英語で伝える「絶対にムリ!」、断固拒否するための英語表現

そんなのムリムリ、ありえない。マジでダメ。とうてい受け入れられない話を聞いたときに、絶対にありえないと強調するフレーズは、どの表現も興味深い面白さが満載です。使用機会はそうそうないでしょうけれど、ここぞという場面で使ってみてはいかがでしょう。

no way (まさか、とんでもない)

no way は「とんでもない」という程度の意味の代表的な言い方です。簡素で比較的気軽に使えます。

no way は「とんでもない」「まさかそんなわけがない」という、言語道断というようなニュアンスがあります。まさに「そんな理はない」。

? Is it true that you go out with her?
あの子と付き合ってるって本当?
? No way! I have never talked to her.
まさか。話したこともないよ

この no way は「絶対にだめ」という拒否、「絶対にない」という否定、その他さまざまな強調表現として使われます。また、ポジティブな意味合いで感動詞的に使われる場合もままあります。日本語の「うっそー!」「ありえねー!」のような感じに近いでしょう。

There is no way that ~の形を取ると、that 以下について「~なんてありえない」という意味で、あらゆる事柄を否定できます。

There is no way that she quit her job.
彼女が仕事を辞めただなんてありえない


when pigs fly (豚が飛ぶ位でないとムリ)

when pigs fly は「ブタが翔ぶとき」という不可解な表現ですが、これはあり得ない状況の喩えです。相手から何か頼まれたような場合の返答として、 OK, when pigs fly. (ブタが飛んだらイイよ)のような言い方で用います。

OK, when pigs fly.  と述べることで、言葉の上では「OK」と承諾する(否定的な言葉を用いない)上に、冗談めかして(深刻な感じがない)、しかも断固として拒否する、というような言い方ができます。

? I definitely want to try surströmming. Do you want to try it together?
シュールストレミングをすっごく食べてみたいんだ。一緒にどう?
? OK, when pigs fly.
いいよ、ブタが空を飛んだらね(まあ絶対にごめんだね)

要は「あり得ない状況」が表現できればよいので、pigs fly でなくても「マリナーズが優勝したら」のように言っても同じ趣旨が表現できます。まあシアトル・マリナーズが優勝する可能性は決してないわけではありませんが……

「ブタが飛ぶ」という設定は英語文化では「あり得ない状況」の典型らしく、たとえば pigs can fly (または pigs might fly)すなわち「ブタも飛ぶかもね」と言って「まず無理だろうな」と皮肉めかして言う表現などもあります。


not in a million years(向こう1000000年はムリ)

「100万年たってもNO」といって「絶対に不可能」を示す表現もあります。no way や never と同じ意味合いですが、もっとずっと大げさで過激なニュアンスがあります。

million(100万)は大きな数字の典型として誇張表現に多用されます。たとえば、I tried it a million times, but ended in failure.(何度も挑戦したが、失敗に終わった)のような言い方もできます。実際に100万回も挑戦したはずはなく、ただ「途方もなく何度も」と誇張気味に表現しているわけです。

absolutely not (絶・対・に・ムリ)

端的に、直接的に、断固とした「拒否」を示すなら、 absolutely not を使ってもよいでしょう。absolutely(絶対に) not (ない)という文字通りの強烈な否定です。

誘いを断る場面などで Absolutely not. と行って断る場合には、言われた相手にそれなりの心理的ダメージを負わせる覚悟が必要です。

? Do you run for a leader of our project?
プロジェクトのリーダーに立候補するの?
? Absolutely not. I want to take it easy.
絶対ないね。気楽にやりたいよ

over my dead body (おれの目の黒い内はムリ)

over my dead body は、文字通りには「俺の屍を越えていけ」という意味合い、つまり「自分が生きている間は(絶対に承知しない)」という意味で用いられる慣用表現です。奇しくも日本語でいう「目の黒い内」と相通じる言い方です。

? Can I go on a trip to Europe with my friends?
友だちとヨーロッパ旅行に行っていい?
? Over my dead body. You can’t afford to pay so much, can you?
ダメです。そんなお金ないでしょ
over my dead body は拒否・拒絶の他に、不本意な事態を形容する使い方もできます。やめてくれと懇願する自分を足蹴にして事態が進んでいくというようなニュアンスでしょうか。
? That jacket will be sold out within a day over my dead body. I should have bought it.
あのジャケットは即日売り切れだろうなあ。買っとくべきだった

not for love or money (いくら積まれてもムリ)

not for love or money は「情があっても金があってもだめ」という意味で、文字通り、どんなエサを用意されたとしても問答無用でお断り、まっぴらごめんだね、といった言い回しです。

He will not stop drinking for love or money.
彼はもう誰が何と言おうと飲むのを止めない

no circumstances(いかなる事情があってもムリ)

under no circumstances (または in no circumstances)は「状況いかんに関わらず」だめという意味で使えます。

under the circumstances と言うと「こうした事情の中」「このような背景のもと」といった意味となります。

not on your life (貴様の命に懸けてもムリ)

not on your life(または never on your life)も「絶対にイヤ」という意味で、もっぱら、直前の文を断固否定する流れで用いられます。not on your sweet life! (君のすばらしい人生が懸っていたとしてもムリだ)という言い方もあります。

否定語を含まず on your life というと「是非とも」「是が非にでも」という意味となります。

? Get a job.
働け
? Not on your life!
絶対にイヤでござる

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