「勘」「直感」を英語で表現する種類と使い分け方

行動も判断も、時には理屈によらず直感に従う場合があります。英語にも、勘や直感を表現する表す単語は色々とあります。「第六感」のように日本語でも半ばおなじみの表現、直感の出どころのニュアンスまで表現できる言い方、古来の宗教に由来する表現から現代の娯楽コンテンツに由来する表現まで多種多様です。

英語で言う「なんとなくだよ」は便利だしカッコイイ

「直感」や「勘」を表す基本的な英単語

「直感」や「勘」を表す英単語はいくつかあります。それぞれニュアンスが異なるので、その違いについて押えておきましょう。

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「hunch」は証拠に基づかない考え

hunch は、ケンブリッジ英語辞典で「an idea that is based on feeling and for which there is no proof」(証拠がなく、感情・感覚に基づいた考え)と説明されています。日本語では、「直感」や「勘」、「予感」と訳されています。そして直感に基づいて行動すること、勘を働かせることを、play a hunch もしくは play one’s hunch と言います。

I had a hunch you would win.
君が勝つような予感がしたんだ
That’s amazing. Your hunch turns to be right.
これはすごい。君の勘が当たったよ
There is no time for playing a hunch but gathering the facts.
勘を働かせている暇はない、事実を調べろ

「intuition」は直感で理解する能力

intuition英語辞書で引くと、「an ability to understand or know something immediately based on your feelings rather than facts」(事実よりも感覚・感情に基づいて、即座に理解したり知ったりする能力)と説明されています。intuition は「直感力」とも訳せるでしょう。

intuition を使った by intuition(直感で、勘で)や follow one’s intuition(~の直感に従う)というフレーズがよく使われています。また、「女の勘」も intuition を使って woman’s intuition と言うそうです。

My son knew what was important and what was not by intuition.
息子は、何が大切で何がそうでないかを直感で理解した
He said his life was guided by his intuition.
彼は彼の直感によって人生が導かれていたのだと語った
I did not know the right way so just fellow my intuition.
何が正しい道か分からなかったので、ただ自分の勘に従った

「instinct」は生まれつき持っている本能

instinct英語辞典で「the way people or animals naturally react or behave, without having to think or learn about it」(人間や動物が、学んだり考えたりすることなく、自然と反応したり行動したりすること)と説明されています。

instinct は「遺伝的に受け継がれてきた習性」なので、natural tendency(自然な傾向)や inborn tendency(先天的な傾向)とも呼ばれます。日本語では「直感」というよりはむしろ「本能」と訳されます。

At that moment, my instinct told me that something was wrong.
その時、私の本能が、何かが間違っていることを教えてくれた
Her first instinct was to run back to her car.
本能が彼女にまずは走って車に戻れと伝えた
He relied on instinct to make a decision.
彼は直感に頼って決定を下した

「premonition」は悪いことが起きる予感

premonition は、特に悪いことが起きるのではないかという強い予感を表しています。同じ意味の単語に、presentiment があります。こちらも、特に良くないことが起きることについての直感を表す単語です。

You should not worry too much about your premonitions.
自分の悪い予感を心配しすぎない方がいいよ

「直感」と「インスピレーション」の違いは?

「直感」は、感情や感覚、本能など、人間の内部から生まれてくる「閃き」です。これが、外からの刺激によって何かが「閃く」とき、その外的要因は inspiration (インスピレーション、突然の閃き)と呼ばれます。

inspiration を英語辞書で引くと、「someone or something that gives you ideas for doing something」(何かについての閃きや考えを与えてくれる誰かもしくは何か)と説明されています。「直感」と「インスピレーション」は、閃く原因がどこから来るのかで分けられます。この違いについても押えておくと良いでしょう。


よりユニークに表現する言い方

第六感

人は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の「五感」によって外界を認識しますが、これに加えて直感的・直感的に事を察知する能力を第六感すなわち sixth sense と表現する場合があります。

I realized I had a sixth sense when I was six years old.
6歳のときに、自分には第六感があると気が付いた

第三の目

third eye (第三の目)も、直感的に事を洞察する能力という意味で用いられることがあります。ヒンドゥー教の最高位の神格であるシヴァ神の額に備わる眼、が直接の由来のようです。

Open the third eye and see your life.
第三の眼を使って人生を見てごらんなさい

スパイダーセンス!

spidey-sense (あるいは spider-sense )という言い方もあります。これは元々はアメコミの人気キャラクター「スパイダーマン」(Spiderman)に備わる超自然的な危機察知(予知)能力を指す語です。俗な表現として半ば定着しつつあるようです。

主な使い所は、「直感的に危険を感じ取る」という場面。クモだけに虫の知らせ……というと無理がありそうですが。「悪い予感」を意味する premonition と同じ意味合いと考えて良いでしょう。

When I saw her, my spidey-sense tingled.
彼女を見たときに、イヤな予感がした

より柔軟に「勘が働く」と表現する慣用フレーズ

「直感的に察した」ということを、hunch や intuition のような語を用いずに比喩的に表現する言い方もあります。

頭の中で鐘が鳴る

ring a bell という表現は、文字通りには「鐘が鳴る」という意味ですが、「直感で何かが閃く」「直感で理解する」という意味で用いられることがあります。

日本語の「ピンとくる」あたりに近いニュアンスがありそうです。

How did you know that?  ―  It rang a bell.
それをどうやって知ったの? ―  直観的にねピンときたのさ

骨で感じる

feel in bones (骨で感じ取る)という言い方も、「直感で分かる」「勘が働く」という意味で使える慣用表現です。feel の代わりに know を用いることもあります。

feel in bones はどちらかと言うとネガティブな意味合いで用いられる場合が多いようです。

I fail the test, I can feel it in my bones.
テストに落ちる、俺の勘がそう言っている

 





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