表現を間違えやすい英語の基本動詞3選

英語の動詞の中には、初歩的で基礎的な単語なのに使い方が紛らわしく、いつまで経っても使い間違えてしまうタイプの単語があります。その誤りが致命的な誤解を生むことはないかもしれませんが、やはり英語を学ぶ以上、正しく使いこなせるようになって起きたいところです。

特に「前置詞を取るか否か」という部分で特殊さのある動詞は、もともと前置詞が日本語にはない要素だけに、かなり厄介な代物です。

×「explain me」→ ○「explain to me」(説明して)

explain は「説明する」という意味の動詞で、他動詞なのですが、目的語には説明する内容(話題)が置かれます。SVOO の文型も取りません。説明内容が省略される場合もあるのですが、その空いた部分に(目的語として)「人」が収まることはありません。

explain を用いて「相手に説明する」と述べる場合には、「explain to +(相手)」と表現する必要があります。

Can somebody please explain the offside rule to me?
誰かオフサイドのルールを私に説明してくれませんか

explain の他に  express (表現する)、 propose (提案する)、 suggest (提案する)なども SVOO の文型を取らず、人を指すには前置詞 to が必要です。

また、inquire (尋ねる)は of を使用して相手を指す特殊な言い方です。

He inquired of the superior.
彼は上司に尋ねた

mistake


× 「discuss about ~」→ ○ 「discuss the issue」

discuss は「議論する」のように訳されますが、他動詞なので「~を論じる」までの意味合いを含みます。言い換えれば、discuss 単体で「talk about」に相当する意味を持ちます。

discuss を用いて「その件について議論する」のように述べる場合は discuss the issue のように表現できます。

日本語が「議論」を「~について議論する」と表現するために、about などを加えたくなるのかもしれません。

日本語式に、議論の内容を具体的に述べる形で「~について議論する」と表現する場合は、issue や problemを about で形容するという形が取れます。

We discussed the problem about global warming.
地球温暖化の問題について議論した

issue や problemなどの目的語は関係代名詞に置き換えることもできます。こちらの方がよく使われる形といえます。

We’ll discuss what is our purpose.
我々の目的は何か議論しよう

×「speak me」×「talk me」→ ○「~to me」または「tell me」

「彼女は私に話しかけた」という文を英語で言う場合、「She spoke to me.」あるいは「 She talked to me.」のように表現できます。

  • She spoke to me.
  • She talked to me.

speak も talk も、「誰かに話す」と相手を指す場合は前置詞が必要です。(先の explain の件と同様です)

他方、同じく「話す」という意味で用いられる「tell」は SVOO の文型を取り、前置詞なく人を対象に置くことができます。

She told me the story.
彼女は私にその話をした

tell は SVOO を「SVO to (相手)」の第3文型に変えて表現できます。

She told the story to me.
彼女は私にその話をした

「話す」に相当する意味がある単語の意味と使い方の違いは、「 speak・say・talk・tell の違いと使い分け方」も参照ください。




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