「すごい」「すばらしい」と英語で表現する言い方

人やモノを「すごい」と形容する表現は、そのまま感動詞的に「すごいね!」と述べる言い方として使えます。すごさの程度に応じて表現が使い分けられると理想的です。

気軽に使えるちょっとした評価から、最大限の賛美まで、言い方が工夫できるとコミュニケーションもいっそう円滑円満になるでしょう。

英語で「最高!」と表現する言い方

気軽に使えるホメ言葉

Good ! や Nice! あるいは Great !! などの表現は、日常の普通の会話の中でサラッと使ってしまえます。

もちろん、大いなる感動・感激を伝える言い方としても有効です。声や身振りを大げさ気味にして感動の大きさを表現しましょう。

good (イイね)

good は日本語の「良い」に対応する、最も基礎的で一般的な表現です。対義語は bad 。

ほめ言葉としては「うん。イイ感じ」くらいの気さくな一言として使えます。

ただ、good は「悪くはない」「まあまあ」といった消極的な肯定のニュアンスを込めて用いられる場合も少なくありません。

The taste is good, but it’s a little dry.
おいしいよ、ちょっとだけパサついてるけど

積極的で肯定的な「いいね!」という評価を誤解なく伝えるには、他の表現を選んでみてもよいかもしれません。

nice (ステキだ)

nice は「見事だ」「素敵だ」あるいは「やるじゃん!」ぐらいのニュアンスで使える表現です。

nice には、話し手(ホメる側)が喜びや気持ちの良さを感じてるというニュアンスがあります。つまり、多分に主観的な感想です。

「特別ホメられる所が見つからない」というような場合に、「素敵ですね(と私は思いますよ)」と述べるような言い方にも使えます。

That’s a nice hobby.
素敵なご趣味ですね

great (すごい)

great は「優れた」「大きい」「偉大な」といった意味の語で、普通を大きく上回る水準のものを形容できる言い方です。すごさの程度は good や nice よりも一回り上です。

That’s great !
すっごいね

fine(とても良い)

fine は、語義そのものは「見事な」「素晴らしい」「天晴れ」といった意味合いですが、good や nice と同程度の良さを表現する語として気軽に使われます。「よい」と述べる大抵の場面で使えます。

fine は文脈によっては「もう十分、もう結構です」というような消極的ニュアンスで用いられる場合があります。

「元気ないけど大丈夫?」と心配して声をかけてくれた人に I’m fine. のように回答すると、気休め・誤魔化しと受け取られることもあります。

brilliant(すばらしい)

brilliant は基本的には「光り輝く」さまを表現する語で、「見事な」「輝かしい」「素晴らしい」といった評価の意味でも使われます。特にイギリスで多用されます。

That’s a brilliant idea !
それは素晴らしい案だ

訳語で「輝かしい」のような表現を対応づけてしまうと、ちょっとしたホメ言葉とは思えない仰々しさを感じてしまいますが、日常的に気軽に使われる表現です。


もっと感動の度合いが伝わるホメ言葉

単に「良い」と述べるだけでは感動を伝えにくい、この感激を伝えたい、という場合には、wonderful や amazing といった語で表現してもよいでしょう。

wonderful (驚くほど)

wonderful は「驚きに満ちた」「驚くべき」という意味合いが根底にあり、「驚嘆するほどすごい」「驚くべき素晴らしさだ」といったニュアンスで使える言い方です。

ただし実際は「とっても素敵」というようなニュアンスで使われることも多々あります。驚嘆・驚愕する要素が特になくても、そういうニュアンスを込めなくても使えます。

Your paintings are wonderful.
あなたの絵はとても素晴らしい

amazing (仰天するほど)

amazing も「驚くべき」というような意味の表現です。amaze(驚く)の形容詞形で「びっくりするような」というニュアンスを含みます。

思わずハッと息をのんでしまうような驚きや感動のニュアンスが表現できます。

He is an amazing person.
彼はすごい人です

もっと感動の種類が伝わるホメ言葉

大いに感動している様子に加えて感動のニュアンスも具体的に表現する言い方もあります。場面に応じて使い分けましょう。

excellent (優秀)

excellent は「優秀な」「優れた」という意味の言葉で、抜きん出て優秀、抜群によい、100点満点に近い出来の良さ、といったニュアンスで用いられます。少しかための表現です。

