「甘い」と英語で表現する単語の意味の違いと使い分け方

英語で「甘い」と形容する表現としては、まずは sweet が思い浮かぶでしょう。sweet は幅広い種類の甘さを(比喩的な言い方も含めて)表現できる便利な表現です。

sweet の他にも甘さを表現できる英語の形容詞は複数あります。どのくらい甘い・甘ったるいのか、どんな種類の甘さなのか、そんな細かいニュアンスまで表現できる言い方を身につけましょう。

基本表現はやっぱり sweet

sweet は日本語が「甘い」と表現する大抵の場面で適切に使える、基本的で汎用的な表現です。

sweet は「快い味覚」の表現

sweet は、基本的には、快さを感じる味覚を形容する表現です。

Definition of sweet in English:
Having the pleasant taste characteristic of sugar or honey; not salty, sour, or bitter.
砂糖あるいは蜂蜜に特徴的な喜ばしい味わいのあるさま、塩味・酸味・苦みとは異なる味
――Oxford Dictionaries

Oxford Dictionaries の定義からは、sweet 、salty、sour、 bitter がそれぞれ対比される基礎的な味覚表現であることもうかがえます。

「味覚」を表現する英語の形容詞

甘さの程度は副詞で表現する

sweet の語そのものは、「とても甘い」とか「ほんのり甘い」といった甘味の強さ弱さのニュアンスを特に含みません。

甘さの程度を表現する場合、sweet を副詞表現で形容すれば無難に表現できます。たとえば very sweet(とても甘い)、あるいは too sweet (甘すぎる)。

This coffee is too sweet.
このコーヒーは甘すぎるよ

too sweet for me と言えば「私にとっては(甘すぎる)」という主観的感想であることを明示できます。

否定語 not を足して not too sweet と言うと「甘すぎることもない」「ほどよい控えめな甘さ」といったニュアンスが表現できます。

「控えめな甘さ」という意味では slightly (わずかに)を使って slightly sweet と言ってもよいでしょう。「ほんのり甘さを感じる」というようなニュアンスが表現できます。

sickly sweet と表現すると、胸焼けをおこしそうな程の「むかつくような甘ったるさ」を表現できます。

sweet は香り・雰囲気・その他の比喩的な表現にも使える

日本語の「甘い」という表現は、味覚の表現に限らず、香りや印象、気分、雰囲気などを形容する表現としても用いられます。

sweet も日本語の「甘い」とおおむね同様に、「花などの芳香」「聞き惚れるような美声」「快いひととき」などを形容する表現として用いられます。

総じて「心地よい(ウットリするような)感覚を覚える」さまを形容する語といえるでしょう。

sweet と日本語の「甘い」は共通点もあれば微妙なずれもある

日本語の「甘い」と英語の sweet の意味の広がりは、共通する部分が多いとはいえ、完全に使いドコロが一致するとも言い切れません。

たとえば、英語の sweet には、性格が「優しい」と形容する場合、赤ちゃんの愛くるしさを形容する場合もあります。sweet message(素敵なメッセージ)という言い方もできます。

他方、日本語で「詰めが甘い」「考え方が甘い」「態度が甘い」と述べるような「徹底していない」「十分でない」「大目に見る」という意味合いは、英語の sweet には特にありません。こうした意味合いは他の表現を用いる必要があります。

英語でどう言う?「詰めが甘い」


甘さのニュアンスも含めて表現できる言い方

luscious は芳醇(リッチ)な甘さ

luscious は、食べ物やワインの芳醇な味わいを形容する際に用いられる表現です。口の中に華やかに広がる甘さ・おいしさのイメージのある表現です。

ちなみに luscious はもともと delicious(デリシャス)の略です。発音は /lˈʌʃəs/ 。

luscious も味覚に限らず「とても心地よい」といった意味で用いられることがあります。また、俗に「官能的」「性的に魅力的」という意味で用いられることもあります。

nectarous はジュースの甘く濃厚な味わい

nectarous は 「nectar(ネクタル)のごとき味わい」という意味合いの形容詞で、もっぱら果実由来の飲み物の濃厚で甘美な味わいを形容する語です。

nectar はギリシア・ローマ神話の世界における神々の飲み物を指す語。俗に「美味しい飲み物」あるいは「フルーツジュース」程度の意味で用いられることもあります。

syrupy は蜜のようなネットリした(甘さ)

syrupy は「syrup のような」という意味合いの形容詞で、シロップの(あるいはシロップを思わせる)甘さや口当たりを表現します。

味覚の表現としては、シロップのような濃い甘さを念頭に「ものすごく甘い」というようなニュアンスを表現します。

Now, we don’t know exactly what the appeal is of this strange sandwich. It’s always tasted like a syrupy-sweet barbecue-sauce-covered slab of post-car-wash pork sponge to us.
では、この奇妙なサンドイッチの魅力とは一体何なのだろうか。シロップめいて甘いバーベキューソースに包まれた、洗車機のスポンジのような豚肉の塊ではないか
GREENVILE JOURNAL, May 24, 2017

味覚でなく触覚の比喩として「シロップのようにネトついている」という意味を取る場合もあります。

あるいは、単に液状のトロッとした様子をシロップにたとえる意味で用いられる場合もあります。

ねっとりとした甘い液体を指す語としては treacle(糖蜜)もあります。treacle を形容詞化して treacly の形にして「甘い」「ねばつく」という意味で用いることがあります。

saccharine はクドい・しつこい甘さ

saccharine は、名詞 saccharin(サッカリン)に由来する形容詞で、後味が残るしつこい甘さを表します。

サッカリンは人口甘味料の一種で、強い甘味を特徴とします。saccharine は文字通りに捉えれば「サッカリンのような」といった意味ですが、その趣旨は「強烈な甘ったるさ」の形容です。

sugary は砂糖のような(過多の)甘ったるさ

sugary は、砂糖(sugar)を多量に含む甘さを表します。単に甘いと表現するよりも、むしろ「砂糖の味がする」あるいは「砂糖でできている」と言いたいようなニュアンスを込めて用いられることが多々あります。

砂糖菓子を「砂糖でできている」と表現する意味で sugary と形容する場合もあります。

味覚の甘さを形容する他にも、声や言葉や雰囲気を形容して sugary と表現する場合があります。それこそ砂糖でできているかのような甘ったるさ、過度の甘さを表現します。





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