日本語の「いつもお世話になっております」というあいさつ表現は、対象が漠然としている、かなり日本的な言い回しです。英語では、こうした曖昧な表現は割愛される傾向にあります。ぴったり対応する英語表現も今ひとつ見いだせません。
その上であえて「いつもお世話になっております」という気持ちを英語で表現するなら、どのように表現できるでしょうか。考えてみましょう。
みんなの回答:「いつもお世話になっております」は英語でどう言うの?
焦点を絞り込めば対応する表現も見つかる
日本語の「いつもお世話になっております」というあいさつ表現は、どちらかと言えば、特定の具体的な事柄を念頭においているわけではなくて、むしろ対象の定まらない(漠然とした)感謝の気持ちを述べていると言えそうです。
英語の感謝の表現に置き換える場合には、誰の何に対する感謝かを意識して指し示すように考えると、表現が見つかりやすくなります。
顧客に伝える「お世話になっております」
ビジネス上の顧客へ向けて「お世話になっております」と述べる場面では、support(支援)や patronage(愛顧)を中心キーワードに据えて考えるとよいでしょう。
日頃からのご愛顧に感謝しています
ご愛顧に感謝いたします
興味を持っていただきありがとうございます
協力してくれた人に伝える「お世話になっております」
いわゆる協力関係にある方に、平素の感謝を込めて「お世話になっています」と述べる場面では、 assistance(助力)や cooperation(援助) などの語を中心に据えると、おおむね適切に趣旨が表現できます。
ご協力に感謝いたします
ご協力いただきありがとうございます
英語の定型あいさつ表現に替える
英語では、最初のあいさつに「感謝のフレーズ」を持ってくることは一般的ではありません。相手の健康を願うフレーズや、ビジネスパーソンであれば相手のビジネスの成功を祈るフレーズやがよく使われます。
メールで使えるお決まりのあいさつ表現
メールを通じたやりとりでは、相手の顔や様子が分からないこともあり、相手の調子や健康を願うフレーズが良く使われます。日本語では「お変わりなくお過ごしでしょうか?」などの言い回しに該当すると言えるでしょう。
- I hope all is fine
- I hope all is well
- I hope you are doing great
- I hope this email finds you well
- I hope everything goes well with you
口頭(会話)で使えるお決まりのあいさつ表現
直接会ったときに使われる定型あいさつ表現です。how’s it going? は少しくだけた表現で、ある程度仲の良い間柄で使われる表現です。また、長い間会っていなかった人に対しては it is nice to see you が使われます。
- how are you doing?
- how is everything?
- how is business?
- how’s it going?
- it is nice to see you