毎週末の休日前の別れ際には、休日を有意義に過ごしてねという祈りを込めて「よい週末を」というあいさつ表現を贈りましょう。英語にも「よい週末を」に対応する定番フレーズがあります。
週末に「よい週末を」と伝える英語フレーズ
Have a good weekend. が定番中の定番
週末の別れ際で用いられる英語のあいさつ表現は、Have a good weekend. あるいは Have a nice weekend. といった形がお決まりです。
Have a good ~ . や Have a nice ~ . という言い方は、「楽しんでください」という意味で用いられる定型表現です。have は「経験する」「時間を過ごす」といった意味合いと捉えてよいでしょう。
Have a good ~ に続く語は(have の目的語)は、《時間》や《時間を過ごす体験》に関する語が置かれます。たとえば weekend 、あるいは day、holiday、vacation、time 、等々。 flight なども定番フレーズとして用いられます。
- Have a good weekend. よい週末を
- Have a good day. よい一日を
- Have a good holiday. よい休日を (祝祭日)
- Have a good vacation. よい休暇を
- Have a good time. よいひとときを
- Have a good flight. よい空の旅を
good 部分をアレンジする
Have a good weekend. のフレーズは、いわば「こんにちは的な定型フレーズ」であり、ことさら表現をヒネる必要がありません。ただ、good weekend の good という形容を他の表現に替えてニュアンスを換えたり強めたりする工夫はできます。
Have a nice weekend. は、good よりも丁寧でかしこまったニュアンスで使える表現です。たとえば週末に来店した客を見送る場面などでも使えます。
特別なイベントを控えていて「楽しんで来てね!」と伝えるような場合には、もっと強い意味合いの語を添えてあげましょう。たとえば、 Have a sweet weekend. と言えば《甘美なひとときを》というニュアンスがよく伝わります。Have a wonderful weekend ! など《すばらしいひとときを》というニュアンスが伝わります。
- Have a good weekend !
- Have a nice weekend !
- Have a sweet weekend !
- Have a wonderful weekend !
- Have a lovely weekend !
Have a ~ 以外の形で伝えるなら
Have a good weekend. の形を用いなくても「よい週末を!」のメッセージを伝えることは十分に可能です。
たとえば、Enjoy your weekend ! (週末を楽しんでね)のような表現なら、「良い週末を」の意味合いが十分に伝えられるでしょう。
I hope you have a nice weekend. のように緻密に述べても、同じ気持ちは表現できます。ここまで恭しく述べると気軽なあいさつ表現という雰囲気はかなり薄れますが……。
自分の考えを素直に英語で表現できそうな気がしてきたら、定型フレーズを離れて自分の表現を模索してみましょう。気持ちはきっと伝わります。
歳末に「よいお年を」と伝える英語フレーズ
歳末には冬休み・正月休みを念頭に置いて「よいお年を」というあいさつが交わされます。いかにも年の瀬という時節が感じられる一言です。
やはり Have a ~ の形が定番
英語で「よいお年を」と表現する言い方は、Have a Happy New Year ! が定番といえます。
よいお年をお迎えください
Happy New Year! は実は年の瀬のあいさつ
日本語の中では Happy New Year が「あけましておめでとうございます」に対応する「新年(年明け)のあいさつ」と捉えられがちですが、 英語ではおおむね正月前のあいさつ表現として認識されます。そして、クリスマスと新年をセットにして述べられます。
「Happy New Year」のニュアンスを理解するに当たっては、クリスマスの定番ソング「We wish you a Merry Christmas」の歌詞が一助になるでしょう。
すてきなクリスマスを、そして、よいお年を
Happy holidays ! も定番
クリスマスはもともと宗教に基づく行事であるため、今日の多文化社会ではふさわしくない、という観点があります。昨今では、代替表現として Happy holidays ! がほぼ定着しています。
よい冬休みを
なお、新年を迎えてから(年明け後に) Happy New Year と言っても何ら不自然ではありません。
年明け後に再会したタイミングでは Have a great year ! のような一言を贈ってあげてもよいでしょう。「今年もすてきな一年になりますように」というメッセージが伝わります。
英語の新年あいさつ「A Happy New Year」は A が余計かもしれません