毎年12月は英語辞書が「今年の言葉」(Word Of The Year)を発表する時期でもあります。イギリスの英英辞書・コリンズ英語辞典(Collins English Dictionary)は、2017年の Word Of The Year に「Fake News」を選出しました。
- 2017年のウェブスター英語辞書「今年の英単語」は「Feminism」
- 2017年のオックスフォード英語辞書「今年の英単語」は「youthquake」
- 2017年のケンブリッジ英語辞書「今年の英単語」は「populism」
- 2017年のウェブリオ英和辞書「今年の英単語」は「fact」
BREAKING! The Collins Word of the Year 2017 is… FAKE NEWS ? https://t.co/zPFXYBvXzb #CollinsWOTY #WordOfTheYear pic.twitter.com/3vFeQNToPl
— Collins Dictionary (@CollinsDict) 2017年11月2日
コリンズ英語辞典(Collins English Dictionary)では fake news を1個の見出し語として収載しています。その記述は「ニュース」ではなく「ニュースのふりをした虚偽の情報」というものです。
false, often sensational, information disseminated under the guise of news reporting
ニュース報道の体裁で拡散される、虚偽の、多分に扇情的な情報
Collins English Dictionary では fake news の項目の閲覧数が前年(2016年)と比べて365パーセント増加するという前例のない伸びを記録したそうです。
「フェイクニュース」は2016年末のアメリカ大統領選挙の頃から世界を席巻するキーワードの様相を呈していた感があります。2017年の世相を象徴するキーワードとしての選定にも特に違和感はありません。
ちなみに、コリンズ英語辞書が前年(2016年)に Word Of The Year に選んだ言葉は Brexit でした。
ちなみに、ウェブリオが「weblio英和・和英辞典」の検索結果に基づき選定している「今年の英単語」2017年の1語は「fact」でした。fact の語が注目を集めた背景には、fake news が世間を騒がせた反動という事情がバッチリ潜んでいます。その意味で fake news は「weblio今年の英単語」の立役者でもあります。
2017年のウェブスター英語辞書「今年の英単語」は「Feminism」