英語の「副詞」はどこに置く?副詞を置く位置の法則(ルール)

副詞は英語の品詞の中でも数・種類ともに多く、さまざまな英語フレーズの中でひんぱんに登場します。あまり意識せず使ってしまったり聞き流してしまったりしがちな品詞ですが、文法をしっかり把握しようとすると意外とクセモノだったりします。

副詞を文中に配する「位置」は重要です。文章のどこに副詞を置くかによって文意が変わることもあります。しかし、副詞の置き方には法則があります。いくつかのルールを把握してしまえば、的確に位置に副詞を挿入できるようになりますし、副詞の係り方も的確に見抜けるようになります。

そもそも副詞とは?名詞以外を修飾する語である

「副詞」とは、名詞以外を修飾する語を指します。動詞や形容詞、文全体などとにかく名詞以外を修飾する語は全て副詞です。語尾が-lyで終わる単語のほかにも、very や too、soなど普段よく使う単語も全て副詞です。

たとえば「He is a kind person. 」(彼は優しい人だ)という一文では kind は形容詞であり、名詞 = person を修飾します。

副詞の場合は、名詞以外の語に係ります。

He always speaks kindly to his son.
彼はいつも息子に優しく話しかける
You play a video game too much, don’t you?
テレビゲームやりすぎじゃない?

また、kindlyはspeak(動詞)を修飾しているため副詞です。3つ目の例文では、形容詞muchを修飾するtooが副詞です。このように、名詞以外を修飾する語はほとんどが副詞だといえます。


形容詞や文全体を修飾するとき、副詞は修飾する語の直前に

形容詞や文全体を修飾するとき、基本的に副詞は修飾したい語の直前に置きます。

She is very nervous of having an interview for a job.
彼女は面接を受けるのに非常に緊張している。
He was absolutely right.
彼は絶対に正しかった。

文全体を修飾したいときには、副詞は文頭に置きます。文全体を修飾するときだけでなく、副詞の部分を強調したい場合にも文頭に置かれることがあります。下記の例文では、実験に成功しなかったという事実に対して残念だと言っているため、副詞は文全体を修飾する文頭にきています。

Unfortunately, I didn’t succeed in the experiment.
残念ながら、その実験には成功しなかった。

動詞を修飾するとき、副詞は動詞の後ろに

副詞が動詞を修飾するときは、動詞の後ろに副詞を置きます。ただし、目的語が長いときは目的語の後ろに置かれる場合もあります。

He spoke clearly to 300 audience.
彼は300人の聴衆に向かってはっきりと話した。
He ate up a lot of rice quickly.
彼はすぐに大盛りのご飯を平らげた。

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頻度を表す副詞は、動詞の前に

oftenやsometimesなどの頻度を表す副詞は、動詞の前に置きます。ただし、be動詞の文の場合にはbe動詞の後ろに副詞を置きましょう。

I often go to a cafe by myself.
私はよく1人でカフェに行きます。
We rarely see wild animals in the heart of Tokyo.
東京のど真ん中ではめったに野生動物を見ない。
I was sometimes encouraged by my classmates while playing the soccer.
サッカーをしているとき、クラスメートに励まされることがあった。

時間や場所を表す副詞句は、文章の1番最後に

時間や場所を表す副詞(句)は文章の1番最後に置くという法則があります。例えば、時を表す副詞(句)はyesterdayやtoday、nowやin the morningです。場所を表す副詞(句)はat the restaurantやat homeなどで、場所を示す句はほとんどが副詞だと考えてしまっても良いかもしれません。時間と場所を示す表現は、文章の1番最後に置くという点を覚えておきましょう。




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