日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう。
今回の和製英語は「キャスターバッグ」。
「キャスターバッグ 」は和製英語。caster bag は通じない英語
日本語で言うキャスターバッグ(caster bag)は、英語では一般的には wheelie bag やroller bag あるいは luggage trolley のように表現します。
wheelie は「後輪走行(ウィリー)」という意味です。たしかに移動する際は車輪がウィリー状態になります。独特のヒネリが感じられる言い方です。 wheelie bag でなくwheeled bag という場合もあります。wheeled = 車輪つき、ということで、こちらの方が率直な呼び名といえそう。
roller bag は roll (転がり進む)バッグといった意味合いでしょう。
luggage trolley には同義の表現としてtravel trolley luggage のような言い方も見られます。trolley は(主にイギリス英語で)手押し車を意味する語。
あるいは、単に travel bag と言ってほぼキャスター付きバッグが念頭に置かれているという例も少なくありません。旅行カバンといえばキャスター付きという前提がある事がうかがえます。
普通の英語表現にもこれほど色々な言い方があるのに、そのどれでもない和製英語が幅を利かせているというのは、かえってスガスガしさすら感じられます。
ちなみに スーツケース(suit case)は、正しい英語表現ですが、必ずしも車輪付きとは限りません。手提げ用途のみのカバンも含みます。
キャスターバッグでなくキャリーバッグと呼ぶ場合もありますが、carry bag は和製英語です。正しくは carrier bag 。これも車輪
付き旅行鞄を指すとは限らず。荷物を持ち運ぶためのバッグ全般を広く指す言い方です。紙袋やビニ袋なども含まれちゃいます。
「キャスターバッグ 」は英語でこう言おう!
「あのキャスターバッグはどなたのでしょう? 」