【英語】ago、before、earlier 。「前」の英語の違いと使い分け方

時間的な過去を指し示す英語表現には agobeforeearlier などの語があります。どれも日常的に使われる表現ですが、どの場面でどの語をどう使えばよいか?は中々把握しにくいところです。

「ago」

ago は、現時点(まさに今)に立脚して「今から~ほど前」のように過去の特定の時点を指す場合に用いられます。基本的に単独では意味用いられず、時間や年月を指す語を伴います。

I wonder what Japan was like 100 years ago.
100年前の日本はどんな風だったのだろう

時間を具体的に指し示す言い方だけでなく、「さっき」や「だいぶ前」のように漠然とした時点を指すこともできます。「ちょっと前」なら  a little while ago 、「数分前」なら minutes ago 、「はるか昔」なら long ago

Did you see Katy?
ケイティを見なかった?I saw her a little while ago.
さっき見たよ

 

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「before」

before は、今よりも前の過去の時点を指す「以前」という意味で使えます。これは副詞の用法で、特に数字などを伴わず単独で使えます。単独で「before」というと、漠然と「以前に」「すでに」あるいは「かつて」といった意味合いです。

Please take off your shoes inside. I told you before.
中では靴を脱いで。前にも言ったでしょう

As I mentioned before, we are facing a big problem.
前にも言ったが、我々は大きな問題に直面している

前置詞としての before は「~よりも前に」という意味をとり、特定の時間や機会について「それよりも以前」を指すことができます。


「earlier」

earlier は early の比較級で、話題になっている時点よりも「前に」という意味をとります。他の語を修飾せず単独で使えます。「earlier」と一言で使うと、それほど遠くない過去を指して「ちょっと前に」といったニュアンスです。

I called you earlier today.
今朝君に電話したよ

Sorry about earlier. I was a little stressed.
さっきはごめんね、ちょっとイライラしてたんだ

時制が変わるとややこしいので注意

時間や年月などの数字を伴う表現では、agoは「現在」を起点とし、beforeとearlierは「過去か未来」を起点とします。つまり「前に起こったこと」について話している時点が「現在」の場合は ago を、「過去か未来」の場合は before か earlier いずれかを使うことになります。

I married her 3 years ago.
僕は3年前に彼女と結婚した

When he was working with me, he said that he had married her 3 years earlier.
彼が私と一緒に働いていた時、彼は3年前に彼女と結婚したと言った

When he was working with me, he said that he had married her 3 years before.
彼が私と一緒に働いていた時、彼は3年前に彼女と結婚したと言った

 

beforeとearlierは、そのままで使う場合は「現在」を起点として使えますが、数字を伴う場合は過去時制と未来時制でagoの代わりとして使われます。つまり、主節が過去時制か未来時制の場合はbeforeかearlierしか使えません。混同しないよう気をつけましょう。


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