小中学校の英語の授業で最初に習うフレーズといえば My name is + (名前). でしょう。この言い方はしばしば「典型的な学校英語」として、英語ネイティブスピーカーはこんな風には言わない、時代遅れの表現などと紹介されます。
たしかに My name is… は英語の日常会話で自己紹介(名乗り)する際の標準的な言い方とは言えないかもしれません。カジュアルなシーンなら I’m +(名前) くらいの表現が用いられます。
しかし My name is… は英語として意味は通じますし、表現も正確です。不適切であるはずがありません。
フォーマルな場では「My name is…」が適切
「My name is…」という表現は、ビジネスやスピーチなどかしこまった場で言うのに適切な表現です。映画のセリフや英語のスピーチを聞いてみると、現代でも当たり前に使われていることが分かります。同世代同士などフランクな場では「I’m…」と自己紹介すると良いでしょう。
「What’s your name?」も100パーセント失礼というわけではない
「What’s your name?」という英語表現も失礼にあたるため使わないほうが良いとよく言われています。しかし、「What’s your name?」というフレーズ自体も使われていないわけではありません。同世代の人同士では「そういえば、名前なんていうの?」という軽い雰囲気で名前を尋ねることもあります。フランクな雰囲気で名前を聞くときには「What’s your name?」は失礼な言い回しにはなりません。
フォーマルな場では「May I have your name?」、フランクな雰囲気なら「What’s your name?」を使うというように使い分けることが大切です。
TPOに合わせることが何より大事
日本語には「敬語」がありますが、英語にも丁寧さの度合いに応じた言い回しの違いはあります。この表現は正しい、正しくないと決め付けるのではなく、TPOに合わせて柔軟に表現を変えることができるようになれば、ワンランク上の英会話ができるようになるでしょう。