英会話レッスンの種類と効果、継続期間の目安

英語(を含む言語)を身に着けるには、記憶や理解だけではなく、十分な会話の練習が不可欠です。例えば英語なら、つまり英会話の習得を目指すなら、英語話者とのレッスンはとても有効です。

英語を学んで、学んだ英語を実際に駆使することで、自分の言葉として定着させるわけです。

言語の習得は決して一朝一夕に成果が上がるものではありません。膨大な知識をコツコツと積み上げて、記憶に定着させ、かつ、多量のインプット・アウトプットを通じて使い慣れるというプロセスが必要です。

英会話のレッスンにもいろいろな形式があります。街中で先生と対面して取り組める英会話教室。自室でできるオンライン英会話。複数名で取り組めるグループレッスンの方式や、1対1でじっくり教わるマンツーマンレッスンなど。それぞれに長所があります。自分に合った方法を選びましょう。

英語習得に必要とされる学習時間の目安

言語を十分に使いこなせるレベルで習得するために必要な時間は、学習方法や学習密度など、さまざまな要因によって違ってきます。もちろん、絶対的な数値があるわけではありません。

言語習得に必要とされるおおよその学習時間は、言語の近さによっても違いますが、英語と日本語のように全く異質な言語の場合だと 2000時間以上の学習時間は必要であるとされます。
(※ Language Learning Difficulty for>English Speakers. が報告した、「英語話者が外国語を学ぶために要する時間」の一覧における《英語→日本語》の学習時間を《日本語→英語》でも同等を見なした場合。)

単純計算では、毎日2時間ずつ英語学習に時間を割くとすれば、1000日分、約142週間分、つまり約2年9ヵ月分ほど、みっちりと学習しなくてはならないことになります。

ちなみに、中学・高校・大学で英語の授業を通じて英語に接する時間は、概算して800時間程度です。宿題や塾を含めると1000時間を超えてくるかもしれません。これらを仮に有効な学習時間と見なした場合、英語習得に必要な学習時間は、追加で1000時間程度と見なせることになります。

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学習方法や密度による効率・期間の違いもある

「英語の習得に要する時間は2000時間」というのはひとつの目安です。学習方法や環境、個人の努力量などによっても、今から必要な学習時間は違ってくるでしょう。

たとえば海外語学留学。一般的には「語学留学は3~4ヵ月目以降から効果が出始める」とか「半年以上滞在すると効果が出始める」とい言われています。

海外留学は、学習対象である言語が日常生活で実際に使用されている環境に身を置く学習方法です。生活の大半の時間が言語学習となるわけです。

仮に、睡眠時間を除いた18時間を英語だけ使って生活したと考えると、4ヵ月目に2000時間を突破します。海外留学は語学の学習法としてはきわめて濃密であり、それだけに効率的というわけです。

しかしながら、語学留学には、時間も費用の負担がきわめて大きい学習手段であるという難点もあります。準備にもかなりの時間を要します。

現在の生活を維持できる範囲で学ぶ前提なら、学習方法の選択肢は自ずと限られてきます。


少しでも効果的で経済的な学習方法を選ぼう

学習方法を適切に選択することは、決してないがしろにはできない重要なポイントです。取り組みやすさ、継続しやすさ、あるいは学習のインパクトの強さなど、個人個人で合う・合わないの基準が違ってきます。

自分の性格や好み、ライフスタイルに適した学習方法を見つけましょう。選択に多少の時間を使っても、目標到達は早まるはずです。まさに、急がば回れというやつです。

教科書・参考書を手がかに勉強する「独学」

学習にかかる費用を最小限に抑えたいなら、教科書・参考書・問題集といった教材を利用して勉強する独学が最も手軽で一般的な方法でしょう。

独学は必要だけど限界があります

独学は読み書きのノウハウを得る点では有益です。他方、会話スキルを磨く方法としてはかなり力不足でもあります。

言葉は基本的に会話を通じたコミュニケーション方法です。会話能力を養うには、声に出して喋り、それを相手に理解してもらうというアウトプットの練習が不可欠です。会話は相手が居なければ実現しません。学習を意図する以上、英語を正しく指導してくれる良質な相手(すなわち教師)が必要です。

英会話教室

英会話を英語の先生に教わる方法としては、市街地などに居を構える英会話教室に通う方法があります。

英会話教室にもさまざまな方式・レッスン形態があります。

  • 個人対個人で行うマンツーマンレッスン(プライベートレッスン)
  • 複数名の生徒が参加するグループレッスン
  • 集団とはいえ人数をかなり絞った少人数レッスン

また、運営者や講師によっても、教室の雰囲気やレッスンの内容、授業の進め方は大きく違ってきます。

  • 親密な雰囲気でリラックスしやすい地域密着型の個人教室
  • 安定した教育ノウハウと学習サポートが期待できる大手企業
  • 一定の品質に加えてユニークな授業形態も多い中規模事業者

英会話教室のメリットは対面して会話できること

英会話教室の最大のメリットは、英語教師と直接に合って面と向かって会話できるという点に尽きます。実際に会うという体験と、五官を駆使してインプット・アウトプットする体験は、リスニング教材を使った聞き取り練習やドリルを使った英作文の練習とは段違いの印象をもたらしてくれます。

リアルタイムの応答が英語の瞬発力を鍛える

英会話教室のレッスンは、会話の内容があらかじめ決まっているわけではありません。その場で聞き取り、その場で理解し、それに対する返答をその場で用意して話すという、リアルタイムに言葉を駆使する練習は、言語の習得には必要不可欠です。