He’s excellent in mathematics.
彼は数学において秀でている

perfect も excellent と同様、満点で文句の付けどころがない状態を表します。誉め言葉としてはどんな場面でも幅広く使える表現です。

fantastic (途方もない)

fantastic は「空想的な」というような意味の語ですが、口語的に褒め言葉としてもよく用いられます。普通のレベルからは考えられないほど素晴らしい、突き抜けていて型破りなスゴさを指します。

What a fantastic scene!
なんて素晴らしい景色!

incredible(信じられないほど)

incredible は、credible (信じられる)に否定の接頭辞 in- を加えて「信じがたい(ほどに素晴らしい)」と表現する言い方です。

Your performance was incredible!
あなたの演技、素晴らしかったわ!

incredible は文字通り「信じられない」と表現する言い方でもあります。文脈によっては「信用できない」というニュアンスを取ることもあります。

marvelous(驚異的)

marvelous は marvel (驚く)を形容詞化した表現で、驚くほどのすごさ、素晴らしさ、見事さを表現する言い方です。

「驚くべき」の含意のある表現としては wonderful もありますが、marvelous の方が驚嘆の度合いは上です。それだけに大仰な響きもあるので、使いどころは本当に格別な場面に限った方がよいでしょう。

Your idea is marvelous.
君のアイディアは素晴らしい

くだけた会話のニュアンスが伝わる「スゲェ!」的表現

日常のくだけた会話では「スゲー!」というような(少しくだけた)感動表現がひんぱんに用いられます。

場面が場面なら、あえてスラング的な表現を使ってみると、率直な感動が的確に伝わるでしょう。ただし使用場面や相手はちゃんと選びましょう。

neat

neat はもともと「整頓された」「こぎれいな」「巧妙な」といった意味の語ですが、スラングとしては「すごくいい」「めちゃくちゃいい」といったニュアンスで用いられます。

That’s neat.
それ最高

日本語ではニートといえばNEETを連想しますが、英語では /nit/ といえば neat のことと解釈されます。ちなみに neat freak は「潔癖症」の意。

cool

cool も neat と同様、スラング表現としてよく用いられます。特に若者言葉としては neat より好んで用いられるといえるでしょう。

「かっこいい」というニュアンスも含みます。

会話の合間で相槌フレーズ的に Cool. の語を差し挟む人も結構います。

tight

tight は基本的には「ピンと張っている」「しっかり固定されている」という意味合いですが、スラングとしては cool と同様「すごくかっこいい」といった意味合いで用いられます。

tight は「とても仲のいい(関係の密な)友人」という意味で用いられることもあります。「ケチ(財布のヒモがきつい)野郎」という意味もあります。

rad

rad は radical (過激な)を略した表現で、これも cool と同様の意味合いで用いられます。

rock

rock は動詞で「揺さぶる」「揺り動かす」という意味があります。他動詞の用法も自動詞の用法もあります。自動詞で「心が動く」といった意味でも用いられます。

You rock !
きみ最高

kill

kill は動詞で、必ずしも「殺す」「殺害する」という意味を取るとは限らず、「すっかり平らげる」とか「圧倒する」「魅了(悩殺)する」といった意味・ニュアンスでも多々用いられます。

英語の「kill」を日常会話で使う場面と、その場合のkillの意味

スラング表現としては、主に You killed it ! あるいは You killed that ! の形で「素晴らしかった、最高だったよ」という意味で使われます。大きな事を成し遂げた人へ賞賛を送るフレーズです。

You killed it !
いや~完璧だ

同種の言い回しとして、You smashed it ! のような表現もあります。smash は「コナゴナにする」あるいは「敵を撃破する」といった意味があります。


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