TOEICテストには「IPテスト」という試験方式があります。TOEICと同様に英語能力を測るテストであるTOEFLにも、「ITPテスト」というよく似た名前の試験方式があります。
TOEICのIPテストも、TOEFLのITPテストも、学校や企業などの団体単位で試験を実施するために用意されたプログラムであるという位置づけが共通しています。IPテストおよびITPテストは、申し込み団体がテストの実施主体となって試験場所および試験会場を指定して実施されます。
つまり、TOEICテスト(公開テスト)に対するTOEIC IPテストの位置づけと、TOEFL公式テストに対するTOEFL ITPテストの位置づけが、「公式のテストの団体向けプログラム」という位置づけで共通しているわけです。
TOEIC IPテストの「IP」は「Institutional Program」の略、TOEFL ITPテストの「ITP」は「Institutional Testing Program」の略です。
TOEIC IPテストもTOEFL ITPテストも、内容は公式テストに準じており、公式テストと内容や難易度の差はありません(が、TOEFLでは試験構成がやや異なります)。ただし試験結果の有効性という面では公式テストとIPテスト・ITPテストが区別される場合があります。大学院進学や留学といった手続き上の書類では、公式テストの結果のみ有効と指定されていて、IPテストやITPテストは不可とされるケースがあります。