英語で正しく読み上げる算数・数学の「値」と「計算式」

数字の読み方は英会話学習の中でおろそかになりがちです。意識的に目を向けておきましょう。少数分数は日常生活でも目にします。足し算引き算なんかも英語で読み上げる機会がいつ来ないとも限りません。

少数を英語で表現する

少数」に対応する英語は decimal 、「小数点」は decimal point といいます。小数点は単に point という場合もあります。

少数に対して「整数」は whole number (もしくは integer)といいます。

小数点以下の数字の読み方

小数点を含む値は、整数の部と小数点(point)と小数の部で構成されていることをまずは意識しましょう。そして、整数部は通常の数字の読み方で読み、小数部は数字をひとつずつ別個に読み上げます。

どうと言うことはありません、日本語の小数の読み方と同じ要領です。

3.123
three-point-one-two-three
15.28
fifteen-point-two-eight
4.09
four-point-oh-nine もしくは four-point-zero-nine

0以下の小数の場合

0より小さい数、「0.01」のように整数部が0の値は、0は読まずに省略してしまって point から始める読み方もあります。

0.76
zero-point-seven-six もしくは point-seven-six

0の読み方

数字の「0」は基本的には zero (ゼロ)ですが、これはアメリカ英語の読み方で、イギリス英語では nought とも読まれます。

四捨五入する

英語では「四捨五入」を round off と呼びます。そして、5以上の数字を切り上げることを round up、4以下の数字を切り捨てることを round down と言います。

小数点以下を四捨五入
round off to the closest whole number
小数点第2位までを四捨五入
round off to two decimal places
round off to the second decimal place

日本語でも、端数を四捨五入したり適当に端折ったりする操作を「丸める」と表現したりします。

小数点以下を「およそ」で表す

小数点以下が細々とした数で、逐一読み上げずにざっと示すなら、 approximately(およそ)、must(はずだ)といった表現で省略してしまえます。

7×2/3=4.66666666667≒4.7
seven times two third must be approximately four point seven

分数を英語で表現する

基本的な分数の読み方

分数は、英語では分子(上側)を先に分母(下側)をその後に、という順で読みます。つまり「1/2」のような表記は英語なら素直に読めるというわけです。

そして、分子は基数(one、two)で読み、分母は序数(first、second)で読みます。

分子が1よりも大きい(2以上の)数字である場合、分母は複数形で表現します。(序数詞にも複数形があります)。

英語の序数詞には、それ自体「third = 3分の1」というような分数の意味合いがある、と考えましょう。two thirds(2/3)は「third(1/3)× 2 = 2/3 」であり、third が2つあるという観点から複数形になると把握できます。

分子分母を基数と序数で呼び分ける言い方の場合、中央の棒一本(括線)は特に読みません。

括線の位置に over の語を含めて、「分子 over 分母」のように述べる読み方もあります。この場合は分母も基数で読むことになります。

3/5
three-fifths もしくは three over five
7/20
seven-twentieths もしくは seven over twenty

ちなみに、「分子」は numerator(top)、「分母」はdenominator(bottom)です。

読み方の例外

分子が1のとき

分子の「1」は、one ではなく a と読むこともできます。たとえば「10分の1」なら、a tenth もしくは one over ten と表現できます。

2分の1

2分の1は、a half と読みます。

4分の1

4分の1は、a quarter と読みます。ちなみに、4分の3は three quarters です。


英語で読む四則計算

足し算、引き算、掛け算、割り算を合わせて、「四則計算」と呼びます。基本的な計算式で、日常でも使う場面もありそうです。買い物やおやつの配分など。

足し算

「足し算」は英語で addition、足し算の答えである「和」は英語で sum(もしくは total) です。

英語で足し算を読むと、「数字+plus+数字+is+合計」もしくは「数字+plus+数字+equals+合計」となります。

plus の代わりに add が使われることもあります。

2+5=7
two plus five equals seven もしくは two plus five is seven

引き算

「引き算」は英語で subtraction、引き算の答えである「差」は英語で difference です。

英語で引き算を読むと、「数字+minus+数字+is+合計」もしくは「数字+minus+数字+equals+合計」となります。

6-2=4
six minus two equals four もしくは six minus two is four

掛け算

「掛け算」は英語で multiplication、掛け算の答えである「積」は英語で product です。

英語で掛け算を読むと、「数字+times+数字+is+合計」もしくは「数字+times+数字+equals+合計」となります。

「数字+multiplied by +数字+equals+合計」という言い方もありますが、少しややこしいので times を使った表現の方がより一般的です。

3×9=27
three times nine equals twenty-seven もしくは three times nine is twenty-seven

割り算

「割り算」は英語で division、割り算の答えである「商」は英語で quotient です。

英語で割り算を読むと、「数字+divided by+数字+is+合計」もしくは「数字+divided by+数字+equals+合計」となります。

30÷2=15
thirty divided by two equals fifteen もしくは thirty divided by two is fifteen

割り算で生じる「余り」は remainder です。数式上では、,R と表します。読むときには、「数字+with a remainder +数字」となります。

5÷2=2, R1
five divided by two is two with a remainder 1

累乗

「累乗」は英語で power です。エクセルの表でも、3の4乗は「=power(3,4)」と入力することで計算できます。

英語で累乗を読むと、「基数+tothe+序数+power」もしくは「基数+to the power of+基数」となります。

2の3乗(=2×2×2)
two to the third power もしくは two to the power of three

正の数と負の数

数字には、0より大きい正の数と、0より小さい負の数があります。英語で「正の数」は positive number、「負の数」は negative number です。

負の数についている「-」(マイナス)は negative と呼びます。

-9÷3=-3
negative nine divided by three equals negative three もしくは negative nine divided by three is negative three

「計算する」と表現する言い方は色々ある

日本語のいわゆる「計算」は、英語で表現する場合には、calculate、 compute、 figure など、複数の単語が対応します。

何を計算するのか、どのように(どのくらい正確に)計算するのか、といったニュアンスに応じて、表現は使い分けられます。

→「計算する」を表す英単語使い分け

計算に関する表現もまとめて覚えてしまうと、一連の記憶は互いに関連し合って強固になるでしょう。


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