「would」は英会話で丁寧な言い回しをするときや不確定な事柄について話すときに用いられる助動詞です。
ていねいさを表現する「would」
would は「want」を丁寧にした語として用いることができます。
たとえば、相手をお茶に誘う場合の英会話フレーズ。
ややフランクな誘いとしては、do you want to ~?で問いかけてもよいでしょう。
私たちと一緒に来ない?
これを would you like to ~ を使って表現すると、より丁寧な誘いのニュアンスが出せます。
私たちと一緒に来ませんか?
丁寧さは want < would
want を用いたフレーズは基本的にくだけた表現といえます。want の代わりに would を使うと、「もし良かったら来ませんか」というような、より婉曲的で控えめな、相手を重んじるニュアンスが加わります。
何かを求める場合・注文する場合にも、I want ~でなく would を使って would like と表現すると、丁寧で控えめなニュアンスが出せます。
紅茶をいただけますか
場面や状況によっては、むしろ、want を使って表現すると直接的でぶっきらぼうな頼み方として響いてしまう場合もありえます。
あいまいさを表現する「would」
would は、確実性の低い事柄を述べたり推量のニュアンスを含めたりする表現としても用いられます。助動詞 will と対比できます。
たとえば、将来について述べる英会話フレーズ。
しっかりした意志や決意が示すなら will がピッタリです。
私は留学します
私は留学するかもしれません
確実さの度合いの強さが would < will
この意味合いにおける would は、will の確実性を弱めた表現と捉えてよいでしょう。will は確実な未来や意志を示すときに用いる助動詞です。
will を伴って述べられる内容は、それを確信しているというニュアンスを含みます。
他方、would を伴うフレーズでは、するかどうかはまだ分からない程度の確度にとどまります。
反実仮想を表す「would」
would は 《現実には起こっていない事柄》 について言及していることを示す表現としても用いられます。「反実仮想」です。
たとえばこんなフレーズ。
声をかけてくれれば手伝ってあげたのに
ask(尋ねる・求める)および help (助ける・手伝う)は、いずれも実際には行われなかった動作であり、仮の話です。過去の事柄について条件を仮定し「もし~だったら、~なのにね」という仮定に基づく帰結を述べることができます。
本文記述の不備ついてご指摘頂き文例を変更いたしました。 ご指摘に感謝申し上げると共に、記述内容の不備についてお詫び申し上げます。(2016/05/27)