新学期、新年度には大勢の前で自己紹介をする場面がたくさんあります。名前や出身のほか趣味について話すのが一般的なパターンですが、よくある情報提供型の自己紹介では一方通行的になってしまいがちです。
自己紹介の機会をじゅうぶんに生かすには、聞いた人が興味をもってあとで話しかけてきてくれるような話題を盛り込むことが大事です。映画鑑賞が趣味なのであれば、好きな監督の名前やいま観たい作品名を挙げるなどすると、その後の会話のネタになります。
趣味の話をするときに覚えておきたいのが、「My hobby is ~.」(私の趣味は~です。)という表現は、日本人のいう「趣味」とは少々ニュアンスが異なるということです。ネイティブが「hobby」と言うとき、それは何かしらの努力やスキルを必要とする趣味のことを指します。たとえば、切手などの収集やピアノ、生け花、スポーツなどがこれにあたります。
一方、旅行やショッピング、散歩など、余暇活動としての趣味の場合は「I like / love ~ing.」(私は~するのが好きです。)の形で表現します。こちらのほうが日本語の「趣味」に近く、より広範に使える表現です。
相手の余暇活動としての趣味を訊ねたいときは、「What do you do in your free time? 」(時間のあるときは何をしてすごしていますか。)と「What do you like to do in your free time?」(自由時間に何をするのが好きですか。)のように聞くと自然で、会話も弾みやすいでしょう。自分が答えるときは、「I usually read books at the library.」(ふだんは図書館で本を読んでいます。)「I like to go walk with my dog.」(犬の散歩をするのが好きです。)というふうに答えます。