英語で「示す」「見せる」を意味する動詞のニュアンスの違いと使い分け方

「示す」「見せる」といった意味で用いられる英単語は、基礎的な動詞だけでも複数あります。最も基本的な表現としては show が挙げられます。その他にも複数の、より具体的なニュアンスを含んだ単語があります。

意味の似た表現を正しく理解して使い分けることは難しいものです。しかし他方、類義語や意味の似通う表現は、並べて比べながら学んだ方が記憶に残りやすく、違いも把握しやすかったりして、お得です。

表現のバリエーションと意味合いの違いを見比べつつ、効率的に単語力を上げて参りましょう。

表現に迷ったら show でひとまず大丈夫

show は「示す」「見せる」といった意味合いで広範に使える、最も基礎的で一般的な動詞です。見せる、見せて示す、示して見せる、教える、上演する、明らかにする、教え る、等々、意味合いは非常に多岐にわたります。まさに日本語の「見せる」に通じる表現といえるかもしれません。

show は使い所も選びません。カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使われます。

表現に迷ったらまずは show を使って表現しておくと無難です。よりフォーマルな表現を選ぶなら exhibit 等の語もよいかもしれません。
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show は「見せる」「見えるようにする」

show の基本的なニュアンスは「人に見えるように示す」という動きです。

見えるようにしてあげる、という意味合いから「教える」「案内する」というニュアンスに転じたり、「展示する」「提示する」といったニュアンスに転じたり、「感情を表に出す」とか「照明する」というような意味で用いられたりもします。

Can you show me your textbook?
教科書を見せてもらえる?
The research shows clear differences between organic and non-organic food.
その研究が有機食品と非有機食品の明らかな違いを示した

 

もっぱら他動詞として使われますが、自動詞の用法もあります。「~に見える」というニュアンスです。

英語で「示す」「見せる」といった意味合いで表現するならだいたいの場合に show で問題なく通じる、誤解や語弊の懸念はさほどないといっても過言ではありません。

それを踏まえて、より微妙なニュアンスを意識して表現を選ぶ余裕が出てきたなら、ぜひもっと多種多様な語彙を意識して使ってみましょう。


暗示的に情報を示すさまを表現する動詞

imply : 「暗に意味する」

imply は主に「随伴」「含蓄」「包含」といった意味合いを基本とする表現で、表面的な意味とは異なるものが情報から暗に示されている、というニュアンスで用いられます。

和訳する際には「それとなく仄めかす」「暗示する」といった訳語がハマりやすい表現です。

His fine clothes implied that he was wealthy.
彼の高そうな服から彼が裕福であることがわかった

She implied that she was in a hurry.
彼女は急いでいることをそれとなく仄めかした

connote :「言外の意味を示す」

connote /kənəʊt/は、言葉が(その基本的な意味に加えて)「言外の意味」を示しているという意味で使われる表現です。

「含意する」あるいは「暗示する」などと訳されやすい語です。

たとえば、「父」という語は、生物学的な男親を指す意味合いに加えて、「規範となるもの」とか「威厳そのもの」といった概念を示す語としても用いられます。直接に提示される意味とは他の何かが暗示的・間接的に見出されるというニュアンスです。

The word “mother” often connotes “tenderloving care.”
「母」という言葉はしばしば「愛情」を暗示する

This map symbol denotes historic places.
この地図の記号は史跡を示している

connote の対になる表現として denote が挙げられます。denote は、(暗示的・間接的ではなく)明示的・直接的に意味を指示している場合に用いられます。

suggest :「間接的に示す」

suggest は  sug (下に)+ gest (運ぶ) という構成の語で、直接的ではない、むしろ間接的な、控えめな、といったニュアンスの「示す」を表現する語です。関連するもの、類似するものを示すときに使われます。

大抵の場合「仄めかす」と訳すとしっくり来る意味合いで用いられます。

His way of talking suggests the depth of his knowledge.
彼の話し方は知識の深さを示すものだ

Those seagulls suggest that land is not distant.
カモメが飛んでいるから陸地が遠くないことがわかる


明示的に情報を示すさまを表現する動詞

indicate :「直接的に示す」

indicate  は in (~に向かって)+ dic (話す) という構成の語で、「話すことで示す」というような意味合いが根本にある単語です。間接的ではなく直接的に示す、その意味で suggest とは対極に位置する語です。

訳語としては「示す」「指し示す」「指摘する」「表示する」といった表現が多く充てられています。直接的に指し示すニュアンスは薄れているような気がしますが、訳出の妙というものでしょう。

He indicated with a nod of his head that she had arrived.
彼は頷いて彼女が到着したことを示した。

The footprint indicated that someone sneaked into the room.
その足跡は誰かが部屋に入り込んだことを示していた。

reveal :「秘密を明かす」「明らかにする」

reveal は 「re (引き離す)+ veal (ヴェール)」=「ヴェールを脱ぐ」という意味の語です。ただ示すのではなく、それまで隠されていたことや知られていなかったことが「人の目に分かるように示される」というニュアンスがあります。

暴露する、秘密を漏らす、本性を表す、素性が見える、といった意味合いでもよく用いられます。訳語もさまざま。

This fact revealed him to be a kind man.
この事実で彼が実は親切な人であったことがわかった

The evidence revealed the criminal.
その証拠が犯人を明らかにした

demonstrate :「実際にやって示してみせる」

demonstrate は、いわゆるデモンストレーション(実演販売)やデモ(示威運動)の語でも察せされる通り、行動を伴い「はっきりと示して見せる」「証明する」というニュアンスで用いられる語です。

「論証する」といった意味でも用いられます。いずれにしても、「どや、本当だろう」と相手に働きかけて証明するというニュアンスがあります。

He demonstrated his displeasure by kicking a chair.
彼は椅子を蹴って不満を露わにした

The result demonstrated a causal link between snow and cold.
その結果は降雪と風邪の間の因果関係を示した

prove :「完全に証明する」

prove も demonstrate と同様、相手に積極的に働きかけて「証明する」という意味合いの表現ですが、さらに「疑いの余地がないくらい完全に示す」「真実であると示して分からせる」というような強い意味を伴う語です。

These papers will prove him innocent.
これらの書類で彼の身の潔白が証明される

The blood on his clothes proved that he was guilty.
彼の服についた血が彼の罪を証明していた

exhibit :「公に出して見せる」

「見せる」という意味ではshowよりもフォーマルな表現としてexhibit も使われます。exhibit は、「ex(外に)+ hibit(出す)」という構成を基とし、「公にする」「人目につくようにする」といったニュアンスです。「能力を表に出す」「実力を示す」というような場合に使います。

The chief exhibited his skill in his dinner.
シェフはディナーで彼の腕を見せた。

She exhibited her talent when she was 5 years old.
彼女は5歳の時にその才能を発揮した。

exhibit の名詞形が exhibition 。「公の場に出して見せる=展示会」といった意味合いです。ただし、exhibition の発音はカタカナの「キシビジョン」に近い /èksəbíʃən/ ですが、exhibit の方はイ音に近い /iɡzibət/ のような発音になる点に注意しておきましょう。

「展示」の意味合いでは、exhibit と同じく display も用いられます。exhibit は比較的大掛かりな展示を指し、displayは商品棚のように割と小規模の展示を指して用いられる傾向があります。





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