英語のスラングは教科書・参考書からは学べない知識です。ましてやエッチな意味のスラングは、勉強の過程で接する機会はまずありません。だが、そこがいい。エロに対する執念は、英語の知識を「自ら求める」学び方を鍛えてくれます。
欲望は、もとい、知的好奇心は、往々にして、驚くべき学習効率を発揮します。一度見たらもう忘れない。動機は不純かもしれませんが、そこで得た方法はもっと真っ当な英語学習にも活きてきます。
そして辞書はやはりエッチな言葉を調べて傍線を引くものです。その意味で紙媒体の辞書は今も昔も変わらない価値があります。
英語の「基礎的な語彙でエッチな意味を表現する」隠語的スラング表現
英語でどう言う?「エロ本」「いかがわしい本」
おっぱい関連の英語スラング表現
boobs、tits、bazongas
代表的な表現は boobs でしょう。
英語的には、どうも「ぶ」の音が肉感を感じさせるようです。お尻も bun とか butt などと言います。
横乳は sideboob。下乳は underboob といいます。
おっぱいは基本的にふたつあるものなので、基本的に複数形で扱われます。
tits もオッパイを指す言い方です。とりわけ乳首を指す場合が多々あります。そう言われると確かに、なんだかツンとした語感があります。
bazongas も女性のおっぱいを指す言い方です。とりわけ巨乳を指すニュアンスが多いようです。そう言われると確かに、爆乳っぽい語感があります。
chebs も「たわわなオッパイ」くらいの意味で用いられることがあります。
まじめに表現するなら breast、chest
「 胸部 」を指す一般的な(まじめな)言い方としては breast があります。
breast は、おおむね日本語の「胸」に対応する言い方です。男性の胸(胸板)も含む、比較的つまらない語彙です。
chest も「胸部」の意味で使えます。詳細は割愛。
breast も、 breasts と複数形で言うとちょっと気配が変わります。だって、ひとつふたつと数えられる、ということは、乳房の存在を念頭に置いているということに違いありませんから。
「谷間」と「胸チラ」
胸の谷間は cleavage
「(胸の)谷間」は cleavage と呼ばれます。
cleavage は元々は「分割」「分裂」「分割されてできた分かれ目」といった意味です。
「胸チラ」は downblouse と表現されます。ブラウスが looking down (下向き)になって胸元があわや、という状況を表現する言い方です。なかなかに趣のある言い方です。
ついでにパンチラ
チラ見えの関連では「パンチラ」が外せませんが、パンチラは up skirt といいます。downblouse に upskirt とは、なかなかの対比。
なお、日本のアニメ(Anime)等に造詣の深い人たちの間では「パンチラ」がそのまま固有の概念となって Panchira として扱われていることもあります。
おしり関連の英語スラング表現
butt、booty、ass
アメリカ英語では「bun」、イギリス英語では「bum」とも言います。
ブラジルの美尻コンテスト「Miss Bumbum」も有名。
どうも「b」の音にお尻を連想させるものがあるようで。
「太もも」は英語では「thigh」
太ももは thigh といいます。これはスラングというわけではありません。
thigh の発音 は /θaɪ/ で 「サイ」に近い音委です。ちなみに「タイツ」の綴りは「tights」です。お間違えのないよう。
「絶対領域」は……
「絶対領域」は、「absolute territory」と直訳されたり、そのまま「zettai-ryoiki」と表現されたりすることがあります。
あそこ関連の英語スラング表現
女性のアソコ
女性の秘部を指す意味で用いられるスラングも沢山あります。
外陰部を指すスラングは、見た目をなぞらえた比喩的な表現が大半です。
- crack
- lips
- peach
- pussy
- beaver
beaver は動物の「ビーバー」の英語表記。
着衣時の局部の食い込み(いわゆる「スジ」)は「camel toe」と呼ばれたりします。
膣内部を指す言い方としては honey pot (ハニーポット)という言い方があります。honey pot は基本的に「人を引きつけてやまないもの」「蠱惑的なもの」を指す言い方です。直訳すると「密壺」。なかなか童貞には思いかない喩えという感があります。
男性のアソコ
cock
dick
prick (突くものと言う意味)
男女の営み
coitus
hump
get laid
humping
make love
nookie
披露しない知識という事をお忘れなく
性に関するスラングは、公の場で使う機会はまずありませんし、仮に機会があっても使わない方が得策です。
街角や映画の場面で、若者が口にしているのを耳にして、ひとりムフフと笑う、そのための語彙力と割り切ってしまいましょう。
マジメに表現する言い方も覚えておきましょう
公の場で性や性的部位に言及する機会はめったにありませんが、全くないとも限りません。
必要があって言及する場合にはどのように表現するかも併せて覚えておきましょう。というか、こっちの表現をこそ覚えておきましょう。
いわゆる「陰部」に相当する言い方
日本語の「陰部」に相当する表現としては、Intimate part、genital area、private area のような言い方が挙げられます。
Intimate は「懇意な」「肉体関係にかかわる」といった意味の表現で、生殖に関わる意味合いを示す語です。
genital は「生殖(器)の」という意味を示すラテン語由来の語彙です。学術的で硬い響きがあります。
private はもともと「私的な」「秘密の」「非公開の」という意味合いがあります。日本語の「陰部」のニュアンスに近いかもしれません。名詞の複数形 privates は陰部を指す口語表現として用いられます。