時系列や時間の前後を表す基礎的な単語(形容詞)に last および next があります。last は「前の」、next は「次の」という意味合いで用いられます。基本的には「last は過去」で「next が未来」を指す語といえます。
last も next も、単に last / next と言う場合と、定冠詞「the」を付けて the last / the next と表現する場合とでは、ニュアンスや使い方が違ってきます。
ちなみに前後を意味する英語というと before や after も思い浮かびますが、before や after は副詞もしくは前置詞という違いがあります。
last は「前の」、the last は「最後の」
last は late の比較級であり、時系列でいうと「前」、現在との対比でいえば「過去」を指します。
これが定冠詞を付けて the last とすると、「最後の」という意味になります。また、「過去の時系列の中で最後」ということで「最新の」という意味にもなります。
You are the last one.
あなたで最後です。
This is the last letter from him.
これが彼からの最近の手紙よ。
定冠詞 the をつけずに、単に last とした場合、話している「今」を起点として「このすぐ前の」という意味となります。
なお、「昨晩」は last night と言う一方で「昨日」「昨日の朝」「昨日の午後」などの表現については last を使わずに yesterday、yesterday morning、yesterday afternoon のように言います。
It rained heavily last night.
昨晩の雨は凄かった。
I broke my arm last April.
4月に腕を骨折しました。
next は「後の」、the next は「その次の」
next は near の比較級で、時系列における「後」または「次」、現在との対比でいえば「未来」を指します。
時間でなく空間的な位置関係の話題の場合は「隣の」といった意味で用いられます。
next に定冠詞 the をつけて the next とすると、(こちらも「次の」という意味がありますが)、過去または未来の特定の時点に立って「その次の」時点を指す意味合いとなります。
The teacher met her the next day.
先生は翌日彼女に会った。
He will study abroad from the next April.
彼は次の春から留学する。
the をつけずに next だけで使う場合は、いま話している当の現在を基準として「このすぐ次の」という意味になります。
See you next time.
また次回お会いしましょう。
I’ll go back to my country next Summer.
来年の夏に帰国します。