たいていの人は、早寝早起きの朝型人間と、夜に活動的になる夜型人間のどちらかであると言えるでしょう。もちろん、どちらにも当てはまらない人もいるでしょうけれど。
野生動物は種によって昼行性の動物と夜行性の動物に別れます。同じ鳥類にもこうした行動時間帯の差異が見られます。
そして、英語では、ヒバリ(lark)が朝型人間の代名詞、そしてフクロウ(owl)が夜型人間の代名詞となっています。
→英語の「動物が登場する」イディオム・慣用表現集
ヒバリ(lark)は朝型の象徴
lark はヒバリ(雲雀)を指す名詞ですが、俗に「習慣的に早起きする人」という意味でも用いられます。朝の活動にエネルギーが湧く、いわゆる朝型人間です。英文学でも、ヒバリは夜明けの到来を告げる使者としてしばしば描かれています。
朝方人間を early bird とう言い方もあります。鳥にたとえずに morning person のように言うことも。
be up with the lark はイディオムで、「ヒバリと一緒に起きる」、つまりそのくらいに早起きするという意味となります。
エミリーは毎日早起きする
美しい鳴き声で朝を告げるヒバリには、明朗なイメージがあります。happy as a lark といえば、非常に楽しいさまを意味します。ただし、この表現は現実を見ずに楽しんでいる、うつつを抜かしている、現実が見えていない、といったネガティブなニュアンスを伴うことが少なくありません。
父親が会社をクビになりかけてるっていうのに、彼女はとっても楽しそうだ
フクロウ(owl)は夜型の象徴
ヒバリと対照的な存在といえる鳥が、夜行性の鳥の代表的な種といえるフクロウです。フクロウは、夜遅く寝る習慣がある人、あるいは夕方以降に活発になるタイプの人を指して用いられます。いわゆる夜型人間です。
night owlと表現することもあります。
It is said that an owl is not suffered from jet lag easily.
夜型の人は時差ボケになりにくいと言われている
Don’t be a night owl. It’s going to be hard to get up early for work.
夜型になってはいけないよ。仕事のために早起きするのが辛くなるだろうから
一般的には、朝型人間のほうが仕事ができる、健康に良い、と認識されていると言えるでしょう。どちらが良いかは人それぞれ、価値観や生活リズムによっても違ってきます。「TIME」では「夜型人間の利点」を紹介する記事が掲載されたこともあります。この記事などを読むと、early bird や night owl という英語表現が実際に使われていることが分かります。
11 Scientifically Proven Reasons Why Night Owls Get More Done – TIME