英語で「秘密」を意味する表現の種類と使い分け方

誰にだって人に知られたくない秘密の一つや二つはあるでしょう。その秘密がどのような内容なのかによって、使う単語やフレーズが異なってきます。秘密がばれてしまった時の対処法と一緒に、秘密を意味する単語・フレーズを学びましょう。

「秘密」の意味で使える基本的な表現

secret は「知られてはいけない事柄」

secret は人に知られてはいけないこと、内緒にしておかなくてはならない種類の物事を指す語であり、日本語の「秘密」に直接に対応する意味で使える表現です。

secret は名詞としても形容詞としても使えます。Can you keep a secret ?(秘密のままにしておける?)の keep は名詞扱い、You must keep this secret from them.(秘密にしておけよ)の keep は形容詞の扱いです。

secret は名詞としては「知られていない」という意味における《秘密》、すなわち謎・不思議・神秘といった種類の物事を指す場合もあります。mystery とも言い換えられますが、あえて secret と述べると「秘匿されている」「ぜひ解き明かしたい」というようなニュアンスが漂ってきます。

in secret

前置詞 in と共に in secret と表現すると、「秘密に」という意味合いが付け加えられます。

A U.S. drone advisory group has been meeting in secret for months.
米国ドローン諮問団が数ヶ月にわたり秘密裏に会合を開いていた
―― Washington Post, October 2017

in on the secret

in on the secret は「秘密を知る集団に含まれている」「秘密を共有する一員である」と述べる言い回しです。be動詞を伴って be in on the secret のように叙述されます。

英語辞書によっては「in (on) the secret」と記載されている場合がありますが、これは「on は省略して be in the secret とも表現できる」という意味合いです。「be in the secret もしくは be on the secret」という意味ではないので注意しましょう。

confidence は「他人と共有していること(=秘密)」

confidence は、主に「信用」「信頼」といった意味で用いられる語であり、「信任」「確信」転じて「秘密」という意味でも用いられることのある語です。

相手は秘密を口外しない、信頼に足る人物、というニュアンスで捉えてよいでしょう。秘密というよりは「打ち明け話」「内緒話」と訳した方がしっくり来そうな感があります。

tell (something) to (someone) in confidence

tell ~ in confidence は「他の人には言って欲しくない(口外してはいけない)秘密を伝える」という意味で使える言い回しです。

take (someone) into (one’s) confidence

take ~ into one’s confidence は「秘密を打ち明ける」「秘密を共有する」という意味合いの言い回しです。take into が「入れる」「入会させる」という意味合いを含み、「秘密を共有する仲間に加わる」というニュアンスを醸します。

Take me into your confidence.
こっそり教えてよ
I should never have taken him into my confidence.
彼に秘密を打ち明けるべきではなかった

confidential matter(公的またはビジネス上の秘密)

confidential matter は「内密事」あるいは「機密事項」のように訳される表現です。confidential は confidence の形容詞形。

confidential matter の意味合いそのものは confidence と大差ありませんが、すこし堅いニュアンスがあり、公務・ビジネスに関連する秘密について言及する場面で好んで用いられます。

ニュアンス別に間接的・婉曲的に「秘密」と表現する言い方

「秘密」は secret と表現できますが、日常の文脈で秘密について言及する場合には直接的に「秘密」という語を用いるとは限りません。

少しだけ婉曲的に表現する要領で言葉を選ぶと、もっと日常会話で用いやすい言い方が見つかります。たとえば「私事」とか「人目を忍ぶ」とか。

あるいは「悪だくみ」のように、ある種の語彙が半ば「秘密である」という意味も含んでいる場合もままあります。

private affair(個人的なこと)

private affair は、日本語でいえば「私事」「個人的な問題」というほどの意味で、通常「他人に打ち明けるようなことではない純粋なわたくしごと」というニュアンスで用いられます。

affair は「仕事」「事件」「関係」と、さまざまな意味で用いられますが、単に漠然と「こと」「出来事」程度の意味を示す意味でも用いられます。

behind closed door(扉の向こうで)

behind closed door は、文字通りにいえば「閉ざされた戸の陰で」と述べる表現で、意味的には「公には出せない部分で秘密裏に」事が進められる状況を表現する言い回しです。いわゆる「密室で」というやつです。

It is not allowed to hold the trial behind closed doors.
裁判を非公開で行うことは認められていない

behind the scenes:人知れず

behind the scenes は、「人知れず」を意味します。公然と行われているにも関わらず、多くの人がそれを知らない状況を表します。

A lot of over-time work has been going on behind the scenes.
たくさんの残業が人知れず行われている

behind someone’s back:陰でこそこそと

behind someone’s back は、「陰で不正を行う」という意味で用いられる表現です。もっぱら、陰でこそこそ悪口を言っているような状況を指して使われています。

