欧米のホットな自撮りポーズは「Fingermouthing」らしい

ソーシャルメディア全盛の現代において自撮りselfie)はほとんど婦女のたしなみです。そして多くの人は、自分をフォトジェニック(photogenic ※写真うつりが良く映えること)に見せるための工夫に余念がありません。綺麗に、可憐に、カッコ良く見せるための表情やポーズは、日々工夫されて進化を続けています。

米国を中心とする欧米の自撮り文化は、いわゆるセレブの人たちが主な流行の発信源です。海外で最近流行している自撮りポーズは、日本の自撮りポーズとはまた違った傾向がありそう。参考にできるかもしれません。

そして2016年夏の時点で流行の最先端といえる自撮りポーズといえば、fingermouthing (フィンガーマウンティング)でしょう。

2016年の最先端は fingermouthing

fingermouthing は、数ある自撮りキメポーズの中でも2016年前半の最トレンドと言えるしぐさです。口元に軽く手を添えて、わずかに指を唇に重ねるように置くポーズです。

fingermouthing ポーズは、米国の女優、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner )のセルフィーを発端に爆発的人気を博したとされています。

そのお写真がコチラ

Kendall’s House

King Kylieさん(@kyliejenner)が投稿した写真 –

 

手を唇のそばに置き、ほんの少しだけ隠すことで、唇がかえって強調されます。唇を心持ち指に押しつければ、リップの柔らかさまで伝わってくるような、あざとさが演出できます。

Happy Birthday to #TheQueen thank you for everything you do for me❤️can’t wait to celebrate.I Love You ??? @iamnaomicampbell

Bella Hadidさん(@bellahadid)が投稿した写真 –


海外で流行している自撮りのスタイル

目元に渋みを添える Squinching

魅力的な眼差しを演出する表情の作り方として、写真家のペーター・ハーレー(Peter Hurley)は  Squinching と名付けられた表情を提唱しています。

Rather than simply squinting in photos (which can make you look awkward and like you’re trying too hard), photographer Peter Hurley says to “lift and tighten your lower eyelids, and let the top ones come down just a fraction.”
単に目を細めるだけではいけない(そうするとぎこちなく、やり過ぎに見えてしまう)、写真家のペーター・ハーレーは「下まぶたを上げて、上まぶたは下まぶたを引き上げた反射で少し動く程度にとどめるように」と言う。
Is Squinching the Secret to Looking Photogenic? See the Photos-Who What Wear July 22, 2015

SFsquint.

Squinch は自信を感じさせる大人っぽい表情になります。

Squinching is a portmanteau of squinting and pinching,・・・ According to Hurley, having wide eyes in an image makes you look afraid or uncertain. Squinching is the key to looking confident!
Squinching は「目を細める」と「挟むこと」を合わせた造語。Hurley によれば、目を見開いた表情は恐怖や自信のなさを抱いているように見られてしまうす。Squinching は自信ありげに見せるための重要なポイントなのだ。
This Technique Will Make All Your Selfies Supersexy-POPSUGAR, July 25, 2015

アヒル口が進化して「魚の口」に

女子のキメ顔の定番として「アヒル口」があります(英語では duck face と呼ばれています)が、最近では Fish Gape がトレンドとのこと。

It’s open-mouthed and slightly toothy. It’s the cooler, more flattering replacement for the duck face, and it’s called “fish gape.”
歯が少し見える程度に開いた口元。これがアヒル口よりもクールで見栄えがする。名づけて「fish gape」。
Duck Face Is Over. The New Selfie Face Is Fish Gape.- COSMOPOLITAN, Oct 8, 2015

gape は「ポカンと大口を開ける」という意味の語です。実際は前歯をチラッと覗かせる半開き。

Zendayaさん(@zendaya)が投稿した写真

ネイルを見せるには「恐竜の手」

Fish Gape と合わせてよく使われるポーズが T-Rex hands です。フーダ・カッタン(Huda Kattan)によって命名されました。自慢のネイルを見せるのに最適なポーズです。

You bend your fingers like a claw and position your hand over your chin, hair, or even forehead. Huda said she thought of the name because “if you zoom out and you do it to both hands, you look like kind of like a T-Rex.”
The Newest Selfie Craze Is T. Rex Hands-COSMOPOLITAN, Mar 23, 2016
指をネコやタカの爪のように曲げて、その手をあごや髪、額のあたりにもっていきます。Huda は「T-Rex hands」という名前を思い浮かんだ理由として、「このポーズを両手でやったのを遠くから見ると、なんだかティラノサウルスみたいでしょう」と話しています。

日本の自撮りポーズ(自撮り顔)も結構ある

日本はスマホが市民権を得る前からガラケーやプリクラで自撮りを行ってきた国です。自撮りポーズにも一家言あります。

日本で独自に流行を見せている自撮りポーズおよび表情が海外メディアなどで紹介されることもしばしばあります。しかし英語のネーミングにわりと苦笑を誘うものが多い傾向がある気がするのは、気のせいでしょうか。

歯痛のポーズ

手のひらで頬を軽く多うポーズ。輪郭を隠すと共に、手のサイズ比によって小顔に見せる効果が期待できます。これは英語圏では Cavity pose (虫歯ポーズ)あるいは Toothache Pose (歯痛ポーズ)と呼ばれています。

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スズメ口

いわゆる「アヒル口」をさらに極端にしたような表情に Sparrow Face があります。口をすぼめて突き出すような表情です。
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日本では「チュン口」などと呼ばれているので、ネーミングの微妙さはどっこいどっこいででしょう。

belfie(自尻撮り)

自撮りは自撮りでも、顔写真ではなくてお尻にフォーカスした自撮りスタイルがあります。アメリカなどでは珍しくない自撮りのスタイルです。英語では selfie に butt(お尻)を組み合わせて belfie (ベルフィー)のように呼ばれます。

欧米やラテン系の国などでは大きく丸いヒップが美貌そのものという価値観を持つ文化を持つところが少なくありません。ブラジルでは毎年「ミス・ブンブン」(Miss Bum Bum)という尻美人コンテストが開催されています。

もし belfie が日本でも流行するとしたら、ぜひ「尻撮り」の呼び名で定着してほしいと、個人的には願ってやみません。

 


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