「味覚」を表現する英語の形容詞【ほぼ完全版】

」は人類の普遍的テーマ。食に関する表現は、どの言語も豊富です。英語もまた例外ではありません。

ちなみに「味」は taste 、「味覚」は sense of taste、「味覚の」という場合には gustatory と言ったりもします。


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これだけあれば、まず表現に困らないぞ!

sweet
《甘い》
いわゆる「甘み」を指す代表的な表現。糖や蜜の味わい。幸福感をもたらしてくれるよい味覚というニュアンスがあります。

sugary
《甘い》
砂糖がふんだんに使われていることを感じる味わい。日本語の「甘ったるい」に近いニュアンスもあります。

sour
《酸っぱい》
いわゆる酸味を示す一般的な表現。基本的には酸味があって美味しいという意味合いです。

vinegary
《酸っぱい》
お酢がことさらに効いている酸っぱさ。「酢っぱい」とでも綴りたくなります。

tart
《酸っぱい》
キュッとした鋭さを感じるようなすっぱさ。熟れていないリンゴのような、あるいは酸度の高いワインのような。

acidic
《酸っぱい》
まだ熟していない果物などの、強烈な酸っぱさ。基本的にマズい味わいを表現する語です。

hot
《辛い》
辛いという意味の一般的な表現。舌が熱を持ってホッと息を吐きたくなるような味覚。

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spicy
《辛い》
こちらは特に香辛料が効いているさまを指す表現。

peppery
《辛い》
特に胡椒が利いているさま。

pungent
《ピリ辛》
舌や鼻を刺激する、ピリつくような辛さ。山椒は小粒でも pungent 。

piquant
《ピリ辛・旨みあり》
ピリッときて食欲をそそる辛味もしくは香り。食べだすと止まらないpiquant。

biting
《刺激がある》
bite 自体は必ずしも味覚を形容する語ではありませんが、ワサビやマスタードの鼻にツンとくる感じなどを biting  あるいは with bite などと表現することがあります。攻撃的な味とでも言いましょうか。

tangy
《強い味》
際立った香りや、舌を刺激するような味を形容する表現。特に新鮮なカンキツ類の酸味の強いさまなどを形容する例が多く見られます。チリペッパーを使った肉料理やエスニック料理を tangy と形容している例も多数。酸味や辛味で「ガツンとくる」味というニュアンスでしょうか。

味について「強い」っていうのは日本語おかしくない?という疑惑もありますが、つまり、「なんというか強烈な味」とか「パンチが効いた味」といった表現が近いのではと思われます。

zesty
《香り豊かでウマい》
強い香気があって刺激もある、食欲をそそるような美味さを形容する表現です。日本語で表現しにくい独特のニュアンスがあります。

「zest」はフランス語の「香り付けのオレンジ」に由来する語。

zesty と形容される風味はさまざまで、フルーツジュース、パイ、ケーキ、タコス、タンドリーチキンなども。どんな味か?という味覚の形容というよりは、むしろ  yummy(うまい)のような評価の語彙に近いかもしれません。

fiery
《舌を焼くような》
火(fire)のような味覚(直喩)。

burnt
《舌が焼け付くような》
燃える(burn)の過去分詞・形容詞用法。舌が焦土と化すような強い刺激。

salty
《しょっぱい》
塩に感じられる味覚の一般的表現。日本語の「しょっぱい」も「塩っぱい」が転じた言い方ですから、相通じるところがあります。

briny
《塩辛い》
塩水(brine)の味がするさま。

brackish
《塩っからい》
いわゆる「汽水」を指す語で、salty と同じく「しょっぱい」味覚を指しますが、こちらは特に「不味い」「いやな味」というニュアンスを前提とする表現です。

長いこと放置して冷めきったコーヒーや紅茶(※激マズ)を brackish と形容する例も見られます。

savoury
《辛味の》
甘からず、塩気やスパイスの風味が利いた味わい。干し肉(jerky)のような、ビールの伴として最高な感じ。

bitter
《苦い》
甘さと対極にあって顔をしかめたくなるような味覚的刺激の一般的な表現。

英語でも「苦々しい」「辛辣な」という意味で心情や状況を比喩的に形容することが多々あります。

bittersweet
《ほろ苦い》
甘さと苦さが同居している(同時に感じる)味わい。

mild
《まろやか》
低刺激のやわらかい味わい。

sharp
《きつい》
刺激の強い味わい。

strong
《濃い》
いわゆる主張の強い味わい。

mellow
《熟した》
完熟した果実のやわらかな甘さを形容する表現。

rich
《濃厚な》
「コクのある」というような意味合いの濃さ。

full-bodied
《豊潤な》
お酒(特にワイン)にコク、味わい深さがあるさま。

似たニュアンスの語に robust もあります。

greasy
《脂っこい》
獣脂(grease)、つまりラードやヘット(牛脂)を多く含むさま。「こってり」が近い感じでしょうか。

oily
《油っこい》
油(oil)がふんだんに含まれているさま。文脈によっては「ぎとぎと」のような感じも近いかもしれません。

smoky
《スモーキーな》
燻製(smoke)の香りが感じられるさま。

nutty
《ナッツ風味の》
木の実(nuts)の味がするさま。たとえばナッツ入りチョコレートやシェイクなど。

fruity
《フルーツの風味ゆたかな》
果物の味や香りがするさま。

無果汁の食品・飲料も fruity と形容できます。

fruity は俗に crazy の意味で用いられることもあります。

juicy
《汁気の多い》
いわゆるジューシー。よい意味で水分を潤沢に含んでいるさま。

果汁だけでなく肉汁についても用いられ、「ジューシーなステーキ」のように言ったりします。

watery
《水っぽい》
汁物(スープなど)の味付けが非常に薄いさま。

基本的に失敗料理の味を形容する表現です。

sirupy
《甘ったるい》
シロップ(sirup)のような濃厚な甘み。

fishy
《魚くさい》
魚(fish)のような味や香りがあるさま、あるいは、魚臭さ(魚のような生臭さ)があるさま。

fishy は俗に「うさん臭い」「いかがわしい」といった意味もあります。

gamy
《獣くさい》
鳥獣(game)の肉が傷みはじめて腐敗臭をまといつつある頃の風味。いわゆる通好みの味わいだそうで。

cheesy
《チーズ風味の》
チーズの味がするさま。トッピングのチーズや生地に練り込まれたチーズが利いている感じ。

俗に「安っぽい」「安物の」というような意味もあり、あまりにも陳腐な曲や映画について「クッサい映画だなオイ」と評するような場合にも cheesy と形容します。

buttery
《バター風味の》
バター(butter)のような風味・味わいな豊富なさま。

日本語の「バタ臭い」は西洋かぶれという意味なので buttery とはちょっと違います。

garlicky
《にんにく臭い》

もう何でもこの形容詞化パターンで行ける気がします。sugary も vinegary も fruity もそうでしたし。

gingery
《しょうが臭い》

その他、lemonymintybrothy、など、類例多数。

食べ物+-y で形容詞化されていたら味や香りがソレっぽいという意味と考えましょう。

flat
《味がない》
flat は「平坦」のような意味の他に「気が抜けた」というような意味もあり、味や香りについては「味がしない」という意味で用いられます。

plain は「あっさりした味」という意味合いと「味付けされていない」という意味合いがあります。




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