「404」といえば、インターネット上でしばしば目にする「ページが見つかりませんでした(Not Found)」を示すコードとしてお馴染みの番号です。
この「404」、実は英語の中で名詞や形容詞として用いられることがあります。少なくとも、そういう用法と、「He’s 404, man」のごとき用例が英語の辞書に載っています。
英語の数字の「86」には動詞の用法があるという珍奇な事実もあります。この「404」も86と同じ感覚で用法が派生したのでしょう。幸いにも、意味は何となく察しがつきそうです。
そもそも404とは
404は第一に整数です。数としての404は four hundred and four のように読まれます。
※ まったくの余談ですが four hundred には「富裕層」とか「上流階級」といった俗な意味があります
番号としての404 は four-oh-four と読まれます。部屋番号「#404」や、ウェブ上で見かける404 Not Found もこの読み方です。
振り返ってみると日本語でも、404 Not Found は「よんひゃくよん」よりは「よんまるよん」と読んでいる方が多い気がします
404 Not Found は、アクセスしようとしたウェブページやファイルが見つからなかった場合に表示されるHTTPステータスコードです。英文において用いられる404もここから派生したもので、基本的に残念な意味です。
英語辞書の記載
主立った英語辞書(英英辞書)を確認してみると複数の辞書で「404」の項目が見つかります。
used to describe someone stupid who does not know how to use email and computers:
slang a stupid or ineffectual person
someone who is 404 is stupid and unable to use computers or other complicated electronic equipment – used humorously.
Oxford English Dictionary にも「404」の項目があります。ただし定義はコンピュータ用語としての意味のみ。
基本的な意味と使い方
ばかな人、無知な人、情弱
英語辞書の解説は人物について形容する表現としての記述が中心です。ひとことで行ってしまえば 404な人= stupid であるということ。
パソコンもろくに使えないような無能、という意味合いも含まれるようです。
彼に聞いて時間を無駄にするな、何も知らない奴だから
なくす、なくした
コンピュータ用語としての404(Not Found)の本来の意味になぞらえて「みつからない」という意味で用いる用法もあるようです。 lost に通じる意味合いです。404 をそのまま not found と読んだらよさそうな場合も。
今朝からカギがなくなっちゃった
実は2013年アメリカの流行語大賞
「404」の語は、Global Language Monitor が主催する「The Top Words of 2013」ランキングにおいて第1位のキーワードに選ばれています。つまり、2013年の流行語大賞のような位置づけを獲得しています。
Global Language Monitor はアメリカ(テキサス州)に本拠を置く、言葉のトレンドを調査・分析している団体です。「The Top Words」ランキングが発表されると、英語圏のメディアは揃ってこれを報じます。
The Top Words of 2013 で発表された20単語の中には、Hashtag (ハッシュタグ)やDrones (ドローン)、Filibuster (フィリバスター)なども含まれています。