英語で「なまけもの」を意味する表現の種類と使い分け方

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やるべき仕事や勉強をやらない怠け者(なまけもの)を英語で表現するなら、形容詞 lazy が基本といえるでしょう。lazybones という言い方もあります。

日本語の「なまけ」という言い方を念頭に置くと、lazy person のように lazy で名詞を修飾する(形容詞の限定用法の)言い方に行き着きますが、He is lazy. と(形容詞の叙述用法で)述べるだけでも「ヤツは怠け者だ」という趣旨は表現できます。

怠け者(怠惰なヤツ)と表現する言い方

lazy

lazy は「怠けた」「怠惰な」「無精」といった意味を根幹とする形容詞で、日常でもよく使われる一般的な単語です。

lazy には「働きたくない」「面倒くさい」「仕事に取り組む気力がない」というような後ろ向きなニュアンスがあります。怠惰・怠けを表現する語彙としては一番しっくり来ます。

He is so lazy.
彼は本当に怠け者だ
A lazy man like me can never achieve that.
僕みたいな怠け者にそんなのやり遂げられないよ

lazybones

lazy に関連する表現としては口語表現の lazybones も挙げられます。lazybones は名詞で、ほぼ lazy person の同義語です。

lazybones は語末が複数形っぽい形ではありますが、単数形(ひとりの人物を指す場合)でも複数形でも lazybones の形で用いられます。人を「(ただの)骨の集まり」と見なした言い回し、ということなのかもしれません。

idle

idle にも「怠惰な」「怠けている」という状況を指す意味合いがあります。怠けて遊んでいる(働いていない)状況は lazy の同義語として idle と表現できます。

Enough with the idle talk.
無駄話はやめなさい
We have to fire the idle fellow.
あの怠け者はクビにしなければならない

idle は基本的には「働いていない」「遊んでいる」という状態を指す形容詞です。idle の語そのものが怠惰のニュアンスを含むというわけではありません。待機中の状況や、自分が取るべき行動を判断しかねて(手をこまねいて)いる状況なども idle と表現されます。

idler

idler は idle に「人」という意味の接尾辞 -er を加えてた言い方で、「怠け者」に対応する名詞として使えます。

idler と lazybones を比べると、lazybones はどちらかといえば漠然と「怠惰なやつ」と述べる言い方、idler はどちらかといえば「仕事をしないやつ」というような具体的な意味が込めて用いられる傾向があるといえます。

sluggard

sluggard は名詞 slug に「大いに~する不届き者」といった意味のある接尾辞 -ard を加えた語です。「怠惰な」という形容詞の用法と、「怠け者」「無精者」といった名詞の用法と、どちらの用法でも使えます。

slug は基本的に「ナメクジ」を指す語ですが、slug の語そのものを「怠け者」の意味で用いる場合もあります。「のろま」という意味で用いられます。

英語の「動物名に由来する形容詞」と「比喩としての動物名」

loafer

loafer (ローファー)も「怠け者」という意味のある名詞です。「プ―太郎」「浮浪者」というような意味もあります。

靴の一種を指す「ローファー」も loafer(s) であり、同じ語です。ただし、靴は基本的に左右揃いで1足と扱うものなので、日常で言及する場面では常に複数形です。単数形で loafer といえば十中八九は怠け者の意味といえます。

靴のローファーを単数形で扱う場面があるとすれば、辞書で単語を引く場合、あるいは左右どちらか片方を紛失した場合くらいでしょう。

靴のローファーは「靴紐を結ばなくてよい革靴」といった特徴を「怠け者」の語になぞらえた呼び名、という説がありますが、これが定説というわけでもなく、諸説あります。

drone

drone (ドローン)は「小型無人航空機」を指す言い方として日本語でも定着した語ですが、これも怠け者を指す語として用いられることがあります。

drone は元来「ミツバチの雄」を指す語です。ミツバチの社会では働き蜂は雌。つまり雄のミツバチは働きに出ずに自宅警備している存在です。

drone は動詞として「だらだらと話す」「のらくらと暮らす」といった意味で用いられることもあります。

flaneur

flaneur は「目的もなくその辺をぶらついている人」「ぶらぶらしている人」「怠け者」「道楽者」といった意味で用いられる語です。

flaneur はフランス語(flâneur)に由来する語で、表記もさることながら発音も /flɑːnə’ːr/ と多分にフランス語的です。

truant

truant は「怠け者」、特に「おサボり学生」のことを指す単語です。動詞では「ずる休みする」という意味もあります。

文章の中では play truant という形で登場することが多い単語です。

She played truant today.
彼女は今日学校をずる休みした

bum

bum には名詞で「怠け者」「ぐうたら」「役立たず」といった意味がありますが、動詞で「怠惰に過ごす」「ただで~をせがむ」「放浪する」といった意味も持つ単語です。

bum の語そのものはかなり多義的であり、特に「尻」の意味で用いられることがよくあるので、誤解を招く文脈にならないように一応の注意を払っておきましょう。

bum を「怠け者」を指す名詞として用い、さらに lazy のような語で修飾する、いわば言葉の重ねがけのような言い方もしばしば用いられます。

You lazy bum!
このなまけもの!

動物のナマケモノを指す言い方

sloth

動物の「ナマケモノ」は英語では sloth と呼ばれます。発音は /slˈɔːθ/。樹上に住む習性を踏まえて tree sloth と呼ばれることもあります。

sloth の語は、そもそもは slow に接尾辞 -th を加えて抽象名詞にした言い方です。つまり「遅さ」「のろさ」といった意味合い。現代英語でも「ものぐさ」「無精」といった抽象名詞の意味で使えます。

やっぱり英語の動物名 sloth も、日本語の「ナマケモノ」と相通じる感性で名付けられたんだなという感があります。

sloth の第一義は「怠惰さ」という意味ですが、動物のナマケモノを指す意味合いと紛らわしいので、使い勝手のよい語彙とは到底いえません。lazy などの語を選んだ方が何かと無難です。

slothful は「怠惰な」の意味で使える

sloth を形容詞化した slothful という語は、lazy と同様「怠惰な」「無精な」と形容する表現として使えます。

ただし slothful は、抽象名詞を根本とするだけあって、少々堅い響きのある表現です。少し使いどころを選びます。

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