英語にも「つまらない」に相当する意味合いの単語が複数あって、場面に応じて使い分けが可能です。どういった種類のツマラナサなのかをよく吟味して、適切な表現が選べるようになっておきましょう。
英語で「楽しい」「楽しんでいます」と表現する言い方
英語で「それは面白いね」と表現する場面別ニュアンス別表現集
「退屈」を表現する英語表現
boring は「面白くもなんともない」感じ
boring は日本語の「退屈」に含まれるニュアンスの多くに対応して使える基本表現です。「面白くない」「飽き飽きする」「うんざりする」といういったニュアンスもあります。
飛行機の中で何も観賞するものがないと退屈だ
彼女にとってこのオペラはつまらない
全員が同じでは全くもってつまらない
boring と bored の違いに注意
boring は他動詞 bore の形容詞形であり、「人を退屈させる」というように退屈の要因について表現する語です。
自分は退屈している、と表現する場合は、I am bored. といいます。「退屈させられている」というニュアンスで把握しましょう。
英語で「退屈」を表現する形容詞 boring と bored の使い分け方
uninteresting は興味が持てないつまらなさ
uninteresting は interesting の逆(対極)にあるような状況、すなわち、ちっとも興味関心がわかない様子を表現します。
「退屈」「つまらない」とも訳せますが、文脈によっては「おもしろくない」「興味がわかない」のような訳語を対応づけてもしっくり来るでしょう。
unexciting は刺激のないつまらなさ
unexciting は、心を動かされたり興奮を覚えたりしない、ドキドキ・ワクワク・ハラハラするような要素のない様子を表現します。
unexciting は文脈によっては「平板」「ありきたり」といったニュアンスでも用いられます。
tiresome は疲れる・ウンザリする種類の退屈さ
tiresome は人をウンザリさせる、飽き飽きさせする、イライラさせるような性質があると表現する言い方です。「退屈な演説」や「退屈な仕事」といった表現にうまくハマる場合があります。
tiresome は、必ずしも日本語の「退屈」に対応する意味合いで用いられるとは限りません。たとえば tiresome woman は「やかましい女」「面倒な女」といったニュアンスが中心です。
うんざりするような退屈な演説を聞かなければいけない
weary はもうたくさんだと言いたくなる退屈さ
weary も tiresome と同様、疲れる・飽き飽きする・うんざりするさまを形容する言い方です。
weary には形容詞の用法もあれば他動詞および自動詞の用法もあります。I’m weary. のような叙述にも使えます。
tedious は長たらしくて冗漫な退屈さ
tedious は、時間的な長さ・長々しさ、冗漫さ、まだるっこしさを形容する表現です。
長話を聞いてアクビが出るような種類の「退屈さ」が表現できます。
彼の長話にはあきあきしている
dull は冴えない感じ・面白みに欠けるつまらなさ
dull は日本語の「鈍」の字におおむね対応する語で、刃の鈍さ、色の鈍さ、動きの鈍さ、人の感覚の鈍さなどを表現できます。
本の内容などを「ぼんやりしている」「単調」「さえない」という意味で形容することもあります。
mundane は平凡すぎて面白くないつまらなさ
mundane は、世間的にありふれていて面白さに欠ける、平々凡々であるという種類の退屈さ・つまらなさを表現する語です。発音は /mʌndeɪn/ 。
OxfordDictionaries では比較的簡素に「Lacking interest or excitement; dull.」と定義されています。つまり mundane は、uninteresting 、unexciting 、および dull のニュアンスを含みます。
monotonous は変化がなく単調な退屈さ
monotonous は monotone(単調)を形容詞化した語です。変化がなく常に同じ調子、千篇一律、一本調子、といった種類の退屈さ・つまらなさを表現します。
彼は毎日の単調な生活に塞ぎ込んでいるようだ
humdrum は月並みな平凡さ
humdrum は、刺激がない、単調、新しい変化がなくてつまらない状況を表現します。
私たちは、変化のない面白みのない人生を送っている