She made fun of me behind my back.
彼女は隠れて私のことをからかっていた

under the counter:不正な取引をする

under the counter は、不正に(あるいは違法に)行動するさまを表現する言い方です。特に不法取引・違法売買のような行為を指す表現としてぴったりです。

discreet:注目されないよう慎重に

discreet は基本的には「慎重に」「思慮深く」あるいは「目立たないように」という意味を示す形容詞です。文脈によっては、秘密に気づかれないように注意を払って行動するような状況を述べる意味でも使えます。

The family asked about his background discreetly.
家族は彼のバックグラウンドについて、慎重に問い詰めた

furtive:コソコソと

furtive は内密に行動するような状況を指す形容詞です。もっぱら、不誠実な目的のためにコッソリ行動するような状況を指して用いられます。たとえば「盗み見」(a furtive look)のような言い方で使われます。

I saw him cast a furtive glance at the woman to his left.
彼の左側にいる女性にこっそりと視線を送ったのを見た

by stealth:隠密に

by stealth は日本語で「密かに」「こっそりと」と訳せる表現です。

stealth は人目に付かないように静かに注意深く行われる取り組み、隠密行動、を指す名詞です。もっぱら by stealth の形で使われます。形容詞の用法もありますが、形容詞の用法は「レーダーが捕捉できない」という意味で用いられることがほとんどです。

I looked by stealth through the window.
窓からこっそりと盗み見た

on the sly:ずる賢くこっそりと

on the sly は「してはいけないことをコッソリする」という意味で用いられる表現です。sly は「ずる賢い」という意味の形容詞です。

on the sly で表現される「してはいけないこと」は、違法・不法・脱法・犯罪行為、に限らず、約束を破るような行いを指して用いられることがままあります。

My brother drove his mother’s car on the sly while she was at work.
弟は、母が仕事中に、母の車を秘密で運転した

conspiratorial:悪だくみの

conspiratorial は、誰かの不利益に繋がるような秘密の計画、すなわち「陰謀」「悪だくみ」を表現する形容詞です。

conspiratorial の名詞形が conspiracy で、これは大抵「陰謀」と訳されます。

covert:ひそかに

covert は「非公開で」「隠された方法で」「秘密裏に」「密かに」といった意味で用いられる形容詞です。

covert の副詞形が covertly。「こっそりと」「密やかに」というった意味で使えます。

Criminals have been operated covertly.
犯罪者らは秘密の方法で取り扱われている

clandestine:内々の(よからぬ感じの)

clandestine も「秘密の」「内密の」「内々の」といった意味で用いられる形容詞です。とりわけ「公的には認められていない秘密」、たいてい悪だくみを指す語として用いられます。「潜伏」のようなニュアンスで捉えた方がよいかもしれません。

clandestine group といえば、反政府組織やテロ組織といった秘密集団を指す語になります。

The group holds weekly clandestine meetings underground.
そのグループは毎週ひっそりと秘密の会合を開いている

on the side:(男女の)秘密の関係

on the side は「片手間」「副業」「添え物料理」といった調子で幅広い意味合いのある表現なのですが、男女関係の脈絡では「不倫」を指す表現として用いられることがあります。妻がいながら他方では・・・・・・というニュアンスでしょう。

He has seen many women on the side and always justified it by his wife’s lack of attraction.
彼は秘密で多くの女性と会っており、いつも彼の妻が魅力的でないことを理由に正当化していた

秘密が露呈した際に備えるコメント

秘密がバレたらバツが悪い思いに駆られるものですが、軽度の秘密なら冗談めかして「バレちゃったか~」と反応するのも手です。

秘密がバレてた場合の反応としてどのようにコメントし得るか、知っておいてもよいでしょう。もちろんコメントが有効か、火に油か、は内容次第ですが。

Am I busted ? (ばれちゃった?)

Am I busted ? は、busted (「だめになった」「壊れた」)という語を使って「嘘がダメになった」すなわち「隠し事をしていたのに見つかった」と述べる言い方です。

言い方によっては単に「Busted.」とだけ述べても意味を成します。

Am I busted?
ばれちゃった?
Why am I busted? I think I did well so far.
なんでばれちゃったんだろう?上手くやってたと思うんだけど
OMG…. Busted.
なんてこった、ばれちゃったよ

The cat is out of the bag.

the cat is out of the bag という言い回しは、文字通りにいえば「猫が袋から出てくる」という」意味合いの表現ですが、これは「秘密が漏えいする」さまを婉曲的に述べる慣用表現です。

袋に入った猫を、豚だと偽って売ろうとしたところ、猫が袋から出てきてしまい嘘がばれてしまった・・・・・・、という訓話を背景とする言い回しです。

どちらかというと Do not let the cat is out of the bag ! (秘密を漏らすなよ)という形で使われます。

You were not supposed to know.

you were not supposed to know は「あなたは知るはずじゃなかった(れどバレちゃったね)」と述べる言い方です。

軽度の秘密バレでも、ものすごい極秘事項がバレてしまった場面でも、使えそうではありますが、文脈によって重要度というかマジ度というか、言う側の凄み具合に大きな差が生じそうではあります。

Ha, ha. You were not supposed to know!
あらら、ばれちゃったか!

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