「家に帰る」と英語で言いたいときは、「go home」といいます。よくある間違いとして、「go to home」と言ってしまいがちですが、「to」をつけない方が正しい英語表現です。
また、「home」似たような単語に「house」がありますが、「家に帰る」という意味では「go to house」とは言わず、「go home」といいます。
「go home」は、英会話で日常的に使われる、基本中の基本ともいえる表現です。言い間違えないようにしっかりと憶えておきましょう。また、ただ暗記をするだけでなく、似た表現との違い(=なぜ「go to home」や「go to house」ではいけないのか)を正しく知っておけば、言い間違うことがなくなり、英語の文法的理解を深めることもできます。
「home」は副詞として使える
「home」という英単語は、それ自体で「家に」という意味を持ちます。例えば、「I’m home.」(ただいま)というフレーズは「私は家にいます」という意味です。「home」だけで「家に」という副詞として使えることがわかります。
そのため、「go home」(家に帰る)というときは、「to」(~に)をつける必要がありません。
次の例のように、「home」と同じく副詞として使える単語は他にもあります。
I’ll go there.(そこへ行きます)
He went abroad.(彼は外国へ行った)
上記の「there」(そこへ)や「abroad」(外国へ)という単語も、副詞として使われているため「to」をつける必要がありません。
「house」は一戸建て、「home」は慣れ親しんだ場所を表す
「house」は一戸建ての家を指します。そのため、「建造物そのもの」を意味し、アパートやマンションは含みません。
「home」は、「house」と同じように名詞として使うこともできますが、必ずしも建造物を指すとは限らず、「ふるさと」「本拠地」など、慣れ親しんだ場所のことをいいます。
New York’s my second home.(ニューヨークは私の第2の故郷だ)
上記の例のように、「home」には温かみのある「慣れ親しんだ場所」というニュアンスがあります。このニュアンスが「house」にはなく、「go to house」だけでは「住んでいる家に帰る」という意味にならないため、誰の家なのかをはっきり言わなくてはいけません。
Let’s go to Grandma’s house.(おばあちゃんの家に行こう)
上記の例のように、「go to ○○’s house」というと、単に「○○の家に行く」を意味します。そのため、「go to my house」(私の家に行く)ということはできますが、「go home」(家に帰る)とは少し意味が違ってしまいます。
ちなみに、「go home」(家に帰る)と似た表現に「get home」(家に着く)がありますが、「go」は「移動すること」、「get」は「到着すること」に焦点が当てられます。英語の基本表現のニュアンスをしっかりとおさえ、似た表現を使いこなすことができれば、すでに英語の中級者と言えるかもしれません。