人には様々な秘密があるものです。でも、時にはそれを誰かと共有したくなったり、また共有したくなくてもバレることがあったりします。
そんな時、咄嗟に「秘密にしてくれる?」「内緒にしてね?」とお願いするフレーズが口から出てくるようになると便利です。
keep を使った表現
keep は、特定の状況を保つ、ある物を所有し続けることを表します。「秘密を守って」と伝えるフレーズはいくつかありますが、keep を使ったフレーズが多数見られます。keep を使ったフレーズと、keep を使っていないフレーズで分けて見てみましょう。
keep a secret
keep a secret で、「秘密を守る」と訳されます。will you keep a secret? や can you keep a secret? のように、主に疑問形で使われます。
秘密にしてくれないかな?
(秘密がばれてしまった後でお願いする感じ)
秘密にできる?
(秘密の内容を話す前の確認で使われる)
「秘密にしてよね!」と強気でお願いするときには、命令形を使いましょう。
秘密にして、分かった?
keep it to yourself
keep it to yourself で、「あなたの中にとどめておく」、つまり「口外しないでね」となります。
それあなたの心のうちにとどめておいてもらえる?
keep under wraps
wrap は、単数名詞では「肩掛け」「外套」を意味しますが、複数形で使うと「秘密」を意味します。keep under wraps で、「秘密にする」です。
秘密のままにしてくれる?
keep mum
keep mum は、「何も言わない」「黙っている」という意味のイディオムです。mum はイギリス風「ママ」の意味もありますが、ここでの意味は異なります。
また、mum を使ったイディオムに mum’s the word(秘密は守る、他言は無用)もあります。こちらもよく使われる表現なので覚えておくと良いでしょう。
それについては何も言わないでね
他の人達にはまだ言っていないんだ―わかった、秘密にするよ
keep one’s lip sealed
keep one’s lip sealed を直訳すると「唇を閉じる」です。そこから、秘密を漏らさないことを表すフレーズとして使われています。
心配しないで。秘密は漏らさないよ
keep 以外を使った表現
don’t tell anyone
don’t tell anyone は、「他の人に言わないで」とシンプルに伝えるフレーズです。頭に please を付けると少しマイルドに聞こえます。
特定の人のみに対して秘密にしてほしいときには、anyone を her や him などに変えて使いましょう。
between us
between us は「私達だけの秘密」という意味で使われることがあります。just を入れて、just between us にすると、より秘密にしてほしい気持ちが伝わるでしょう。
between you and me (あなたと私の間で)も同様の意味で使われます。
これは本当に二人だけの間の話ね、分かった?
私達の間の秘密にしておいてもらえる?
this is off the record
off the record は、「記録に載らない」という意味のイディオムです。日本語でも、他言してほしくない時には「オフレコで」と言ったりするのではないでしょうか。
breathe a word
breathe は、「息を吐き出す」また「ささやく」を意味する単語です。not breathe a word で「一言も吐き出さない」、つまり「秘密にしている」となります。
一言も漏らさないでほしい。真剣だよ
「絶対に言わないでほしい」深刻度が高いとき
you can’t tell this to anyone
you can’t tell this to anyone (誰にも言うことができない)は、相手が話す可能性を否定しています。もし誰かに言ったら大変なことが起きるような、深刻な状況で使いましょう。
promise me not to tell anyone else
promise me not to tell anyone else は「誰にも言わないって約束して」と訳せます。約束をさせることで、必死な思いが伝わるでしょう。
疑問形で、will you promise that you won’t tell anyone? が使われることもあります。