「お疲れさま」や「おつかれ~」は英語でどう言う?

おつかれさま」は、英語に直訳できない種類の表現です。言葉に込められた意味合いが、場面によって異なるためです。

日本語の「おつかれさま」を英語で的確に表現するには、その「おつかれさま」をどういう場面で使うのか、またはどういう意味を込めて使うのかを、意識する必要があります。

たとえば、疲れてヘトヘトになった相手に声をかける場面の「おつかれさま」なのか、それとも仕事仲間との軽いあいさつで使う「おつかれさま」なのか。その辺を明確にすると、うまい英語表現が見つかります。

ここがポイント「おつかれさま」という言葉はねぎらいの気持ちの表れです。

その気持ちが、具体的に何をねぎらっているのかを具体的に言葉にできれば、対応する英語表現を見つけることは難しくないでしょう。

みんなの回答:お疲れ様ですって英語でどう言うの?

努力をたたえて「お疲れさま」と述べる場合の英語表現

大きな仕事を終えた人に贈るねぎらいの言葉としての「おつかれさま」には、努めを果たした・結果を出したという成果をたたえる意味合いを込めて用いられる場合があります。

成果をたたえるニュアンスで「いや~お疲れさま」と言いたい場合、英語では「さぞお疲れでしょうに」的ニュアンスで言い換えるよりも、「良くやったね」「やったね」「おめでとう」といった誉め言葉に置き換えて表現するとよいでしょう。

Good job.
よくやった
Well done.
よくやった
You (really) did good today.
今日は(本当に)いい仕事したね
Good work today.
今日はいい仕事だった
You did an excellent job !
すばらしい仕事ぶりだったよ
You’ve done great work.
すばらしい仕事をしましたね
It was great.
上々だったよ
Congratulations.
やったね!
You handled that well.
よく仕事をやり遂げました
Thank you for all your hep.
ありがとう、助かりました
Thank you for always working hard late into the night.
いつも夜遅くまで(頑張ってくれて)ありがとう
Thank you very much for your great work.
見事な仕事ぶりに感謝しています

「だいぶ疲れたでしょう」とねぎらう(いたわる)表現

長旅から帰還した人や、キツい業務に取り組んだ人などに、ねぎらいの意味を込めて「いやはや、どうも、お疲れさまでした」と声を掛けるような場合。

そういう場面では「相手をねぎらう」ことを意識した英語表現を探しましょう。

日本語なら「おつかれさんです」以外にどんな表現が使えるでしょうか。たとえば、「きっとお疲れでしょうね」といった言い方は、慰労・いたわりのニュアンスが伝わりそうです。

You’ve gotta be tired from work.
きっと仕事でお疲れでしょうね
You must be tired after such a long trip.
長旅でお疲れでしょう

「疲れた」と表現する英語にも色々な言い方がありますが、tired か、あるいは exhausted (疲れてへとへとになった)のような表現が無難でしょう。

英語で疲労の度合いを伝える「疲れた」英語表現集

疲れた要因(何によって疲れたのか)を示す場合には tired from ~と表現します。ここで tired of ~と表現すると「~に飽きた」という意味で受け取られてしまうので注意しましょう。

「きっと~でしょう」という推測の意味合いは must be もしくは have gotta be といった表現が使えます。must は強調の意味合いが強く、「疲れているに違いありません」というニュアンスが出ます。have gotta be は口語表現を含むカジュアルな表現です。

英語ネイティブっぽさ全開の省略・短縮表現 wanna / gotcha / gotta 他

You did your best. 
とてもよく頑張りました
That must be tough.
それはそれは大変でしたね
He must be tired after such hard work.
大変なお仕事でさぞお疲れでしょう
Make sure you get plenty of rest.
十分に休息をお取りくださいね

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内輪の気軽なあいさつとしての「お疲れさま」に対応する英語表現

「お疲れさまです」の一言は、職場において同僚や上司に話しかけたりすれ違ったりするような場面においても気軽に、あいさつ代わりに用いられています。

これは声をかける目的で用いられるあいさつ表現ですから、英語でニュアンスを再現する場合には Hi や Hello あるいは How are you ? といった普段のあいさつ表現に置き換えて表現できます。

Hi.
やあ
Hello.
こんにちは
How are you?
お元気ですか?
How’s it going?
調子はどうですか?
How was your weekend?
週末はどうでした?
How’s everything?
色々調子どう?
Good evening.
こんばんは
Good morning.
おはようございます
Good afternoon.
こんにちは
Good evening.
こんばんは

英語では「何してるの?」という質問をあいさつ表現としてよく使います。日本語の「元気?」のような言い方です。これも文脈によっては「おっす、お疲れ」というようなあいさつ表現として使えます。

How are you doing ?
よう、何してるんだい?
Hey, what are you up to ?
やあ、どうしてる?
What’s up ?
よっす

こうした「元気?」型のあいさつはかなりカジュアルな表現です。使う相手は親友だけにとどめた方が無難です。

帰り際のあいさつとしての「お疲れさま」に対応する英語表現

職場においては、退勤・帰宅する場面の帰り際のあいさつとしても「お疲れさま」のフレーズは使われています。ほぼ「さようなら」に代わるフレーズですが、会社ならサヨナラよりも「お疲れさまでした」のほうが定番のあいさつ文句になっているところは多いでしょう。

英語では通常の別れ際・帰り際のあいさつフレーズで言い換えられます。「ではまた明日」、「よい週末を」といった標準的なあいさつ文句も、業務の疲れをねぎらい合うニュアンスを十分に伝えてくれます。

See you tomorrow.
また明日
See you on Monday.
また月曜に
Have a good evening.
良い夜をお過ごしください
Have a good weekend.
良い週末をお過ごしください

表面的意味にとらわれず気持ちを伝えることが大切

普段から何気なく使っている表現・言い回しは、感覚的に把握できてしまっているだけに、その言葉の意味合いやニュアンスを具体的に明瞭に理解できているとは限らない部分があります。日本語のあいさつ表現の多くは、形式化・様式化されやすい部分もあるため、なおさらです。

日本語あいさつ表現のニュアンスを英語で表すには、英語の知識も大切ですが、まずは日本語の意味やニュアンスを改めて顧みることも大切でしょう。そこに込められた意味や意図、伝えたいメッセージの本質をくみ取れさえすれば、気持ちを表現することはさほど困難ではないはずです。

 


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