをしている狡猾な政治家を知っている
「wicked」は道徳的に悪い腹黒さ
wicked は道徳的に間違っている、悪いという意味の単語です。
The wicked wizard put acurse on the beautiful princess.
悪い魔法使いは美しいお姫様に呪いをかけた
I think he is just stupid rather than wicked.
彼は悪意があるのではなく、単にお馬鹿さんなだけだと思う
My mother said that telling lies was a wicked thing.
母は嘘をつくことは悪いことだと言っていた
「black-hearted」は残酷で邪悪な腹黒さ
black-hearted は「残酷で邪悪」という意味があります。この単語は口語ではなく文語として使われています。
Finally the black-hearted villain appeared.
ついに悪役が現れた
I guess he is not the black-hearted man.
私が思うに、彼は邪悪な存在ではない
black-hearted は black だけで使われることもあります。日本語で言う「ブラック」も、「陰気、悲しみ、邪悪」などマイナスなイメージで使われます。black（ブラック）の意味は日本語・英語で大きくズレていないと言えるでしょう。