これは独学ではなかなか実現できない学習要素であり、独学だけでは英語の上達が難しいと言える主な根拠といえる部分です。

英会話教室はそうそう頻繁には通えない

英会話教室の難点は費用、そして時間の問題でしょう。教室に通うといっても、英会話の勉強に専念するのでなければ、お稽古と同じく定期的に通うことになります。

主な英会話教室の多くは市街地に教室(店舗)を構えています。レッスンを受けるには毎度交通機関を利用して教室に通う必要があります。英会話教室が交通の便のよい立地にあればあるほど、地価がレッスン料金に上乗せされやすくなります。よほどの近場でなければ移動にかかる時間もばかになりません。

首都圏や大都市の近郊に居住している方は、近場に英会話教室を求めることが可能でしょうが、そうでない場合は教室まで通う負担も重くなります。近場の教室も数が限られ、場合によっては生徒が集中してしまいレッスン予約がうまく入れられない場合も出てくるでしょう。地理的な制約がある教室は色々と条件が厳しいものです。

英会話教室・マンツーマンレッスン

英会話教室の授業は「マンツーマンレッスン」(プライベートレッスン)と「グループレッスン」に大きく分けられます。

ちなみに、「マンツーマン」は英語では「1対1で」「面と向かって」という意味では使われません。英語で表現する際には「man-to-man lesson」ではなく「one-to-one lesson」あるいは「private lesson」と表現しましょう。

マンツーマンレッスンのメリットは学習の濃密さ

マンツーマンレッスンをグループレッスンと比較した場合の最大のメリットは、先生をひとり占めできるという点です。他の生徒のレッスンに時間が割かれずに会話の練習に専念できます。

英語を聞き取り、理解して、返答を考えてそれを話すという、英会話の練習に必要不可欠な部分を、レッスン中すべて当事者として取り組むことが可能です。数名の生徒にレッスン時間を配分するよりもずっと濃密な学習が実現できます。

先生が自分に付きっきりということは、他の生徒に左右されることなく、自分のためだけにレッスンを進めてもらえるということでもあります。問題なくこなせる部分は軽く済ませてしまって、分からない部分は徹底的に取り組む、といった調整は、個人レッスンなら可能です。レッスンの最中に疑問点や不明点が出てきたなら、気兼ねなくその場で質問できてしまいます。

レッスン進行が他の生徒に左右されないということは、よく予習して来た場合はスイスイ進むものの、予習不足だった場合は停滞してしまいかねないとく側面もあります。自分が基準になる以上、自己を律して積極的に取り組む覚悟も必要です。まあ、マンツーマンレッスンを通じて積極性を育むという考え方も十分にアリでしょう。

マンツーマンレッスンは内容が偏りやすい

マンツーマンレッスンは良い意味でも悪い意味でも、自分が主体となって取り組むレッスン形態です。準備や気合いの充実度が授業の実りを左右します。

レッスンは、教科書を使用する形のレッスンもありますが、自由に会話するようなタイプだと基本的に生徒側の話に先生が乗る形で進みます。これは意外な落とし穴になりやすい部分です。というのも、自分が話したい内容にばかり傾いてしまい、弱点の克服がままならなくなる場合が生じがちになるのです。

毎回同じ話題について話していれば、語彙力も偏りがちになります。発音や文章表現なども、自分が使える表現が固定してしまい、新たな知識を取り込む機会を自分で狭めてしまいます。

その点、グループレッスンはレッスン仲間の会話を見聞きする機会があります。人の振り見て我が振り直せ、というわけではありませんが、他人を観察することは自分反省のよいきっかけになるものです。

英会話教室・グループレッスン

グループレッスンはマンツーマンレッスンに比べると少し分が悪いレッスン形態であるように見なされる向きがありますが、グループレッスンならではの長所はあります。

グループレッスンはモチベーションが保ちやすい

マンツーマンレッスンはレッスンの中で目標やモチベーションを維持しにくい側面があります。ある程度まで先生との会話が維持できるようになると、「もう十分に話せているんじゃないか」という考えを抱いてしまいます。競争相手もいません。

グループレッスンでは、レッスン中にインタビューし合うといったコミュニケーションを取る取り組みもあり、自然と生徒仲間と知り合えます。「自分と同じく英語を学んでいる仲間がいる」「あの人も頑張っている」という感覚は、学習意欲の維持という点で決して侮れません。年齢層や職業が違う人だったりすればなおさらです。

レッスンを共に受けることで人と自分とを比較しやすい、という点も、グループレッスンのメリットです。発音や表現の上手さ、あるいは得意・不得意といった部分は、人によって違います。他人の様子を客観的に分析することは、自己分析のよい手がかりになります。

グループレッスンは協調が必要

グループレッスンは少人数とはいえ集団で行うものですから、他人との協調が必要です。自分の好きなように行動できるわけではありません。

自分はすでに十分把握している事柄でも、レッスン仲間が不得意だったら、時間を割いて教える流れになるでしょう。逆に、自分の苦手な事柄をもっと詳しく教わりたいと思っても、仲間が十分に理解している部分ならそこそこで切り上げる流れになることもあるでしょう。

とはいえ、基本的にどの教室でもレッスン中の質問は歓迎されます。レッスンの進行を阻害するようなレベルでなければ積極的に質問や意見を述べる姿勢でよいでしょう。質問がレッスンの核心に触れてうまく進行する場合だってあります。

 





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