テキストメッセージのやりとりに織り込んで用いられる絵文字・顔文字は、英語では emoticon 、smiley 、最近では emoji とも呼ばれます。友達どうしのメールやチャット、ソーシャルメディアへの投稿など、カジュアルな場面でよく使われます。
英語の顔文字は、基本的には顔が横向きになっています。例えば「 :) 」という顔文字は、横になっている2つの目「:」と笑っている口「)」が組み合わさったものと見ることができます。
英語の顔文字の見方に慣れておけば、英語のやりとりで顔文字を使われた時、相手の感情をうまく理解する助けになります。また、実際に顔文字を使うことで、英語のメールやメッセージでより豊かな感情表現をすることができます。
よく使われる顔文字としては、こんな例があります。
笑いを表す顔文字
:) (微笑む)
:-D (笑う)
XD (目を閉じて笑う)
ハイフン「-」は、鼻を表します。
悲しみを表す顔文字
:( (悲しむ)
:'( (泣く)
アポストロフィー「’」は、涙を表します。
驚きや怒りを表す顔文字
=O (驚く)
>:( (怒る)
大なり記号「>」は、まゆ毛を表します。
その他の「口」の表現
:/ (口をよじる。へへん。)
:P (舌を出す。ぺろ。)
:-o (口を開ける。あーん。)
:–| (口を閉じる。ふむ。)
:-* (キス。チュッ)
:() (大きな口。がー。)
:3 (曲がった口。にゃ。)
アスタリスク「*」は、口の部分に使われるとき、すぼめた口を意味します。
その他の「目」の表現
;) (ウィンク)
|-O (あくび)
B) (サングラス)
8) (丸いメガネ)
さらにこんな表現も
O:) (天使の輪)
:*) (ほろ酔い)
アスタリスク「*」は、目と口の間の部分に使われるとき、酔っぱらった顔を表します。
<3 (ハートマーク)
これは例外的に逆方向に首を傾げて読む形。
「emoji」は今や国際語。さらに…
表情や感情をアイコン化したマークは海外でも「kaomoji」や「emoji」の呼び名で定着しつつあります。
テキストを駆使して作る顔だけでなく、日本のガラケーと同じようにテキスト中に挿入できるドット絵(アイコン)も emoji です。
また、 (^^) や (^_^) というような、日本式の縦向きの顔文字も、英語のメールやメッセージに使われる場面が増えています。
日本式の縦書きで、日本ではあまり見ないけど海外でよく使われている顔文字としては 、(ツ) があります。口の端を片側だけ上げて笑った顔ですね。ていうかカタカナじゃん。
2015年には、Oxford Dictionaries Word of the Year 2015 にemoji が選ばれました。すでに完全に市民権を得ているといえます。
顔文字はビジネスメールやフォーマルなメッセージではあまり使われませんが、くだけたやりとりでは一般的に使われています。感情表現の方法の1つとして海外の顔文字を知っておくと、英語のくだけたメッセージを書く時や、英語でチャットをする時に役立ちます。
Photo:Smiley keyboard by Marcin Wichary, on Flickr (CC BY 2.0)