日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう。
今回の和製英語は「バカンス」。
「バカンス」はフランス語。英語じゃありません
日本語の「バカンス」は、実は英語ではなくフランス語に由来する単語です。仏語の vacance は「休暇」「休養」といった意味があります。
英語では、休暇は vacation 、holiday または holidays といいます。休暇の種類にもよりますが、アメリカ英語では vacation と言う場合が多く、イギリス英語では holidays という場合が多いようです。
はじめから英語の「バケーション」を取り入れとけばよいものを、どうしてフランス語なのか? ―― これはフランス式の休暇の過ごし方が特に典型(あるいは理想)として念頭に置かれていたためと解釈されます。
フランス式バカンスは、ひと月くらいどーんと休みを取り、浜辺なり田舎なりに移ってゆっくり過ごす、という休み方が当たり前です。社会的身分に関係なく、子供も大人も、平社員も経営者も同様の流儀でバカンスを満喫します。
ということで、バカンスを「和製英語」と言ってしまうと少し語弊があるかもしれませんが、英語のつもりで使わないようには注意しましょう。フランス語の達者な方は意味を理解してくれるかもしれませんが、「この人はフランス語が得意なのかな」と思われても何ですので、正しく vacation と言うほうが無難です。
「バカンス 」は英語でこう言おう!
「今年の年末年始には海外にバカンスに行くつもりだ。 」
I plan on going on a vacation overseas for the New Year’s holiday.